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パソコンでパテック フィリップのウェブサイトにアクセスし、ノーチラスのページに移動して欲しい。そこにはこの時計のあらゆるデザインバリエーションが掲載されている。しかし、ふとした瞬間にあの時計がなくなっていることを痛感するはずだ。Ref. 5711。このモデルは(少なくとも同社のウェブサイト上では)もう存在しない。ついにお別れだ。
さて、正式にディスコンとなった(ように見える)今、ここに至るまでの経緯を振り返ってみよう。
ほぼ1年前、カーラ・バレットは、我々の多くが時計業界の井戸端会議で聞いていたことを記事「パテック フィリップ ノーチラス Ref.5711がディスコンに」で報告した。2006年以来、アイコニックなモデルの聖火を受け継いだモダンなノーチラスであるパテック フィリップ Ref. 5711は、製造中止となるという。
昨年2月、パテック フィリップ CEOのティエリー・スターンがノーチラス Ref.5711のディスコン理由をニューヨークタイムズとのサプライズインタビューで「Ref. 5711は サプライズで最終シリーズの幕を下ろす」と、時計のウィニングランをにおわせた。そして、4月に開催されたWatches & Wondersでオリーブグリーンダイヤルの5711/1A-014が登場したとき、我々はまさにこのことだと思ったのだ。しかし、5711はこれで終わったわけではなかった。
2021年のお別れツアー(まだそのツアーグッズを待っている)の最後の一歩を踏み出すため、パテックは本当の勝利への策を解き放った。そう、ティファニーブルーのノーチラス、ティファニーのダブルネームRef. 5711のことだ。わずか170本しか生産されず、1本はそのままフィリップス・ニューヨークのオークションで650万ドル(約7億3800万円)以上で落札され素晴らしい販売価格を記録した。残りの時計は、Jay-Zやレブロン・ジェームズなど、ティファニーの上得意客の手首にわたったようだ。
しかし、今は本当になくなってしまった。GoogleでRef. 5711を検索しても、その結果をクリックするとノーチラスの一般ページにリダイレクトされ、見つけることはできない。
本当にもういないのだ。だから、真のアイコンのために1杯やろうじゃないか。
しかしそのあとに、憶測という名の列車のエンジンをかけてみよう。確かに、クラシックなノーチラスは永遠に私たちの元を去ったわけではない。では、次は何だろう? おそらく、新しいリファレンスナンバーが発表されるのだろう。それが何であるか、チャットにいくつかの推測を投げかけ、新しいピースが必然的にドロップされたときに誰が勝つかを見てみよう...多分明日、多分来週、多分来月。時間が経てばわかるかもしれない。
Lead image, Justin Jun Lee
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パテック フィリップ ノーチラス(5711は除く)の詳細については、パテック フィリップ公式サイトをご覧ください。
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