ADVERTISEMENT
これまでHODINKEEでは、アンディ・ウォーホルの時計を数多く紹介してきたが、アートスタジオ「ザ・ファクトリー」の創始者の時計がまたひとつ、オークションに登場するというわけだ。
ポップアートや前衛的な映画製作の立役者であるウォーホルは、時計にも幅広い関心を寄せていた。友人であるアーティストのキース・ヘリングに贈ったガンビー・ウォッチはその一例だ。最も有名なのは、リューズを巻かずに着けていたカルティエのタンクだろう(「腕時計を最もオシャレに身に着けた男たち」参照)。また、パテック フィリップ初の自動巻きキャリバーを搭載した伝統的なカラトラバ(Ref.2526)も持っていた。2013年にオークションに出品されたときに、私たちはこのモデルを取り上げた。
アンディ・ウォーホル。 (サンティ ヴィサリ / Getty Images)
今月、クリスティーズ・ニューヨークで開催されるオンライン・オークションに、ウォーホルに由来するもうひとつのカラトラバが出品される。それは、ウィッグをかぶったアーティストが所有していたダブルネームのRef.570だ。ローマの小売業者であるHausmann & Coが販売し、そのサインが入ったこの時計は、1988年にサザビーズが開催した「The Andy Warhol Collection」のオークションに出品されたものだとクリスティーズは述べている。この時計には、パテック フィリップのアーカイブからの抜粋と、この時計がロット264として掲載されている1988年のサザビーズのカタログのコピーが添付されている。
ラウンドシェイプの35mmイエローゴールド製ドレスウォッチは、クラシックなプロポーションにイエローゴールドのアプライドマーカーを配した、まさにクラシックな時計だ。時計の醍醐味という点では、イエローゴールドのカラトラバRef. 570は、最もエキサイティングなものではないかもしれないが、この例は、ウォーホルとのつながりを超えた何かをもっている。1700年代後半に設立されたイタリアのクールな小売業者による2つめのシグネチャーは、この時計を何か特別なものにしているはずだ。
ロットナンバー73は、エスティメートが4万5000〜9万5000ドル(約500万〜1000万円)で、124ロットのオンラインセール「Watches Online: The New York Edition」をリードする。このセールは、6月8日午前10時(米国東部時間)に開始され、6月22日午前10時(米国東部時間)に終了(日本時間6月8日午後11時〜6月22日午後11時)。
詳細は、クリスティーズ公式サイトへ。
話題の記事
The G-SHOCK MUDMASTER GWG-B1000
BRIDGING THE PAST AND PRESENT: ブランパン フィフティファゾムス 70周年記念 Act 3で1950年代後半のアイコンモデルにトリビュート
Hands-On シャネル ムッシュー ドゥ シャネル トゥールビヨン メテオライトを実機レビュー