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August 04, 2020
Auction Report ジャン-クロード・ビバー氏の4つの時計がフィリップス「ジュネーブ時計オークション」で876万ドル(約9億3800万円)で落札される

Auction Report ジャン-クロード・ビバー氏の4つの時計がフィリップス「ジュネーブ時計オークション」で876万ドル(約9億3800万円)で落札される

ジャン-クロード・ビバー氏の信じられないようなコレクションに、信じられないような値段がついた。

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遡ること2月に、ジャックは時計業界のレジェンドであるジャン-クロード・ビバー氏が、フィリップス第11回ジュネーブ時計オークションで、同士の個人的なコレクションから信じられないほど素晴らしい4つの時計が登場するというニュースをお伝えしました。コロナウイルス関連による遅延にも関わらず、最終的に驚くようなハンマープライスが付けられた。4つの時計は合わせて876万ドル(約9億3800万円)だ。ワオ!

 さてさて、もう少し分解してみましょう。最初に販売されたのは、ロット38のピンクゴールドケースにピンクゴールド文字盤の1518。いわゆるピンク オン ピンクの1518は9本しか存在せず、それも通常のゴールド針の代わりに時分針がブルーになっているのはこの個体だけです(これは視認性を高めるため、元の所有者のカスタムオーダーだと考えられている)。この時計はオールインで357万ドル(338万スイスフラン: 約3億8257万円)という価格で、かなり大きな結果といえます。"通常の"ピンクゴールド 1518が150万ドル(約1億6000万円)の時計で落札され、公に販売された最後のピンク オン ピンクは、2019年12月にフィリップスで230万ドルで落札されたことを考えるとあざ笑うことなどできません。過去5年では、2015年5月にフィリップスで競売にかけられた、ケースにマッチするブレスレットが付いたピンク オン ピンクで、144万5000スイスフラン(約1億6345万円)でした。この手の時計の価格としては適切だったといえるでしょう。今回の落札額は、ピンクゴールドの1518としての新記録ですが、それを上回る1518はまだあります。それは、2016年にフィリップスで1100万ドル(約11億7800万円)で販売されたあの伝説的なスティール製の1518です。

 次に見たのは、この中で最も小さな時計で31mmのRef. 96HU ワールドタイム。ロット64として40万8805ドル(38万7500スイスフラン: 約4380万円)を引きだしました。これはこの時計を含めて、たった2つの例しか知られていない非常に珍しい時計です。パテックの最初期のワールドタイムであり、小型のRef.96カラトラバケースに取り付けられています。明らかに年季が入っていますが、この時計には様々なクールで興味深い内容が詰め込まれています(都市表示にロンドンとパリが同じタイムゾーンに記載されているのが分かりますか? ググってみてください)。このオークションの結果が幅広い市場にとって何を意味するのかを把握するのは難しいことです。僕たちにできることは、この2つの時計の過去のオークション結果を振り返ることだけですが、不思議なことに、両方とも2011年に落札されていました。本機はニューヨークのサザビーズで48万2500ドル(約5168万円)で落札されましたが、その数週間後にはクリスティーズ・ジュネーブで41万1000スイスフラン(約4649万円)で落札されています(現在はジュネーブのパテック フィリップミュージアムに展示されています)。僕はこの時計の価格がこのように下がったことに少し驚きましたが、しかしながら、特にパテックのワールドタイム付きの懐中時計が、わずか2ロット前に116万スイスフラン(約1億3121万円)で販売されたことを考慮すべきかもしれません。時には肩をすくめることしかできないこともあるのです。

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 この非常に美しい2499をここで「最もエキサイティングでない時計」と呼ぶのは非常に奇妙な感じがしますが、これは今回の4つの時計がいかに普通ではないかを証明しています。このイエローゴールドのセカンドシリーズである2499は、非常にシャープなケースを備えた驚きのモデルで、ロット155として274万ドル(260万スイスフラン: 約2億9400万円)で落札されました。ここにある全ての時計の中で、この時計は最も多くの比較ポイントをもっていますが、それは時に参考になるというよりも混乱を招くことがあります。
 2499は4つの異なるシリーズがあり、それぞれにごくわずかなシリーズの違いがあり、オークションに出品された時計にはユニークな特徴、ダブルネーム、その他の差別化要素があることがよくあります。今回の時計は、非常に優れた品質で、重要な歴史をもつ逸品です。フィリップスのオーレル・バックス氏は、この時計がイエローゴールドのセカンドシリーズ2499の最高価格の世界記録を更新したと入札を開始した際に述べていますが、今日の結果で3度目の記録更新となりました。

 そして、いよいよ今週末の最終ロットとなるプラチナRef. 1579 クロノグラフ、スパイダーラグ。ロット214の最終価格は205万ドル(194万スイスフラン: 約2億1942万円)でした。この時計はもはや嵐のようなものです。ヴィンテージのパテック・クロノグラフであり、ユニークな時計(3つしか製造されておらず、全て異なる文字盤をもつ)、プラチナ製、素晴らしいコンディション、そしてビバー氏のコレクションであること。これ以上のものはないでしょう。
 1946年、第二次世界大戦後の世界で何が起こっていたのかを考えると、パテックが完全に他のことを顧みずに最高級の時計を作ろうとしたとすると、ただただクレイジーです。それを考慮すると、205万ドルの結果をは明らかに馬鹿にするものではありませんが、2012年にクリスティーズで、プラチナ1579が公の場で最後に販売されたときは、153万9000スイスフラン(約1億7408万円)だったことに注目する価値があります。この1579がそれ以前にクリスティーズで売却されたのは2011年で、198万7000スイスフラン(約2億2476万円)でした。実質的に値上がりしたことになりますが、今回の入札はもう少し高くなると思っていました。

 さて、長い間HODINKEEをお読みいただいている方は、今週末に販売された4本の時計のうち3本が以前にも本サイトで紹介されていたことを覚えているかもしれません。そう、ジャン-クロード・ビバー氏は、2014年のTalking Watches「時計コレクターとしてのジャン-クロード・ビバー」において、ピンク オン ピンクの1518、イエローゴールドの2499、プラチナの1579を紹介してくれました。これらの時計についてもう少し詳しく知りたい方や、彼の個人的な見解を知りたい方は、ぜひチェックしてみることをお勧めします。

今週末の販売結果をすべてチェックするには、フィリップス公式オンラインサイトへ。