trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Hands-On 海外で人気を博したシチズン ツヨサの2024年限定生産モデルを実機レビュー

ラグスポスタイルの波に乗ったシチズンの回答を実際に見て感じた、私の小さな要望。

Photos by Yuki Matsumoto

昨年5月にアメリカで販売された、シチズンコレクション“ツヨサ(Tsuyosa)”。ブラック、ブルー、イエロー、グリーン、ライトブルーの多彩なカラーバリエーションと優れたコストパフォーマンスにより、すぐに人気に火が付いたようだ。機能はシンプルながらも、手首で存在感を放つ時計が好きな私も、グリーンモデルが欲しくてシチズンのアメリカ版サイトでオンライン購入しようかと迷っていたのだが、シチズンならすぐに日本でも販売してくれるだろうと信じ、そのときはショッピングカート画面で思い留まった。そして日本にもやってきたと聞き、さらにはこの新作カラーも追加すると知ってすぐにレビューしたい! と思った。

シチズン シチズンコレクションのライトブルーモデル。

こちらがブルーグラデーションモデル。

 時計のスペックとしては、ケース径40mm、厚さ11.7mm、防水性能は5気圧防水である。パワーリザーブは約40時間と、日常使いとしては十分な性能だ。またブレスレット一体型のラグスポスタイルを踏襲した上質なデザインながら6万6000円(税込)と手頃な価格で提供。ツヨサはこの価格以上の価値を感じさせる。

 今回ハンズオンが叶ったのは、5月に発売されたライトブルーダイヤルとカラフルなラインが無作為に入ったブルーグラデーションダイヤルの2本。両モデルとも2024年のあいだだけ生産される限定モデルだ。なお去年先行して発売された5本は今後もカタログに載るため安心してほしい。

 昨年のモデルについてはダニー・ミルトンが詳しく紹介しているため、ここではレギュラーモデルと異なる点をさらっていこう。まずはダイヤルについて。ライトブルーは既存のターコイズダイヤルよりやや清涼感のある印象。すでに寒色系ダイヤルがあるため、まさか同じ系統のダイヤルが出るとは思わなかった。対してブルーグラデーションは非常にダイナミックで見る者の視線を奪うし、私はこちらのほうがお気に入りだ(グリーンよりもね!)。レギュラーモデルはサンバースト仕上げであるのに対し、こちらは縦目のサテン仕上げだ。

 またバーインデックスの縁とミニッツトラックもレギュラーモデルと少し違う。12時位置から時計回りにイエロー、グリーン、エメラルドと、色相環のようにメタリックカラーが塗られている。決して派手なアクセントではない(と私は思っている)が、光を受ける角度によってはキラキラと輝く。レギュラーモデルとはまた違った色の遊び方をしている。

 実機を見てまず思ったのが、3列のステンレススティールブレスレットのつくりのよさだ。サテン仕上げとポリッシュ仕上げで組み合わせ、ケースからブレスレットに続くラインも滑らかで、手首に装着した際のフィット感もよかった。6万円台でこのクオリティは素晴らしいと思う。

 一方で、正直、アメリカ版サイトで買わずに実機を見ておいてよかったと思った。というのも、リューズの操作に苦戦したのだ。小振りなリューズで、しかも4時位置となると、ネイルをしている私には操作しづらく、巻き上げが難しいと感じた。私がそう感じるだけなのかと思い、同僚の男性エディターにも試してもらうよう渡すと、“確かにリューズがしっかりとケース本体に埋まっているので、少し引き出しにくい”と言っていた。どうやら美観を高めるべく、ケースのくぼみにリューズを収めているようだった。ただこの点を除けば、全体的に非常にバランスの取れた時計であり、普段使いにも適していると思う。

 多くの時計愛好家から高い評価を受けたツヨサ。全体としての完成度は高く、カラーバリエーションも豊富に用意されているので、現時点では、ケース径の変更を除いて大きなブラッシュアップは必要ないかもしれない。また、もし40mm以下のモデルが出るとしても、それがすぐに実現するとは限らない。でももし、38mm前後のツヨサが登場する場合は、リューズをもう少し引き出しておいて欲しいとここに要望を書いておきたい。

男性エディターに着用してもらったイメージ。

シチズン シチズンコレクション。ステンレススティールケース、40mm径、11.7mm厚、5気圧防水。自動巻きムーブメントのCal.8210搭載、時・分表示、センターセコンド、日付表示、約40時間パワーリザーブ、2万1600振動/時。価格は6万6000円(税込)

詳しくはシチズン公式サイトにて。