Introducing ジャケ・ドロー　グラン・セコンド スケルトン レッドゴールドとプラズマセラミックの2つの2020年新作

　ジャケ・ドローは、ピエール-ジャケ・ドローによって1738年に創業された長い歴史を持つブランドで、これまで数多くのユニークな時計を製造してきました。現在のジャケ・ドローの代表モデルといえば、かつて同社が18世紀に制作した懐中時計から着想を得て、2002年に誕生したグラン・セコンドでしょう。12時位置に配置されたオフセンターの時分針のインダイヤルと6時位置に長い秒針が大きく表示されるインダイヤルが重なり合い、8の字を表現するデザインが特徴的です。

　そして同社は、同コレクション初のスケルトンモデルとなるグラン・セコンド スケルトンを2018年に発表しましたが、今年新たにレッドゴールドとプラズマセラミックの2モデルが追加されました。

　先代のグラン・セコンド スケルトンにもレッドゴールドのモデルが存在し、インデックスにはローマ数字とアラビア数字を組み合わせて使用し、ややクラシカルな雰囲気を残していました。ですが新モデルでは、ケースに合わせた同じレッドゴールド製のバーインデックス仕様となっています。

　もう一方のモデルは、プラズマセラミックと呼ばれるハイテク素材が採用されています。同社がプラズマセラミックでケースを作るのは今回が初となります。プラズマセラミックは、ホワイトセラミックを2万℃に熱したガスで変化させることで作り上げられます。素材に金属片を一切加えることなく、メタリックな光沢を与えることができ、それでいてセラミック本来の硬度、軽さ、そして耐傷性を持ち合わせているのが特徴です。

　ケース径は、レッドゴールドモデルが41mmで、プラズマセラミックモデルが41.5mmです。また、ケース厚保もレッドゴールドのモデルが12.3mmであるのに対して、プラズマセラミックは12.48mmとやや厚みがあります。内部に搭載されているのは、ブランパン製のムーブメントをベースとした68時間のパワーリザーブを持つ自動巻きキャリバー2663 SQです。地板やブリッジなど全体にダークグレーの加工が施され、見た目のコントラストが高められています。また、ローターもスケルトン化され、ムーブメントには広い開口部が随所に設けられているため、大胆なオープンワークを楽しむことができます。

　18世紀のデザインからインスピレーションを得たグラン・セコンドのオープンワーク化がなされ、グラン・セコンド スケルトンとなったこの2本でも大胆な8の字のデザインは、サファイアクリスタル製の文字盤によってしっかりと維持されています。

　私が、今回の新作発表で特に気になっているのは、やはりプラズマセラミックを採用したJ003525542です。グラン・セコンド スケルトンには、既にブラックセラミックモデルが存在しますが、それらのモデルは、針やインデックスに異素材のレッドゴールドやブルースティールが採用されており、視認性が高められていました。本機は、針とインデックスがホワイトゴールド製になったことで、トーンが統一されてかなりステルス感の強いデザインという印象。プラズマセミラックは、セラミックの良さを活かしつつ、金属的な質感を与える素材です。実際に手首に着けたときにどのように見えるのかは、またお届けできればと思います。

ブランド： ジャケ・ドロー（Jaquet Droz）
モデル名： グラン・セコンド スケルトン（Grande Seconde Skelet-One）
型番： J003523241（レッドゴールド）、J003525542（プラズマセラミック）

直径： 41mm（J003523241）、41.5mm（J003525542）
厚さ： 12.30mm（J003523241）、12.48mm（J003525542）
ケース素材： レッドゴールド、またはプラズマセラミック
文字盤色： オープンワーク
インデックス： バーインデックス
夜光： なし
防水性能： 30m
ストラップ/ブレスレット： ラバータッチのグレーアリゲーターストラップ（J003523241）、グレーファブリックストラップ（J003525542）

キャリバー： ジャケ・ドロー 2663 SQ
機構： 時、分、秒針
パワーリザーブ： 68時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 4Hz（2万8800振動/時）
石数： 30
クロノメーター認定： なし

価格： レッドゴールドのJ003523241： 366万円（税抜）、プラズマセラミックのJ003525542：257万円（税抜）
販売時期： ブティックで6月以降発売予定。

詳細は、ジャケ・ドロー公式サイトをご覧ください。