ADVERTISEMENT
クイック解説
Watches&Wondersでの発表に際し、カルティエは2020年新作のいくつかをリリースしてきた。そのうちの1つは、全く新しいコレクションとなるマイヨン ドゥ カルティエだ。近年登場したジュエリーウォッチの中でも、私が特にお気に入りのコレクションのひとつだ。真新しく映る特徴的なデザインだが、厳密にはカルティエのDNAが盛り込まれている。
サイズは16mm×17mmで、比較的小さな文字盤とケースに同じ厚さのチェーンブレスレットを備えている。ホワイト、イエロー、ピンクゴールドなど様々な貴金属で展開される。ピンクゴールドモデルは、ベゼルにダイヤモンドが付いていて、イエローゴールド(ちなみに私のお気に入り)は、唯一石のついていないモデルだ。マイヨン ドゥ カルティエの価格は266万4000円(予価)から。
Maud Remy-Lonvis © Cartier
Cédric Vaucher © Cartier
Cédric Vaucher © Cartier
ファースト・インプレッション
オーケー、正直に言いましょう。先月この時計を実際に見る機会を得ました。大好きな時計です。カルティエは、ジュエリーウォッチが不足しているわけではないが、マイヨン ドゥ カルティエは新たにメゾンに加えられた。エッジの効いた洗練されたデザインが特徴で、これはカルティエが最も得意とする分野の完璧な例といえる。マイヨン(maillon)は、フランス語でリンクを意味し、それこそがこの時計の魅力だ。このブレスレットの作りは本当に楽しいため、本機で時間を知ることを忘れてしまうかもしれない。
リンクされたチェーンブレスレットは、エクル ドゥ カルティエやジュスト アン クルをほんの少し感じさせ、タフでありながらラグジュアリーさを兼ね備えている。ブレスレット自体は重く、手首にぴったりとフィットする重厚なバングルのような着け心地だ(ジャック・フォースターは、「とてもエレガントで、生きているように感じる」と話していた)。
しかし、実際に着けてみると、1971年頃のローレン・ハットンやビアンカ・ジャガーになったかのように感じさせてくれる時計だ。そして、それは私にとって、カルティエが生み出すものについて多くを語っていると思うのだ。彼らが完璧なものを生み出したときに、それが魅力的な時代の雰囲気を内包する、素晴らしきモダンさを感じずにはいられない。
この時計はクォーツであるし、高価な時計だ。けれど、見た目や雰囲気が良いこの時計にそんなことが気になる人はいるのだろうか?
Maxime Govet © Cartier Vincent De La Faille © Cartier
基本情報
ブランド: カルティエ (Cartier)
モデル名: マイヨン ドゥ カルティエ (Maillon de Cartier)
型番: WGBJ0002, WJBJ0002, WJBJ0003, WJBJ0004, WJBJ0005
直径: 16 x 17mm
厚さ: 6.8mm
ケース素材: イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド。さらにピンクとホワイトゴールドは、フルパヴェ(すべてダイヤモンドで覆われた)モデルも用意。
文字盤色: ホワイト、ダイヤ
インデックス: ローマ数字
夜光: なし
防水性能: 日常生活防水
ストラップ/ブレスレット: ブレスレット
Maud Remy-Lonvis © Cartier
ムーブメント情報
キャリバー: クォーツ
機能: 時、分
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: 18KYG 266万4000円、18KPG+パヴェダイヤ 328万8000円、18KWG+パヴェダイヤ 354万円、18KPG+ブレスまでダイヤ 1140万円、18KWG+ブレス・ダイヤルまでダイヤ 1272万円(全て税抜・予価)
発売時期: 今夏発売予定
限定: 限定生産
さらなる詳細は、カルティエの公式サイトをご覧ください。
編集手記: Watches & Wondersのデジタルプラットフォームに加えて、カルティエは新作発表のための特設サイトとして、カルティエ ウォッチメイキング エンカウンターズを公開予定。ここで新作についてのリリース、どのようにして作られているのか、そしてどこで購入が可能かが掲載される。当該サイトは、4月25日の日本時間午後7時に公開予定だ。
話題の記事
Introducing G-SHOCKがMRG-B2100に“青墨”の彩りをプラス
インディーズブランド、アルトが70年代デザインを取り入れたアート 01を発表
Hands-On カルティエ 「サントス ドゥ カルティエ」デュアルタイムを実機レビュー