trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing カルティエ サントス デュモン XLに追加された手巻き機械式時計 2020年新作

手巻きムーブメントを搭載した、永遠のクラシックがもつ魅力のすべて。

ADVERTISEMENT
クイック解説

 昨年、再度の開催となったSIHHの中で、最も注目を集めたのがカルティエのサントス デュモンで、洗練されたケースワークとプロポーション、そして価値ある提案が評価された。数種類の異なる素材、ラージとスモール2種類のサイズが用意されたこのモデルは、スティール製のスモールバージョンが37万円からとなっており、クラシカルなカルティエ・ウォッチを所有する可能性を新たなセグメントへと広げた。

 しかし、ほぼ全世界で賞賛された上記のパッケージに対して、筋金入りの一部の時計愛好家が妥協点できないものが含まれていた。昨年の「サントス デュモン」は、かなり狭い分野の時計愛好家を対象としたものではなく、より広くスタイリッシュな消費者を対象としたものだったのだが、それにも関わらず、かなりの数の時計愛好家がこのモデルに注目した。私の知る限りでは、デュモンが好きなだけでもかっこいいと思っているだけでもなく、実際に所有して身に着けている、真面目な時計好きの人たちが何人かいる。今、カルティエはサントス-デュモンのアップデートを発表したが、それは、少なくとも私がこれまでに見てきた時計の中では、2020年で最も議論の余地のない時計となるかもしれない。私が何を言いたいか分かるかな?

© Cartier 

 カルティエは、サントス デュモンにより大きなサイズを発表し、ケースの厚みが増したとはいえ、非常によく似た外観を実現した。そして、この3つの時計の心臓部には、多くの読者が既にご存知の素晴らしい手巻き機械式ムーブメントが搭載されている。新しいサントス-デュモンXLのサイズは46.6mm×33.9mm、厚さは7.5mm。対照的に、昨年発表された2つのクオーツモデルのうち、大きい方のサイズは43.5mm×31.4mm、厚さ7.3mmであった。

 新しいサントス デュモンXLは、昨年のモデルと同様にシンプルで美しく、洗練されたクラシックなモデルだが、カルティエが430MCと呼ぶ薄型の機械式ムーブメントを搭載している。このムーブメントは、実際、ピアジェの極薄モデル・アルティプラノに搭載されているCal.430Pであり、HODINKEEの読者の方はよくご存知だろう。このムーブメントは20年以上の歴史をもつ由緒あるもので、カルティエの他のモデルにも多く使用されている。
 新しいサントス-デュモンXLの全体的なサイズは、昨年のクオーツモデルとほぼ同じであり、そのスリムな個性により、この時計はカルティエが最近発表した製品の中で最も魅力的なものの1つになっていると思う。

© Cartier 

 新作には素材違いで3つのモデルがあり、それぞれアリゲーターストラップが付属。(新しいサントス デュモンXLをテーマにしたいくつかの限定モデルもあるが、それらについては別記事を参照)。

© Cartier 

 本作の文字盤は、見慣れたデザインである。基本的にはスモールとラージのクオーツモデルで見られるものと同じで、インデックスにローマ数字、分表示にはレイルロード目盛りが配され、ブルーのバトン針を備えている。

 この時計の名前は、ブラジル生まれパリ在住の貴族であり、航空界のパイオニアでもあるアルベルト・サントス=デュモンに由来している。デュモンの航空への情熱に触発され、ルイ・カルティエは彼のために、空を飛ぶことを目的とした専用の腕時計を製作した。サントス デュモンの腕時計は、1911年に一般公開され、言うまでもなく、サントスはクラシックな時計となった。四角いフォルムとねじで留められたベゼルは、新しいサントス デュモンXLのデザインにも反映されている。

© Cartier 

ファースト・インプレッション

Laziz Hamani © Cartier 

 昨年のクォーツ製サントス-デュモンがもたらした意外性は、SIHHでジャーナリストやバイヤーが時計を試着して、その装着性とクォーツムーブメントのよさを判断する機会を得たことにあった。

 今年のデジタルWatches & Wondersの発表会では、この新しい手巻きXLバージョンを試着することはできないが、少しずつ大型化されるケースを見ていると、これらの時計は非常に着けやすそうだと思えてきた。少なくとも、アルベルト・サントス=デュモンの時計がもっていたように、この時計には薄くてよくできた機械式ムーブメントが搭載されているという事実は、サントスの遺産を受け継ぐ新しい後継者として非常にふさわしいものである。

ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド:カルティエ(Cartier)
モデル: サントス デュモン(Santos-Dumont)
型番:CRWSSA0032(SS)、CRW2SA0017(18KPG×SS)、CRWGSA0032(18KPG)

直径:46.6×33.9mm
厚み: 7.5mm
ケース素材:SS、18KPG×SS、18KPG
文字盤色:シルバー
インデックス: ローマ数字
夜光: なし
ストラップ /ブレスレット:アリゲーターストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.430 MC
機能:時、分  
直径:20.5mm  
厚さ:2.15mm
パワーリザーブ:38時間
巻き上げ方式:手巻き
振動数:2万1600振動/時(3 Hz )
石数: 18 


価格・発売時期