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Entry Level 最も値ごろなランゲは、ロックなプレシャスメタルのサクソニアだ

A.ランゲ&ゾーネの入場料は決して安くはないかもしれないが、それだけの価値はある。

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私は、気が向いた時にもっと詳しく知りたい単語やフレーズの辞書の定義から話を始めるという、使い古されたテクニックを借りるのが好きだ。この場合、記事のタイトルからもわかるように、その単語は“エントリーレベル”で、オックスフォード英語辞典では「初心者や初めてのユーザーに適した製品、基本的なもの」と定義されている。ベーシック!? 長年にわたり、我々は口語で“ベーシック”という言葉を蔑称に変えてきました。時計でいうところの“エントリーレベル”は、あるブランドのエコシステムに参入するための“安物”であり、同様の蔑称として語られることが多いのだ。

 この“エントリーレベル”シリーズは、ブランドによって異なる時計の世界への入口の意味について、我々の考えを見直すきっかけになったと思う。なんと言ってもパテックの場合、アクアノートだからね!

Saxonia

 A.ランゲ&ゾーネの最も安価な腕時計を紹介しよう。A.ランゲ&ゾーネといえば、新し物好きで知られるマイケル・ジョーダンが愛用したことで知られるモダンアイコンのダトグラフや、ランゲ1が有名だ。近年では、スポーティなオデュッセウスにも注目が集まっている。しかし、そのどれもがランゲの玄関口に位置する時計ではない。

 2015年に発表された35mmの貴金属製の手巻き時計、サクソニアがその代表格だ。サクソニアコレクション(さまざまな機能、サイズ、ダイヤルの時計があるが)には、ピンクゴールドとホワイトゴールドの2種類のケースがあり、それぞれソリッドシルバー製のダイヤルを備えている。

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2015年以前のA.ランゲ&ゾーネ サクソニアは、現行品に見られるようなやや複雑なダイヤルのバリエーションが特徴だ。

 サクソニアはランゲの歴史において、ほかのコレクションと同じく重要な位置を占めている。1994年にデビューしたこのモデルは34mm弱のYG製で、ダイヤルにはランゲのデザインコードを反映したアラビア数字の日付窓を備えている。

 サクソニアは長年にわたって数え切れないほどの形をとっており、ブランドのなかでも最も多様なラインのひとつとなっている。サクソニアはランゲの時計づくりのDNAを受け継ぐモデルであると私は考えている。少なくとも、ランゲのエスプリを広く表現するキャンバスのような存在だ。

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 しかし私はサクソニアが最もよく機能し、その頂点に立つのは、最も素朴でベーシックな時計であると信じている。今日のサクソニアは保守的で自信に満ち溢れ、シンプルでエレガントなタイムピースとして、そのような役割を果たしている。余計なマークやアラビア数字もなく、オールドスクールな感性で作られており、まさにいい時計なのだ。

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Pre-2015 A. Lange & Söhne Saxonia dial

 ランゲは2015年にこのモデルシリーズをアップデートした際、大型時計が王道だった時代に、この手巻きのすばらしい逸品を直径37mmから35mmへと2mmダウンサイジングすることに成功した。この種の時計で36mm以下のサイズが市場にほとんどないことを考えると、かなりショッキングなことだ。このエントリーモデルこそ、ユニセックスな時計の未来を象徴するモデルなのだ。

 ダイヤルはブランドロゴ、6時位置のスモールセコンド、バトンマーカー(12・3・6・9時のダブルマーカー)を配したシンプルな構成となっている。この構成は特にダイヤルレイアウトにおいて、2015年以前のフォルムを簡素化したことを表している。必要なものがすべてあり、不要なものは何もない。

Lange Saxonia

 さて、この時計がランゲのなかで最も安価な時計だからといって、決して安物ではないことを強調しておきたい。むしろ安いくらいだ。サクソニアはPGとWGの両方があり、価格は251万9000円(税込)だ。しかし、この時計は最高級のムーブメントを搭載した貴金属製の時計であることを忘れてはならない。

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 サクソニアには、ランゲの自社製Cal.L941.1が搭載されている。これは45時間のパワーリザーブとクラシックなスモールセコンドの構成を持つ手巻きムーブメントだ。このムーブメントは直径25mm強とかなり小型。サクソニア全体の厚さはわずか7.3mmで、このケースサイズからすると非常に印象的だ。

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 WGよりもPGの方がドレスウォッチとしての風格があるため、自然と引かれる。WGは重厚感もさることながら、しばしばステンレススティールと混同されることがある。もし私がゴールドのランゲをつけているならば、それをみんなに知ってもらいたい。

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 ランゲのエントリーモデルとして、私がサクソニアを気に入っているのはオックスフォード英語辞典の定義に反している点だ。ダトグラフやランゲ1が手に入らないからサクソニアを買うのではない。サクソニアを買うのは、それが異常に美しいからだ。3万ドル以上節約して「もういいや、2万ドル出して終わりにしよう」と思う人はいないだろう。この時計はランゲが提供する最も安価なものだが、その構造の背後にある技術には価格に見合う価値があるため高価だ。ランゲはエントリーモデルでありながら、すばらしい出来栄えなのだ。

A.ランゲ&ゾーネのサクソニア、シルバーダイヤル Ref.219.026。35mm×7.3mm、 WGとPG、それぞれアリゲーターストラップと同色のゴールド製ピンバックル付き。A.ランゲ&ゾーネ製手巻きCal.L941.1、21石、パワーリザーブ45時間。どちらのバージョンも価格は251万9000円(税込)

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HODINKEE Shopでは、A.ランゲ&ゾーネの中古時計を紹介しています。A.ランゲ&ゾーネの詳細は公式サイトをご覧ください。