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Introducing ロンジン ヘリテージクラシック クロノグラフ タキシード 2020年新作

傑作キャリバー13ZN搭載の1943年製クロノグラフにインスピレーション得たクラシックでクールな新作が登場!

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クイック解説

 ロンジンは、ヘリテージコレクションから新たにタキシードという名を冠した2つの新作をリリースしました。3針のヘリテージクラシック タキシードと本記事でご紹介するヘリテージクラシック クロノグラフ タキシードです。両モデルともオパーリンとブラックを基調としたモデルで、ロンジンいわく"男性が上流階級の社交界にて着用していたタキシードやディナージャケットにインスパイアされた1940年代によく見られたデザイン"です。

 ヘリテージクラシック クロノグラフ タキシードのために今回ロンジンが同社のアーカイブから取り出したのは、1943年製のクロノグラフモデル(下の画像)。オリジナルは、手巻きの傑作キャリバー13ZNを搭載した2カウンタークロノグラフでした。新作のヘリテージクラシック クロノグラフ タキシードは、オリジナルのデザインを現代的に再解釈した素晴らしいヴィンテージ風デザインに仕上げられています。

ヘリテージクラシック クロノグラフ タキシードの基となった1943年製の39mmモデル。

 ケースサイズは直径40mm(オリジナルは39mm)のステンレススティール製。文字盤はオパーリン色をベースにブラックのアワーサークルが備えられており、ブルーのタキメータースケールや1940年代によく見られたほっそりとしたアラビア数字インデックスが配されています。また、オリジナル同様にブルーのクロノグラフ60秒針や左右で形状の異なるカウンター針といった細かな意匠も再現されています。

 内部に搭載するのは、自動巻きムーブメントCal.L895.5。今年1月にリリースされたヘリテージクラシック クロノグラフ 1946にも採用されたムーブメントで、ETAベースながらシリコン製ヒゲゼンマイの採用など随所に改良が見られ、54時間のパワーリザーブを有しています。ムーブメントの仕様上スモールセコンドと30分計の位置が逆であったり、その他細かな部分に違いはありますが、書体を含め文字盤全体の要素やクロノグラフのプッシュボタン、少し大きめのリューズなど総合的に見て非常によくできた復刻モデルです。

ファースト・インプレッション

 近年ロンジンは、同社の長年の時計製造の歴史に残るアーカイブを現代的に再解釈して提供するヘリテージコレクションに非常に力を入れています。デザイン・ディテールの再現に定評があり、ヘリテージ ミリタリー 1938ヘリテージクラシック "セクターダイヤル"などは、特に時計愛好家たちの間でも話題となったモデルです。そして今回リリースされたヘリテージクラシック クロノグラフ タキシードも間違いなく話題になるモデルでしょう。

 直近のヘリテージコレクションの成功は、忠実な再現性にあると思います。オパーリンの文字盤状にコントラストの効いたマットブラックのアワーサークル。タキメータースケールの書体だけでなく同社のロゴに至ってもほぼそのままです。僕が特に気に入ったのは、以前なら採用されていたであろう日付表示機能や"Automatic"表記といったオリジナルモデルの意匠から離れてしまうものが一切無いことです。

 その代わりにロンジンは、タキメータースケールをミッドナイトブルーで印字したり、サブダイヤルカウンターの縁にシルバーフレームを組み込むんだりしてオリジナルの意匠を邪魔せず、昇華させています。こうした工夫によってよりメリハリを効かせ、さらに格好良く少しモダンに使いやすく"再解釈"している点はとても好感をもちました。

左右で異なるカウンター針、左が「矢」、右が「バトン」。

 40mmのケースサイズは多くの人に受け入れられるサイズでしょう。オリジナルから1mm大きくなっていますが、着用感を含めこれは大きな問題ではありません。ただ一点気になったのはケースの厚さです。ドーム型のサファイア風防とあわせてケース厚は実寸で14mm〜15mm程度。当時のモデルも13ZN搭載であり極薄クロノグラフというわけではありませんが、気になる方はいらっしゃるでしょう。ただ手首に実際に着けてみると着け心地の悪さは感じませんでした。やや角度の付いたラグとストラップによるものでしょう。もちろんスペックにおいても、シリコンヒゲゼンマイを採用するなど申し分ありません。普段使いにおいて懸念材料はありません。

 ヘリテージクラシック クロノグラフ タキシードの忠実な再現性と現代的な再解釈の両立は非常に素晴らしいです。ステッチの付いたヴィンテージスタイルのブラックレザーストラップが付いて、販売価格は36万1000円(税抜)。現代的なスペックで、同社がクロノグラフで名を馳せていた時代のアイコニックなデザインを手にしたい方は、その質感を含めてぜひ実機を確かめてみて欲しい一本です。

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基本情報

ブランド: ロンジン(Longines)
モデル名: ヘリテージクラシック クロノグラフ タキシード
型番:L2.830.4.93.0

直径: 40mm
厚さ: 13.6mm

ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シルバーオパーリン、ブラックのアワーサークル
インデックス: アラビア数字、タキメータースケール
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: 尾錠付きブラックレザー


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.L895.5(ETA A31.L21)
機能: 時、分、3時位置にスモールセコンド、クロノグラフ(中央に60秒針、9時位置に30分積算計)
パワーリザーブ: 54時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数: 37
クロノメーター認定: なし


価格・発売時期

価格: 36万1000円(税抜)
販売時期: 今秋発売予定
限定:なし

詳細は、ロンジン公式サイトへ。