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Introducing オーデマ ピゲの新作CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4はRDシリーズすべてを凌駕するような驚異的なモデルだ

世界最高峰の時計メーカーが、今でも世界で最も畏敬の念を抱かせるような時計を作ることができると誇示するための、真のR&Dウォッチである。

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我々が思うこと

 登場から4年が経ち、オーデマ ピゲのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ(以下CODE 11.59)にそれほど進展がないことは明らかだ。サラが現在の3針モデルとクロノグラフモデルの新しいラインナップを紹介してくれたが(詳細は記事「オーデマ ピゲのCODE 11.59はもはやベイビーではなく、スティール製へと強化された」をチェック)、ここで私がご紹介するモデルはもう少し複雑。そう、もっともっと複雑なのだ。これは新しいCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4(以下CODE 11.59 ユニヴェルセル)である。オーデマ ピゲはこの最新のR&D(研究開発)モデルを、初の超複雑な自動巻き腕時計と呼んでいる。CODE 11.59 ユニヴェルセルは、23の複雑機構と17の「技術装置」を含む40の機能を搭載した新しいAP Cal.1000を搭載。RD#1を発表した2015年以来、同社から次々と生み出されるR&Dモデルの多くが見事に融合されている。

 23の複雑機構のなかには、グランドソヌリ・スーパーソヌリ、ミニッツリピーター、永久カレンダー、スプリットセコンド・フライバッククロノグラフ、フライング トゥールビヨンが含まれる。オーデマ ピゲによると、RD#4は7年以上の開発期間を要したとのことだ。本機には、これまでの3つの研究開発イノベーション、RD#1のスーパーソヌリ、RD#2の超薄型永久カレンダー、そして昨年のRD#3のフライングトゥールビヨンが組み込まれているとのことだ。Cal.1000は1100個以上の部品から構成され、直径42mm、厚さ15.55mmのCODE 11.59のケースに収められているのが印象的だ。あえて言うなら、ウェアラブルな感じ?

AP 11.59 universelle

 23もの複雑機構を搭載しているのは素晴らしいことだが、これらの機構をどのように操作するのかが、次の疑問となるだろう。超複雑なRD#4を直感的に、少なくとも40の機能を直感的に操作できるように、リューズとプッシュボタンが完全に見直され、作り直された。ミドルケースの左側には3つのプッシャーがあり、最初のプッシャーでミニッツリピーターを操作し(そのシンフォニックな目的を思い出させる音符が刻まれている)、下のふたつでデイ/デイトを修正する。

 2時と4時位置にあるふたつの“スーパーリューズ”は、スプリットセコンド・フライバッククロノグラフを作動させるが、同軸プッシャーによってチャイムモード(グランドソヌリ、プチソヌリ、または無音)を選択でき、月の前後を修正することも可能だ。それぞれのスーパーリューズは、どちらかの方向に回転させるとニュートラルポジションに戻る。

Audemars Piguet rd#4

新しいCODE 11.59 ユニヴェルセルの4つのバリエーションのうちのひとつ。

 次に、オーデマ ピゲは2015年に開発したあのスーパーソヌリを、ただCODE 11.59のケースに叩き込んだわけではない。そうではなく、機構をフルに発揮できるよう、修正とアップデートが施されているのである。同社は極薄のシークレットカバーと、厚さわずか0.6mm、全体がサファイアクリスタルで作られた新しいサウンドボードからなる新しいダブルケースバックシステムを開発し、その上にゴングが取り付けられた。さらに、シークレットカバーの側面には、空気を通し、音を増幅させるための開口部がいくつも設けられている。

Ap code 11.59 universelle

CODE 11.59 ユニヴェルセルは、同社が2015年にRD#1で初めて発表したスーパーソヌリを再構築したもの。

 永久カレンダーについては、RD#2の永久カレンダーをベースに、永久カレンダーの機能をひとつのプレーンに集約し構築。ユーザーにとっては、プッシュボタンとケース上の「スーパーリューズ」によって操作が簡素化された。4時位置の2桁表示の窓は、従来の閏年表示に代わって年まで表示する。

 セミグレゴリオ暦カレンダーは、100年ごとの閏年補正を考慮しても、曜日、日付、年を自動的に進めるため、2400年以前の手動調整は不要である(従来の永久カレンダーは、100で割り切れる世紀年が400でない場合、閏年をスキップするため100年ごとに手動修正が必要だった。しかし、このセミグレゴリアン・パーペチュアルでは100年ごとに自動的にスキップするので、400年ごとに手動修正すればよいことになる)。

Audemars Piguet code 11.59 universelle

CODE 11.59 ユニヴェルセル RD#4 の外観をご紹介する。2時と4時位置のスーパーリューズは、回転させることでチャイムモード(2時位置)と月(4時位置)を設定でき、フライバック・スプリットセコンドクロノグラフのプッシャーとしても使用可能だ。

 フライング トゥールビヨンには2022年にRD#3でデビューしたオーデマ ピゲ社の機構を採用し、フライバック・スプリットセコンドクロノグラフには専用のスイベルクラッチを採用。クロノグラフ開始時のもたつきがないように配慮されている。

 CODE 11.59 ユニヴェルセルの4つのバリエーションが、2023年にオーデマ ピゲ社から発表される予定だ。最初の2モデルは、ホワイトゴールドのケースに、オパーリンブラックのガルバニック加工のゴールドダイヤルまたはオパーリンベージュのPVD加工ゴールドダイヤルが採用される。他2モデルは、ピンクゴールドまたはホワイトゴールドのケースに、Cal.1000を全面に押し出したオープンワークの文字盤が特徴だ。もちろん、ケースは一般的なCODE 11.59に比べて作り直されており、42mmと1mmだけ大きくなった。

我々の考え
Audemars Piguet code 11.59 universelle

CODE 11.59 ユニヴェルセルの別バリエーション。

 CODE 11.59 ユニヴェルセルは、可能な限り最高の方法をもってワイルドだ。これまで何度か、CODE 11.59は同社がクレイジーなこと、主にクレイジーで複雑なことに挑戦するときに最高の力を発揮すると述べてきた。昨年11月にスターホイールを取り上げたとき、私はそれがCODE 11.59の最高の使い方のひとつだと思った。

 しかし、ユニヴェルセルはまったく別次元のものだ。RD#4は、昨年のロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン RD#3を、RD#1やRD#2と比較すると、まさにありふれたものに見せてしまう。CODE 11.59 ユニヴェルセルは、同社が1899年に製造した最も複雑な懐中時計ユニヴェルセル(L'Universelle)へのオマージュとして作られたものである。 その懐中時計は、19の複雑機構を含む26の機能を備えています。ユニヴェルセルは数十年間姿を消していたが、1993年に再び浮上し、2016年についにオーデマ ピゲが入手した。修復家アンジェロ・マンゾーニ氏を含むオーデマ ピゲの最高の時計職人たちが、この懐中時計の修復に取り組んだ。そして、ユニヴェルセルはオーデマ ピゲのミュゼ・アトリエの正統な中心に置かれ、ブランドの他の最も重要なグランド・コンプリケーション8本に囲まれている。

Audemars Piguet l'universelle pocket watch

CODE 11.59 ユニヴェルセルは、現在オーデマ ピゲのアトリエ美術館の中心にある1899年製の懐中時計ユニヴェルセルからインスピレーションを得た。

 まさに文字通り、同社はユニヴェルセルをブランドの中核として考えているのだ。確かに、現在ではオーデマ ピゲといえばロイヤル オーク(およびオフショアのような同系列のモデル)を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、同社はその歴史の大半において、スイスで最も優れた複雑時計のスペシャリストであり、ユニヴェルセルはその伝統の頂点に立つものだった。CODE 11.59は、同社が今でも自分たちのことをこのように考えていることを表しているのである。

 確かにRD#3は「数ヵ月後にはこれをつけてステージに立つジョン・メイヤーの写真が見られるに違いない」と思えるほどクールだったが(実際、その写真は発見された)、RD#4はより向上心が感じられる。それは、オーデマ ピゲが時計メーカーとしての自分自身をどのように見ているかを表明しているのである。確かに、RD#3は世界のジョン・メイヤーにアピールするものだったが、RD#4はそれ以上のものではない。しかし、すべての時計が商業的な試みである必要はなく、むしろそうでないほうがよい場合もあるのだ。世界最高の時計職人が、いまだ世界で最も感動的な時計を作る能力があることを誇示するための、研究開発のためのものがあってもよいのだ。

code 11.59 universelle

基本情報

ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: CODE 11:59 byバイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4(CODE 11.59 by Audemars Piguet Ultra Complication Universelle
RD#4)
型番: 26398BC.OO.D002CR.01, 26398BC.OO.D002CR.04, 26398BC.OO.D002CR.02, and 26398OR.OO.D002CR.01

直径: 42mm
厚さ: 15.55mm
ケース素材: 4リファレンス(4つのケースとダイヤルの組み合わせ)。18K ホワイトゴールドケース、オパーリンブラックガルバニックゴールドダイヤル、18Kホワイトゴールドケース、オパーリンベージュPVDゴールドダイヤル、18Kホワイトゴールドまたはピンクゴールドケースのオープンワークのリファレンス2本
防水性能: 20m
ストラップ/ブレスレット: ブラックアリゲーター、ゴールドのフォールディングバックル、テキスタイル調のブラックラバーコーティングのカーフストラップ

Audemars Piguet Royal Oak RD#4

ムーブメント情報

キャリバー: オーデマ ピゲ Cal.1000
機能: 23の複雑機構と17の特殊技術機構を含む40の機能。グランド/プチソヌリ、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨン、セミグレゴリオン・パーペチュアルカレンダー(曜日、ラージデイト、月、年、天文月、ムーンフェイズ)、フライバッククロノグラフ、スプリットセコンドなど
直径: 34.3mm
厚さ: 9.1mm
パワーリザーブ: 約64時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3Hz(2万1600振動/時)
石数: 90
追加情報: 1140の部品


価格 & 発売時期

価格: 要問い合わせ
発売時期: 26398BC.OO.D002CR.01(2月)、26398BC.OO.D002CR.04(6月)、26398BC.OO.D002CR.02(2月)、26398OR.OO.D002CR.01(4月)

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