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ソーシャルメディアと無縁の生活を送っていたり、高級ファッションブランドには微塵も興味がないという人でもなければ、1月の初めに発表された草間彌生とルイ・ヴィトンの極めて華やかなコラボレーションの存在には気づいていることだろう。
パリのシャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトンの旗艦店に、モンスターサイズの草間彌生のオブジェが設置されたほどの大イベントだ。アール・デコ調の建物を見下ろす彼女は、トレードマークである色つきの巨大な水玉模様ですべてを覆い尽くすかのように佇んでいる。
草間は90代。いまだに現役で、今なおアートに携わっている。彼女はおもに、水玉模様やカボチャ、公共の場でのインスタ映えするインスタレーションで知られる存在だ。
ルイ・ヴィトンは2012年、当時のクリエイティブ・ディレクターであるマーク・ジェイコブスとともに草間彌生とのコラボレーションを行った。そのコレクションはファッション界の伝説として語られており、今その一部を手に入れようとする試みは、インターネットに埋もれた財宝やポケモンGOの隠しキャラを見つけるぐらいには困難だ。中古市場でも、大変な高値で取引されている。ジェイコブスは、ルイ・ヴィトンのロゴを解体し、再構築する天才だった。草間は、スティーブン・スプラウス、村上 隆、リチャード・プリンスらと同様に、ジェイコブスの伝説的なコラボレーションアーティストのひとりであった。
収納力が高すぎるウォッチボックスは苦手だが、アクセサリーなら話は違う。デザイナーズ・モノグラムの重要性、消費者の意識に与える影響、そしてその模倣品が1980年代初頭の大量消費に与えた影響について論文を書こうと思っているほどだ。しかし、今はウォッチボックスに話を戻そう。一般的に収納ケースとはかさばるもので、高級時計を買い集めたあとに同じように高級な収納ケースを買うだけのお金が残っている、筋金入りのコレクター向けのアイテムである。
私が好きなのは、真のデザイン的観点から作られた限定版のウォッチボックスである。例えば、AP ロイヤル オーク オフショア ラスベガスストリップのボックス、リモワとリシャール・ミルのコラボレーションボックス、70年代のヴィンテージロレックスに見られるワインレッドのボックス(コロネットバックル付き)などだ。これらは見ていて楽しくなる。
水玉模様の既成服やアクセサリーなどと同様に、ルイ・ヴィトンはコアコレクションのウォッチボックスをカスタマイズした草間彌生バージョンを発表している。ウォッチボックスは、こういうものがいい。
モノグラム・キャンバスにポルカドットが散りばめられた“3Dペイント ドットプリント”は、多層的なセリグラフィー技法により、ひとつひとつのドットを塗りたてのペンキのように見せるものだ。この色鮮やかで漫画のような草間スタイルは、ルイ・ヴィトンの伝統的なトランク型収納とは対照的な遊び心を演出してくれている。
リベットで補強されたカウハイドによる伝統的な縁取りと、トランクスタイルの真鍮製コーナー、鍵付きのS字型ロックが特徴的なミニコフレ。裏地は赤いマイクロファイバーで、保護クッションは取りはずしが可能だ。このボックスには、最大8本の時計が収納できる。
通常のモノグラム・キャンバスバージョンは、92万4000円。草間版の定価は143万円(ともに税込)だ。 そのドット柄のために、かなりのプレミアムがついている。しかし、あなたがルイ・ヴィトンのレザーアイテムの愛用者ならば値段は気にならないはずだ。よければ、カートに追加して欲しい。
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ルイ・ヴィトンはLVMHグループの一員です。LVMH Luxury VenturesはHODINKEEの少数株主ですが、編集上の独立性は完全に保たれています。
詳しくはルイ・ヴィトンのページをご覧ください。
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