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Introducing ゼニス クロノマスター オリジナル A386が38mmでカムバック 2021年新作

50年以上もかかったが、ゼニスはようやく人々が望むものを提供できるようになった。

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我々が知っていること

 半世紀を経た今でも、ゼニスは限定モデルやトリビュートモデルなど、A386を生き生きとした興味深いものにするための方法を模索している。近日発表されたクロノマスター オリジナルは、特に興味深い。限定品ではなく、まさに愛好家の方々の要望に応えたものだからだ。このモデルは、69年に発売されたオリジナルモデル以来、最も重要なA386モデルと言えるだろう。

 2019年に発売されたA386 リバイバルは1969年のオリジナルを実質的に再現したものだが、3種の貴金属で提供され、とっくに完売している。イエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールドの各貴金属製で、それぞれ50本のみだった。オリジナルの色調を採用した38mmのA386が欲しければ、この貴金属製の時計を手に入れなければならなかった。38mmのマニュファクチュールエディションもあったが、これはオリジナルのA386を完全に再現したものではなく、オリジナルのグレー/ブラック/ブルーの代わりに3色のブルーを配したダイヤルだった。エル・プリメロは19年に誕生50周年を迎えたが、それを記念して3種類のゴールドモデルが登場したのだ。

 しかし、ついにゼニスは、愛好家に直接語りかけるような3種のスタンダードモデルを作った。主役となるのは、38mmサイズのステンレススティール製で、ひと目でわかるグレー/ブラック/ブルーの3色のダイヤルを備えたクロノマスター オリジナルだ。また、ローズゴールドケースには、黒地にシルバーのインダイヤルを配した非常にハンサムなリバースパンダダイヤルを採用したモデルもある。

我々が大好きなところ

 2019年、初めてのバーゼルワールドの時。私はホワイトゴールドのゼニス  エル・プリメロ A386 リバイバルに一目惚れした。そして、メーカーはクラシックなデザインのバリエーションを、人々が求めるもの以外はすべて作ってしまう傾向があることを痛感したが、最終的には(我々がラッキーなら)要求に応えたようだ。ゼニス  エル・プリメロ A386 リバイバルを実際に手にしてみて私が考えたのは、もしこの時計がSS製であったなら、商業的にどれほど成功するだろうかということだった。

 そこでゼニスのブースで、北米ブランドディレクターであるティエリー・コロット氏と話しながら、スティールバージョンの開発は予定されていないのかと尋ねてみた。すると、彼はとても丁寧に明言を避けた。

 そして2年後の今、あの時期待していたものがここにある。

 この時計の立体感は、元々のデザインである38mmで最もよく発揮される。ゼニスは歴史的なモデルの再現を得意としているが、そのなかでも特にサイズの再現には力を入れている。リバイバル エル・プリメロ A3817はその好例であり、新しいクロノマスター オリジナルは、ヘリテージにインスパイアされた現行モデルのなかにうまく溶け込んでいる。

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シャルル・ベルモとエル・プリメロの物語は、時計ライターやマーケティングチームの間でよく語られている時計伝説だ。1/10秒単位で計測できる現代のエル・プリメロは、視覚的にも歴史的にも驚くべきものであり、38mmでSS製のクロノマスター リバイバルは、この時計をより多くの顧客やコレクターに開放するために、まさに必要なプラットフォームなのだ。この時計のタイミングはまさに完璧と言える。38mmのケースサイズは、男女を問わずシャープでスポーティな印象を与えるため、近年の時計のジェンダー化の流れにうまくマッチしており、A386が再び脚光を浴びるにはちょうど良いタイミングだ。シーマスター 300Mがサブの売上を奪ったように、新しいクロノマスターリバイバルは、デイトナを購入しようとするなかで入手が困難な人たちの一部を取り込めるだろう。

 このモデルには、69年のオリジナル版からの非常に微妙な外観上の変化があるが、気づくためには、それが何であるかをあらかじめ知っておかなければならない。ご心配なく。突き出たベゼルのないケース形状、ドーム型風防、クロノグラフ用ポンププッシャー、そして放射状のサテンとポリッシュの仕上げは同じだ。異なる点は、従来のパドル型の秒針に代わり、真っ直ぐな赤い秒針が採用されていることだ。また、ラダー・ブレスレットは廃止され、ダブルフォールディングクラスプを備えたよりモダンなデザインとなっている。さらに、ゼニスのロゴも現代の基準に合わせて変更されている。

 もちろん、エル・プリメロのCal.3600も健在だ。それも今回のリリースの大きなセールスポイントなのである。

 1969年に発売されたオリジナルのエル・プリメロ A386から数十年が経過し、それに敬意を表して何十ものデザインが作られてきたが、最もよくできたモデルは、実はオリジナルに最も近いものだったのだ。

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基本情報

ブランド: ゼニス(Zenith)
モデル名: クロノマスター オリジナル A386
型番: 03.3200.3600/69.M3200(シルバーダイヤルのブレスレット)、03.3200.3600/69.C902(シルバーダイヤルのレザーストラップ)、03.3200.3600/21.M3200(パンダダイヤルのブレスレット)、03.3200.3600/21.C903(パンダダイヤルのレザーストラップ)、18.3200.3600/69.C901(ローズゴールドモデル)

直径: 38mm
厚さ: 12.6mm
ケース素材: ステンレススティール、ローズゴールド(18.3200.3600/69.C901)
文字盤色: グレー/ブラック/ブルーの3色カウンターのついたシルバーダイヤル;シルバーのカウンターがついたブラックのパンダダイヤル(03.3200.3600/21.M3200)
インデックス: ロジウムメッキ、ファセット、スーパールミノバSLN C1コーティング
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレット、ベージュもしくはブルーのカーフスキンストラップ

ムーブメント情報

キャリバー: エル・プリメロ 3600 オートマティック(El Primero 3600 Automatic)
機能: センターに時、分表示。 9時位置にスモールセコンド。 1/10秒クロノグラフ:センターのクロノグラフ針は10秒で1回転;6時位置に60分積算計、3時位置に60秒カウンター
直径: 30mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時

価格&発売時期

価格: 96万8000円(ストラップモデル)、103万4000円(ブレスレットモデル)、220万円(ローズゴールドモデル)。すべて税込
販売時期: 発売中
限定: なし

詳細は、ゼニス公式サイトへ。