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Editors' Picks ロレックスの2024年新作予想、Watches & Wonders 2024には何が登場するだろう

昨年はひとつ(ほぼ)の予想が的中した。もう1度実現できるだろうか?

まるで我々が同じことを考えているかのように、ロレックスはさまざまなSNSで、これから登場する新作についての予告をショート動画で公開した。いつものように、そこから多くを読み解くことはほぼ不可能だが、その動画ではブレスレットの変更と思われるもの、おそらく新しいスカイドゥエラーか金無垢のデイトジャストが見られた。なかにはGMTマスター IIも含まれているようで、興味深い文字盤の仕上げや、イエローゴールドのスポーツモデルで、ケースバックが我々の頭を混乱させた(シースルーバックなのか、それとも別の金属なのか?)

 いずれにせよ、ロレックスが毎年、何をし、何をしないかを見極めようとする時計愛好家に対して、ロレックスがどれほどの影響力を持っているのかを示すことになる。私たちもその例に漏れず、王冠ブランドの新機軸を予想するのが毎年の恒例となっている。昨年、我々は(いや、私は)基本的にゴールドのGMTを正確に的中させた。今年、我々が選んだのは、“明らかな”ものから、完全にファンキーなものまでさまざまである。チューダーの予想も公開したが、さらにもうひとつ、Watches & Wonders 2024前に、ロレックスの予測を発表しよう。昨日お伝えしたように、コメントであなたの予想を教えて欲しい。


オイスター パーペチュアル、ビーチストーンダイヤル:マライカ・クロフォード
Rolex

 昨年の絵文字仕様のデイデイトとセレブレーションダイヤルを備えたオイスター パーペチュアルのおかげで、私たちはこのラウンドアップで何でも思いのままに予想できるようになった。可能な限り奇妙なアプローチに乗っかって、カラフルなエナメルのハート型ジェムセットのノベルティを妄想してみた。同僚のタンタンは、もっと合理的な(それでも私を満足させるに十分な空想的な)アイデアで私を現実に引き戻してくれた。それはデイトナの“ビーチ ”ダイヤルの新しいテイストだ。パステル調のビーチカラーをリメイクして、オイスター パーペチュアルのケースに入れたらどうだろう? もちろんブレスレット仕様で。

 タンタンはパステルカラーのラッカーダイヤルを希望しているようだが、これはあくまで私の予測なので、私が大胆な決断をしすることにした。オリジナルのターコイズ、イエローMOP、ピンクMOP、グリーンクリソプレーズ/カルセドニー。そう、この可能性は低いけれど、不可能ではないのだ。このファンタジーを信じるのであれば、いっそのこと、“ビーチ”仕様にして、ホワイトゴールドで作ってしまおう。

 これはロレックスにとって“新しい”ことで、ストーンダイヤルのオイスター パーペチュアルはこれまで作られていない。現代のオイスター パーペチュアルは、ロレックスの比較的新しいモデルであり、より控えめな価格のオプション、エントリーレベルとして存在するように作られたようだ。しかし私の予想には前例がある! 希少なヴィンテージのストーンダイヤルはデイトジャストに見られるが、当時はデイデイトと比べ、同様に低価格帯のモデルであったのだ。


ステンレススティールのデイトナにインターチェンジャブルのオイスターフレックス:マーク・カウズラリッチ
Rolex

 ロレックスがル・マンのデイトナを発表して私たちを驚かせて以来、この象徴的なクロノグラフが私の頭のなかに戻ってきた。いつも現行のデイトナをよそ者のための時計として見下してきた。その人たちが誰なのかは知らないが、私とは違う誰かだ。しかしル・マンがすべてを変えた。ル・マンが発売され、実際に手にしてみて、あらゆる意味で期待を超えていたことを私は決して忘れないだろう。だから、またデイトナに注目してみたい。でも問題がある。最高のデイトナは存在しないのだ。そう、まだ。

 ル・マンとオイスターフレックスのホワイトゴールド製デイトナを比べてみて、日常的にストラップとブレスレットのどちらかを選べれば(両方を所有しなくても)、市場で最も汎用性の高い時計のひとつを手に入れられることに気づいた。 SS製にすれば、ほぼ完璧なデイリーウォッチになる。しかし、オイスターフレックスのエンドリンクのデザイン上、組み合わせはできない。ロレックスがこのようなことをするという予想には自信はないが、私はそれを期待している。

 すべての新しいオプション機能、セラミックベゼルのメタルの縁取り、そしてボーナスとしてシースルーバックを持つホワイトダイヤルのロレックス デイトナを想像してみて欲しい。今すぐクイックリリース式のオイスターブレスレットとクイックリリース式のオイスターフレックスも購入するオプションを追加したらどうだろう。考えただけでワクワクしてくる。街を歩けば、SS製オイスターブレスレットの重厚感と視覚的な魅力が、デイトナをあるべき姿で身につけたいという痒いところにも手が届くだろう。しかし、もし私がカントリークラブ(デイトナを所有していたら会員になっていただろう)に行ってフルスイングするとして、この新しいお気に入りの時計にオイスターフレックスをつけていたら、クラブハウスでくつろぎながら汗ばんだ手首にしっくりとなじむだろう。夢のようだ。


レッド・サブマリーナーの再来:ダニー・ミルトン
Rolex

 このような時計を提案するのは私が初めてではない。最近、インターネットでこの時計のレンダリング画像を見たことがあるが、知り合いの多くが赤いサブマリーナーのノンデイトを提案していることに少し困惑している。歴史的に見れば、そのような時計は存在しなかったし、これからも存在しないと思う。おっと、話がそれた。私の予想は、より具体的に、60年代後半に登場し、わずか数年しか生産されなかったオリジナルのサブマリーナーデイト Ref.1680を彷彿とさせる赤サブデイトだ。

 私が思うに、レッドシードゥエラーは今年で終わりかもしれない。この時計は、常々大事なものを壊すアプローチのように感じられた。つまり、“レッド”ダイバーという形で人々が望むものを与えたわけだが、ほとんどの人がそれを買い求めないような(あるいはそれを快適につけられる手首を持たないような)大きなパッケージで提供しているからだ。

 私はスターバックスの愛称で知られるグリーンベゼルのサブマリーナーは“白テキスト”のサブマリーナーとして単独で存在することができると考えている。赤いテキスト表記のクラシックなサブマリーナーデイトなら特別なエネルギーを取り戻すことができるのではないだろうか。もちろん、私はオリジナルの赤サブとロバート・レッドフォードとのつながりにこだわりが強いため、この時計に偏見を持っているのだと思う。もしこのような時計が今年発売されたら、手に入れるしかないかもしれない…。もちろん、確かではないので違っていたら申し訳ないのだが。


36mmの金無垢エクスプローラー:トニー・トレイナ
Rolex

 ロレックス、あなたはすでに私たちにツートンのエクスプローラーを与えてくれた。ではなぜ金無垢という選択肢をとらないのだろう? はっきり言って、ロレックスの過去を振り返っても、このようなことをやるとは思えない。36mmのエクスプローラーは、ロレックスのカタログのなかで私が最も好きなモダンスポーツウォッチだ。ロレックスは40mmのエクスプローラーもコレクションに加えたが、1016に見られるように、エクスプローラーが真のサイズに戻ったことをうれしく思う。

 ゴールドのサブやGMTは何年も存在していたが、フルゴールドのエクスプローラーはなかった。そろそろ、その時がきたような気がする。ダニーは2022年に同じことを懇願した。ゴールドのスポーツウォッチにブラックの文字盤、日付なし、そして誰でもつけられるサイズというのは、紛れもなく申し分なく、不必要で、馬鹿げていて、仰々しくて、完璧なものだ。


イエローゴールドケースのファンキーなストーンダイヤルのデイデイト:エリン・ウィルボーン
Rolex

 ロレックスのカタログにおけるストーンダイヤルの使用は、70年代の過ぎ去った時代にほぼ追いやられており(80年代から90年代にかけてはまだ多く生産されていたが)、その当時でさえ、販売店に在庫があるというよりは、リクエストに応じて入手するものであった。しかし、昨年のWatches & Wondersのラインナップでは、ロレックスはカーネリアンダイヤルのデイデイトなどを発表した。

 グリーン文字盤の時計がリリースされるのが一般的な流れであることを考えると、ロレックスがこのトレンドに独自のサインを入れるために、グルービーなマラカイトストーンに回帰する世界があるかもしれないと想像するのは、非常に楽しく、それほど不合理ではないと思う。もちろん、デイデイトはこの種のもののための完璧なキャンバスになるだろうし、その豊かな色とファンキーなイエローゴールドのケースとブレスレットを組み合わせる以外に方法はない。ディスコ時代のロレックスリバイバルを早急に実現して欲しい。これは私だけではないと思う。


グレー文字盤のチタン製ミルガウス:ジェームズ・ステイシー
Rolex

 ロレックスがこの時計をすぐに発表するとは思わないが、チタン製のミルガウスは非常に理にかなっていると思う。

 第1に、SSバージョンは製造中止となった。第2に、チタンはスポーツウォッチの分野だけでなく、ロレックスの文脈(RLX ヨットマスターやディープシー・チャレンジを参照)においても、その勢いを増している。第3に、そしてミルガウス仮説最も特有なことだが、チタンは磁性を持たないため、磁場周辺での使用に優れた金属である。チタンは不対電子のない結晶構造を持つため、これが生体インプラントに最適なのだ。

 ロレックスの歴史に詳しい方なら、ミルガウスが50年代後半に強い磁場のある環境で働く科学者などのために作られた時計であることにお気づきだろう。ミルガウスという名前は1000ガウスにちなんだもので、オリジナルモデルはこのレベルの磁気に耐えられるように設計されていたのだ。

 そう考えると、RLXミルガウスは、ミルガウスのコンセプトと歴史、背景が見事に合致し、かつ信じられないほどクールなものではないだろうか? そう、祈ってはいるが、期待はしないで欲しい。