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Four + One ベセニー・フランケルがコレクションに加えた4つの時計とは

そして、彼女が手放せない明るいレッドのアイテム。

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終息をみせないコロナウイルスが世界をシャットダウンする約2ヵ月と2週間前、ベセニー・フランケル氏はTalking Watches初の女性ゲストとしてHODINKEEの歴史に名を残した(記事はこちらから)。彼女の素晴らしいコレクションには思わず聞き入ってしまうような裏話が満載で、さすがリアリティ番組の伝説的存在だと思わせてくれる。Talking Watchesに出演したときのことを、彼女は次のように語っている。「作品の背景にあるストーリーを語るのが好きでした。流行しているから、高価だからという理由だけで物を探すわけではないという、自分の気持ちを表現することができました」

 先日、フランケル氏にインタビューを行い、この18ヵ月間の彼女の様子や、コレクションに加えたものについて聞いてみた。Talking Watchesに出演してから現在に至るまでの期間は、私たちと同様、彼女にとっても困難なものだった。不調のときもあれば(フランケル氏と彼女の娘がCOVID‑19に感染)、好調なときもあった(彼女の番組「The Big Shot with Bethenny」がHBO Maxでプレミア放送された)。また、彼女は自身のチャリティ団体「Bstrong」にも注力しており、個人用防護具(PPE)を全米50州に配布したり、ハリケーン後のルイジアナ州で災害支援を行ったりしている。「明日、ルイジアナに行くんです」と彼女は言う。「パンデミックはまだ続いているから。私たちはハイチにも数週間滞在し、何百万ドルもの寄付を行ってきました」。

 11歳の娘と一緒にクッキーを焼いたり、テレビ番組を撮影したり、困っている人を助けたりする合間にも、フランケル氏は時計の収集に時間を割く。「おそらく、よい時計が20本に素晴らしい時計が17本でしょうか。私は時計に多くの時間を費やしていますし、大切にしています。これは真の趣味です。そのために一所懸命働いているんです」
 ここでは、彼女が集めた最新の成果と、時計以外で欠かせないものを一つ紹介したい。


彼女の4本
パテック フィリップ ノーチラス Ref.5980/1AR-001 ローズゴールド ツートン

 「これは私のお気に入りの一つです。ずっしりととても堅牢で、しかも快適です」と、同氏は40.5mmのノーチラスについて語る。「時計の機能が充実していると、大きくてつけ心地がよくないことがあります。だから、このブレスレットや手首に沿うようにカーブしているデザインをとてもいいと思うようになりました」

 大胆な特徴はサイズだけではない。ツートンカラーは、(ダニー・ミルトン以外の人にとっては)ある種の嗜好品のようなものだ(記事「コンビ時計はダサい!?ゴールドとスティールは格好良い組み合わせだ」参照)。フランケル氏は、スティールとローズゴールドの組み合わせについて「皆それぞれ賛否両論あると思います。でも、パテックはそれをやってのけました」。

 今ではこの時計を気に入っているが、彼女の欲しいものリストには入っていなかった。「私はハンターのようにいろんな時計を見ていましたが、この時計は私のレーダーにかかっていませんでした」。トルノーの友人にすすめられて、最初はサイズが合うかどうか不安だったが、最終的に見逃すのはもったいないと判断したのだ。「この時計は、そんな区別はもうないかもしれませんが、いわゆるメンズウォッチです。この時計を見たとき、私は確信しました。これはすごい時計だと」(記事「全ての腕時計がユニセックスであるべき理由」参照)。

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パテック フィリップ ノーチラス Ref. 7118/1200R-001

 最近、また友人にすすめられて、もう1本ノーチラスをコレクションに加えた。「輝くものが好きなんです。こればっかりはどうしようもないですね」とフランケル氏は笑う。このノーチラスはレディスウォッチとして販売されているが、時計として充実している。また、彼女が好きなトーン・オン・トーンの文字盤を備えている。「私は普段、白いコントラストの文字盤を選ぶことが多いのですが、これは最高です」。私たちが見落としてしまうような時計を紹介してくれるのは、目の肥えた友人という、よいアクセス方法だ。

ロレックス デイデイト 36mm Ref. 128348RBR

 「私の婚約者が、二人のイタリア旅行の記念に時計を買おうとしていましたが、どこを探してもありませんでした。時計がなくなっていたのです」と、フランケル氏はターコイズ色の文字盤のデイデイトについて語る。「私はイタリアのポルトフィーノで彼に、きっと見つかる気がする 、と言いました」。見つけることができたが、お店ではすでに売れてしまったと言われた。しかし、同氏はそれにもめげずこう言った。「3重、4重によく確かめて」。そうして、なんとその時計は彼らと一緒に帰途につくことになったのだ。

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ロレックス デイトナ Ref. 116509(ホワイトゴールド、ブルー文字盤)

 フランケル氏は本格的なデイトナのコレクションを所有する。「私は今、何が起きているかわかっています。20年以上も前から、何が起きているかを知っているの」。ゼニス、イエローゴールドのグリーンダイヤルローズゴールドのブラックセラクロムベゼルなどの大ヒットモデルでそれを裏付けている。彼女は遊ばない。しかしこの時計は、彼女にとって初めてのホワイトゴールドのコレクションだ。「このモデルは特に珍しいと思います。これをつけている人を見たことはありません」


一番のもの
赤のフォード ブロンコ(1973年)

 「私のブロンコは、文字通り、私よりも有名なんですよ」とフランケル氏は笑う。「気づくと皆ブロンコに近づいてきます。サインもします。スターですよ」。ビジネスに精通したフランケル氏は、最後にこう言った。「この車はインスタグラムのアカウントを持つべきよね」

Photos by Caroline Tompkins

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この記事に登場する時計の詳細については、ロレックスパテック フィリップのウェブサイトをご覧ください。