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いよいよ一年を振り返る季節がやってきました。本記事では、2024年にHODINKEE Japanの公式Instagramアカウントで最も「いいね」を集めた投稿トップ10をご紹介します(まだHODINKEE Japanの公式Instagramをフォローしていない方は、ぜひこちらからフォローを!)。
ランキングには、昨年も注目を集めたシリーズの最新作や、アイコニックモデルのカラーバリエーション、新たにGPHGを受賞したモデル、そして独立系ブランドの逸品まで、多彩な投稿が名を連ねています。今年は特に、編集チームが投稿に一層の力を注ぎ、コラボ投稿が多くの反響を呼んだ点も特徴的でした。では早速、2024年を彩った投稿たちを一緒に振り返っていきましょう!
10位 タカノ シャトーヌーベル・クロノメーター
まずは、タカノ シャトーヌーベル・クロノメーターの投稿から。タカノは1957年に誕生し、わずか4年11カ月という短い歴史の中で姿を消した、幻の国産時計ブランドです。その伝説を現代に蘇らせたのは、浅岡肇氏が率いる東京時計精密。今年、その復活劇が華々しく幕を開けました。
新生タカノのファーストモデルシャトー ヌーベル・クロノメーターは、ミヨタ製自動巻きムーブメントをベースに、東京時計精密の手によってクロノメーター仕様に調整されています。さらに、フランスのブザンソン天文台から正式なクロノメーター認証を取得。これは国産ブランドとして初めての快挙であり、21世紀初の国産クロノメーターウォッチとしても注目を集めています。
新作紹介記事「タカノが復活! ブザンソン天文台クロノメーター認定を得たシャトーヌーベル・クロノメーターとは?」と合わせて先日公開した記事「タカノ シャトーヌーベル・クロノメーターの生産本数が限られる理由」もぜひご覧ください。
9位 オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル ホワイトラッカーダイヤル
2023年秋、ダニエル・クレイグがオメガのイベントのレッドカーペットで未発表のホワイトダイヤルのスピードマスターを着用したことで、大きな話題を呼んだあのモデルがついに正式発表されました。これまでにもホワイトダイヤルのスピードマスターは存在していましたが、ステンレススティール製のホワイトダイヤルとしては初めての通常生産モデルである点が注目を集めています。
「ただのカラーバリエーション」と言われるかもしれませんが、この新作モデルの魅力は一目瞭然。10層にわたるラッカー塗装によって仕上げられた艶やかなホワイトダイヤルは、上品さと存在感を兼ね備えています。その洗練されたデザインは、これまでのスピードマスターとは一線を画する仕上がりです。本サイトでは、過去のホワイトダイヤルモデルの歴史を振り返りながら、新作モデルをマークが一週間にわたり詳細にレビュー。スピードマスターの新たな可能性を存分にお楽しみいただけます。
本作の詳細は記事「オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル ホワイトラッカーダイヤルを1週間徹底レビュー」をご覧ください。
8位 ジャガー・ルクルト デュオメトル
Watches & Wonders 2024でジャガー・ルクルトが披露した目玉コレクションは、新しいデュオメトルでした。この革新的なコレクションは、2007年の初登場以来、時計愛好家たちから高い評価を受けているシリーズです。独立したツインバレルとゼンマイをそれぞれ計時と機能に分けつつ、単一のキャリバーと脱進機に統合するという斬新なアイデアが特徴です。
今年、ジャガー・ルクルトは新デザインのケースと新ムーブメントを備えた3つの新作モデルを発表。そのなかでも特に注目を集めたのが、限定モデルのデュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアルです。このモデルは、圧倒的な複雑性と美しいデザインで多くのファンの心をつかみ、HODINKEE JapanのInstagramアカウントでも多くのいいねを獲得しました。
記事「ジャガー・ルクルト コンプリケーションコレクションのデュオメトルに3本の新作を投入」をご覧ください。
7位 チューダー ブラックベイ モノクローム
チューダーは昨年のWatches & Wonders 2023で、METASによるマスタークロノメーター認定を受けた「ブラックベイ バーガンディ」を発表しました。そして今年、カラーの異なる新作が登場。新モデルでは、ブラックベイの象徴的なデザインをモノクロのカラースキームに落とし込み、洗練された印象を与えています。ブラックベイは2012年に初登場し、2016年には自社製マニュファクチュールキャリバーを搭載してさらに進化を遂げました。
本作はシリーズの第3世代に当たり、ヴィンテージスタイルのフィフティ-エイトやフィフティ-フォーとは一線を画す、ブラックベイシリーズのなかでも最先端のモデルです。Watches & Wondersでは毎年、ロレックスの新作発表が大きな注目を集めますが、近年では独自の進化を遂げるチューダーにも視線が集まるようになっています。その革新性と独創的なデザインにより、チューダーは時計愛好家たちの間で確固たる地位を築きつつあり、会場からの投稿にもいいねが集まりました。
詳細は、記事「新型チューダー ブラックベイがモノクロームへと進化」をご覧ください。
6位 ハミルトン カーキ フィールド チタニウム エンジニアド ガーメンツ リミテッドエディション
これまでN.ハリウッドやショット、ポーターといったブランドとのコラボレーションを手掛けてきたハミルトンが、今回はニューヨーク発のファッションブランドエンジニアド ガーメンツとのコラボレーションモデルを発表しました。エンジニアド ガーメンツは、1988年に設立されたセレクトショップネペンテスを母体とし、1998年に誕生したブランド。デザイナー・鈴木大器氏が率いる同ブランドは、テーラーリングにワークウェア、アウトドア、ミリタリーの要素を融合させたユニークなコレクションを展開しています。
今回のコラボレーションでは、ハミルトンの人気シリーズであるカーキをベースに採用。通常のカーキシリーズでは、ベージュのフォティーナ夜光やサンドブラスト加工のケースなど、ヴィンテージミリタリーウォッチを思わせるディテールが特徴ですが、本コラボレーションではそうした要素を排除し、モダンでインダストリアルな印象に仕上げられています。いつもとは異なるハミルトンの魅力にいいねが集まりました。
詳細は記事「ハミルトン カーキ フィールドにエンジニアド ガーメンツとのコラボレーションモデルが登場」をご覧ください。
5位 グランドセイコー ヘリテージコレクション SBGH361 メカニカルハイビート36000 横浜髙島屋限定 2024
毎年恒例となり、発売のたびに大きな話題を呼ぶグランドセイコーの横浜髙島屋限定モデル。今年も期待に応え、新作が発売されました。このモデルは、昨年のいいねランキングでもランクインしており、その人気の高さが改めて証明されています。
2024年モデルは、1967年に登場したグランドセイコー初の自動巻機械式モデル「62GS」を現代的にアレンジした「62GS現代デザインモデル」がベース。特徴的なのは、横浜を象徴する「横浜スカイブルー」をテーマにした美しいダイヤルカラーです。その繊細で鮮やかなブルーは、多くのファンの心を掴みました。さらに、このモデルは「横浜髙島屋でのみ販売される限定モデル」という特別感もあり、国内外から注目を集めました。
詳細は記事「グランドセイコー ヘリテージコレクション SBGH361 メカニカルハイビート36000 横浜髙島屋限定 2024(編集部撮り下ろし)」をご覧ください。
4位 オメガ × スウォッチ ムーンスウォッチ “ミッション・オン・アース”
発売から2年が経とうとする今もなお、オメガ × スウォッチのムーンスウォッチは新バリエーションが発表されるたびにインターネットを騒がせ、本サイトでも圧倒的なページビューを誇る人気コレクションです。今年もいくつかの新作が登場しましたが、Instagramで特に「いいね」を集めたのは、“ミッション・オン・アース”の名を冠した3本の新作モデルでした。
これらのモデルは、満月やスヌーピーをテーマにした過去のバリエーションとは一線を画し、地球にインスパイアされた非常にクリエイティブなデザインが特徴です。“溶岩(Lava)”、“北極の光(Polar Lights)”、そしてその中間に位置する“砂漠(Desert)”というテーマで展開され、独特のカラースキームが注目を集めました。発表時にはプレスリリースの公式画像しか公開されていませんでしたが、いち早くスウォッチストアで実機を撮影し、そのリアルな魅力を紹介できたことが、いいねの数に大きく貢献しました。来年、このブランドがどのような新たな展開を見せてくれるのか、ますます期待が高まります。
詳細は記事「“ミッション・オン・アース”の名を冠する3本の新作ムーンスウォッチ」をご覧ください。
3位 ポルシェデザイン クロノグラフ1 リミテッドエディション for HODINKEE 2024
HODINKEEは毎年、いくつかのブランドとのコラボレーションによる限定モデルを発表しています。今年、その中でも特に注目を集めたのが、ポルシェデザインとのコラボレーションで生まれたクロノグラフ1 リミテッドエディション for HODINKEEです。
オリジナルのクロノグラフ1は、911をデザインしたフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェによって設計された伝説的なモデル。フルブラックの外観と、911のダッシュボードメーターからインスパイアされた文字盤が特徴です。当時、フルブラックというコンセプトは革新的であり、発表直後から賛否両論を巻き起こしましたが、現在では不朽の名作としてその名を刻んでいます。この歴史が、時計の魅力をさらに引き立てる要素となっています。
HODINKEEとポルシェデザインが手を組み、350本限定でリリースされたこのトリビュートモデルは、特別な仕様が盛り込まれています。特に3時位置のデイ&デイト表示が英語と日本語に対応している点は、HODINKEE Japanのコミュニティや日本のポルシェデザインファンへのオマージュとなっています。さらに、日本での発売を記念し、HODINKEE創業者のベン・クライマーを招いた特別イベントが開催されたことも大きな話題になりました。
詳細は記事「ポルシェデザイン クロノグラフ1 リミテッドエディション for HODINKEE 2024」をご覧ください。またポルシェデザインのヒストリーを知りたい方は、記事「ポルシェデザインの40年間を鮮明に振り返る」も合わせてご覧ください。
2位 IWC ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー
昨年はIWCにとってインヂュニア・イヤーでしたが、今年はポルトギーゼにフォーカスした1年となりました。数多くのポルトギーゼの新作モデルが発表されるなかで、ハイライトとなったのがこのポルトギーゼ・エターナル・カレンダーです。内部に搭載される超高精度なカレンダーキャリバーは、2400年までの、各世紀の始まりまでスキップされるうるう年までも調整するだけでなく、ムーンフェイズの精度の記録を4500万年にわたって正確に表示するという新記録を打ち立てたました。クルト・クラウス氏が開発・指揮を執ったIWC初のパーペチュアルカレンダーである「ダ・ヴィンチ」は1985年に発表。本作は永久カレンダー機構をさらに洗練させたモデルであるというわけです。
ここで掲載しているのは、Watches&Wondersの会場で見ることができたプロトタイプの写真です。すべてのジャーナリストたちが見ることができたわけではなく貴重なモデルであったこともあり、いいねに繋がったのかもしれません。IWCは今年のGPHGで、年間最優秀時計に贈られるエギーユ・ドール(金の針)を受賞しています。
本作の詳細は記事「IWC ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーは史上最も正確なムーンフェイズを備えた、初のセキュラーパーペチュアルカレンダーだ」をご覧ください。また、マーク・カウズラリッチによる「IWC ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーを誤解していたかもしれない」も合わせてお楽しみいただけます。
1位 グランドセイコー 45GSを再現した限定版、SLGW004とSLGW005
今年、HODINKEE JapanのInstagramで最も多くのいいねを集めたのは、グランドセイコーの限定モデル。1968年に誕生したアイコニックなヴィンテージモデル45GSの現代的な復刻版である2つのモデルが、その栄誉に輝きました。これらのモデルには、今年4月のWatches & Wondersで発表された新型の手巻きハイビートムーブメントCal. 9SA4が搭載されています。
ケースデザインはオリジナルを忠実に再現しつつ、直径38.8mm、厚さ10.4mmと、現代的なサイズ感にアップデートされています。このモデルは、44GSで確立された「グランドセイコースタイル」を受け継ぎ、45GSが50年以上前に達成した「手巻きハイビートキャリバーの完成形」に、新たな息吹を与える特別なコレクションとして注目を浴びました。
本作の詳細は記事「グランドセイコー 45GSを再現した限定版、SLGW004とSLGW005(編集部撮り下ろし)」をご覧ください。
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