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IWCは何年も前から、カラフルなセラミックケースを試みているが、モハーヴェコレクションほどみんなが賛同した色はない。しかし、もし画面の前のあなたが私のような人なら、遠くからモハーヴェを愛したことはあっても、まだそのなかに飛び込んだことはないだろう。それはなぜか? ひとつは、ブランドが大きなサイズのモハーヴェモデルしか作っていなかったからだ。
2021年に登場した、ビッグ・パイロット・パーペチュアル・カレンダーを含むビッグ・パイロット “モハーヴェ・デザート”シリーズを思い出して欲しい。その見た目の美しさにもかかわらず、私の手首には大きすぎた46mmというサイズ感と、もう一方はQP(パーペチュアルカレンダー)という複雑さによって価格が跳ね上がっていた。
さらに、やや小型化された44.5mmのIWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート”もあった。これは2019年に発売され、500本のみの限定モデルだった。
言うまでもないが、IWCが茶色がかったタンカラーを採用して、もう少し小さなものを実装してくれることを静かに願っていた。43mmのビッグ・パイロットでもよかったし、マークシリーズのエディションならもっとよかった。私が計算に入れていなかったのは、おそらく最も明快なモハーヴェ・パイロット・クロノグラフ41だ。それが今日、発売されたのだ。
というのもIWCがクロノグラフコレクションに、セラミックケースを採用した真っ白なレイク・タホのようなモデルをすでに投入しているからだ。実際、IWCのパイロット・クロノグラフ 41は、サイズやスタイルの点で見過ごされがちな時計である。これはマークやビッグ・パイロットが持つ道具的で現代的な視認性を提供しつつ、41.9mm(ギリギリ42 mmを下回る)というミディアムサイズで実現した。
手首のサイズが6 ⅓インチ(約16cm)と小柄な私としては、このようなクロノグラフは非常に装着しやすく、特にIWCのラバーストラップは非常につけやすいと感じている。Watches & Wonders 2022で初めてレイク・タホをつけて満喫していたが、今ではこの新しいモハーヴェの魅力に完全にハマっている。では、この時計に焦点を当てよう。
細かいことを言うと、モハーヴェはIWCのトップガン・シリーズに属する。実際、この時計の正式名称はパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン “モハーヴェ・デザート”である。ケースはサンドカラーのセラミック製で、文字盤はケースに合わせてベージュとカーキをミックス。IWCによると、全体の配色は“海軍飛行士のフライトスーツと、トップガンの飛行訓練学校があるチャイナレイク周辺の、荒漠とした砂漠の風景からインスピレーションを得た”とのこと。
文字盤は同じブラウンで、ややコントラストの強いカーキカラーを配し、内部にはIWC自社製Cal.69380を収める。
“モハーヴェ・デザート”エディションのIWCウォッチを初めて見たとき、“低コントラストで不思議な色合いの時計だが、それでもとても気に入っている”と感じたことを思い出した。私はずっと注目し続けていたが、サイズが小さくなったことでより“好き度”が増した。
ジェームズ・ステイシーは2019年に、500本限定の44.5mmモデルをレビューしており、そこで“新型41mmクロノグラフの着けやすさを好む一方で、モハーヴェが手首に収まるその姿は、実に気に入っている”と述べていた。さてジェームズ、IWCはこれで完全なパッケージを届けてくれたよ。
非常に気に入ったデザインを、実際に着用できるセクションでレビューしたくてうずうずしている。“よくやったIWC”と言う以外、事実上大振りな先代モデルと同一の時計について述べることはない。ああ、それに、もちろん166万1000円(税込)という価格についても触れておきたい。これは限定モデルではないが、必ずしも簡単に手に入るものではないだろう。この件については近日中に、さらに詳しくお伝えするのでお楽しみに。
IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン “モハーヴェ・デザート”。Ref.IW389402。41.9mm径、15.5mm厚、100m防水。サンドカラーセラミックケース、ダークブラウンの文字盤と蛍光塗料を塗布した針。ねじ込み式リューズ、クロノグラフプッシャー、裏蓋はマットグレーのチタン製。テキスタイルインレイ付きラバーストラップ。IWC自社製自動巻きCal.69380。時・分・スモール(ストップ)セコンド、日付・曜日表示、コラムホイール式クロノグラフ、パワーリザーブ約46時間、2万8800振動/時、石数33、部品点数242、つめレバー式(ペラトン式)巻き上げ機構。価格は166万1000円(税込)。
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