trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

VINTAGE WATCHES オーデマ ピゲ、チューダー、カルティエをフィーチャーした90年代の豪華モデルたち

忘れられがちな最高にカッコイイ90年代の作品たち。

ADVERTISEMENT

HODINKEE Shopで販売しているヴィンテージウォッチの最新セレクションを見るには、こちらをクリックしてください。


今週(90年代ウィーク)のヴィンテージウォッチ

90年代ウィークでヴィンテージチームは苦境に立たされている。90年代はそれほど昔ではないし、“ヴィンテージウォッチ”の象徴といえば、同じ時計であっても、1960年代のゴールドダイヤルのロレックス サブマリーナーを思い浮かべることが多いからだ。とはいえ、20世紀最後の10年間は、時計界でトリチウム夜光の使用が広く普及した最後の時代でもあり、我々がよく知るクリーミーなパティーナが見られたのもこの頃だ。「1990年代の時計はヴィンテージと言えるのか」という問いに対する我々の答えは、「ものによります」ということになる。

 90年代のポップカルチャーに登場した時計のなかには、私たちが「これだ!」と思うものがある。例えば、ロレックスのデイトジャストなど、特に“ヴィンテージ”らしさを感じるものだ。また、今ではアイコン的な存在となっているパテック フィリップのアクアノートのようなモデルも、20年前に発表されたものは少しデザインが異なり、“現代的”ではなく感じるものもある。我々にとって、これらはヴィンテージ ウォッチであり、ルミノバ文字盤を備えた GMT マスターは、本質的に少し現代的または中古品のように感じられる。

 90年代ウィークらしいヴィンテージウォッチが続々と登場するなか、ヴィンテージチームが選りすぐりの時計をご紹介する。もちろん、ヴィンテージウォッチのセレクションはこの年代だけではない。HODINKEEショップで購入できるヴィンテージウォッチはこちらをご覧ください。

1990年代 オーデマ ピゲ ロイヤル オーク デュアルタイム ツートン
By Saori Omura

 数年前、業界でとても尊敬されているベテランと同席する機会があったとき、その日彼女がつけていたロイヤル オークを褒めたことがあった。今でこそ女性がロイヤル オークをつけているのを見かけるようになったが、当時は時計業界内でも珍しかった。彼女のことは耳にしていたが実際に会うのは初めてだったので、会話のきっかけとして「ロイヤル オークは本当にクラシックですね」というようなことから始めた。すると彼女は、静かに自信に満ちた笑顔で「これはクラシックになったのです」と答えてくれた。その時のことは忘れられない。

A 90s AP Royal Oak Dual Time

 それまで私は、時計がいつからクラシックと呼ばれるようになったかということについて、あまり考えたことがなかった。おそらく私は“クラシック”と表現される時計のほとんどは、すでに何年もクラシックとして愛されてきたからそう呼ばれると思っていたのだ。この業界ベテランの指摘によると、実はロイヤル オークは1970年代初頭に発表されたとき、クレイジーなアイデアだと思われていたそうだ。当時、ラグジュアリースポーツウォッチというコンセプトは斬新で、ましてやステンレススティールのスポーツウォッチに3000スイスフラン以上という高額なプライスタグ(金無垢の時計が同価格帯で販売されていた時代)をつけることは、相当大胆だった。現在これを読んでいる人たちから「あの時買っておけばよかった。それか1972年に戻れたらどんなにいいだろうか」というため息が聞こえてきそうだ。

A Dual Time Royal Oak in two-tone

 このデュアルタイムは、ヴィンテージとモダンが交差する興味深いデザインだ。1980年代から1990年代にかけて、クラシックなモデルの多くがちょっとしたアップデートを与えられた。このロイヤル オーク デュアルタイム のプロポーションは、オリジナルよりも小さい36mmだが、そこがこの時計の素晴らしいところなのだ。小さなフェイスに、優れたデザインがつまっている。パワーリザーブ表示、日付表示、第2時間帯表示、タピスリー文字盤、そして六角形のビスのついたゴールドベゼルと、盛りだくさんだ。しかしプロポーションが整っていると、まとまった印象になる。特にパワーリザーブ表示が文字盤の左側に配置され、時計にユニークさを加えているアシンメトリーさが気に入った。この時計のツートンは、デザインの強さを最高の形で和らげてくれている。これまでデュアルタイムをクラシックとは思っていなかったが、私のなかではついにクラシックとなったのだ。しかし、ひねりの効いたクラシックとでもいうべきか、まさに私の好きな時計だ。ぜひこちらでご覧ください。

1993年 チューダー プリンス オイスターデイト サブマリーナー Ref. 79090 箱・説明書付
By Rich Fordon

 1989年から1999年まで販売されたチューダー サブマリーナー Ref.79090は、この年代のチューダーサブのなかで最もデイト表示が特徴的なモデルである。ダニー・ミルトン(Danny Milton)が最近の「Three on Three」で語ったRef. 14270エクスプローラーと同様に、サブマリーナーのデザインは1950年代から来ているが、このチューダーは腕につけると90年代を感じさせる。チューダーは、兄ブランドのロレックスがカタログに載せたものとは明らかに違うものを提供することで、80年代後半から90年代のグルーヴ感を見いだしたのだと感じている。

A 1990s Tudor Submariner

 この時計に代表されるように、この時代のチューダーのダイバーズウォッチは、ひと目でサブマリーナーとわかりつつも、よく見るとユニークなデザインになっているのだ。12時、6時、9時位置がロレックスと違うのはもちろんだが、この文字盤では、それ以前のバラロゴよりも盾ロゴが際立っているように思う。しかもこれはチューダーのバラロゴが好きな人からの意見だ。

A Tudor Submariner

 1993年に製造されたこの時計は、クラシックな魅力と快適さの境界線にうまく位置している。トリチウム夜光のプロットはいい色のパティーナになっているし、クイックデイトムーブメントは、日付を正しく表示するために針を20回も回したって親指が痛くなることもない。また、箱や説明書も付属している。詳細はHODINKEE Shopをご覧ください。

1990年代 カルティエ タンク ルイ カルティエ 18Kイエローゴールド
By Sean Egan

 幼少期、私は多くの時計に囲まれていたが、特に多くの腕時計があったわけではない。祖父はアメリカ製のクロックが特に好きだった。マサチューセッツ出身の祖父は、祖父母の家から私たちへと伝わった多くの奇妙な収集品のなかでもチェルシーのシップクロックやウォルサムの懐中時計などに魅了されていた。私や家族にとって、腕時計はそれほど大きな関心事ではなかったのだ。しかし、壁掛けや懐中といった時計以外で、例外的に2本の腕時計があった。どちらも母が持っていたもので、カルティエのものだ。1本目は文字通り普段使い用の時計で(この惑星で32年間生きてきて、彼女がこの時計をしていないのを見たのは、おそらく両手で数えられるほど)ツートンのタンクフランセーズだ。もうひとつは、これと同じタンク ルイ カルティエで、彼女のはワインレッドのストラップとピンバックルがついている。今日に至るまで、彼女がこの時計を取り出すのは特別なときか、フランセーズの電池が切れたときだけだ。

A 1990s Cartier Tank Louis

 カルティエというブランドとルイ カルティエは、私が初めて本格的に興味を持った腕時計ということもあり、特別な思い入れがある。貴金属ケースに収められ、複雑機構をあまり搭載しないこのモデルには、おそらくカルティエも同じような思いを抱いているのだろうと想像している。この伝説的なモデルの歴史は1900年代前半までさかのぼるが、私はこのモデルを90年代スタイルの母親とずっと結びつけて思い出すだろう。ノスタルジーに浸るもよし、純粋に美を追求するもよし、このタンク ルイ カルティエはこちらで見ることができる。

A 1990s Cartier Tank Louis

ご質問は? 私達にメモを送るか、コメントで教えてください。HODINKEEショップであなたのヴィンテージウォッチを売りたい? vintage@hodinkee.com まで、写真を添付してメールをお送りください。中古の時計を売りたいですか? こちらをクリックしてください。