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Hands-On シチズン オルカは、500ドル以下で手に入る優れた時計だ

このネオ・ヴィンテージスタイルの時計を身につけると、時計収集の楽しい時代に連れて行ってくれる。時計を集め始めた初期のころの私が見逃していた時代に。

※本商品は日本未発売です。金額などは発売され次第アップデートします。

数年前、再びモダンウォッチの世界に戻ってきたとき、私はコレクションを中断していたあいだに重要な時期を逃してしまったという思いに駆られた。それは「フォーラム時代」と呼ばれるものだ。

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 確かに時計のフォーラムは今でも健在だが、コール・ペニントンやジェームズ・ステイシーがマイクロブランドのキックスターターやフォーラムブランド、フォーラムファンのお気に入りについて語るのを聞いていると、2000年代前半は手頃な価格の時計の黄金時代だったように思えてくるのだ。それらの時計、特に当時の特大サイズの時計たちを見ていると、いつも奇妙なノスタルジー(自分が経験したことのない時代に対するもの)に襲われ、10代のころに逃したものは何だったのだろうと考えさせられるのである。

Orca

 今年の初めにシチズンからプロマスターのオルカ(シャチ)が再販されたため、ようやくフォーラムでファンに愛された1本をチェックする機会を得た。これまで中古市場で探すことはなかった2010年代前半から半ばのがっちりめの1本だ。 

 正直に言おう。つばの短い中折れ帽の時代は、デザインにとって素晴らしい時代ではなかったし、ほとんどの場合私は2006年(初代オルカが発売された年)の美学に立ち戻ることは、なかった(というのも、私は運転免許を取得することで頭がいっぱいだったのだ)。今、私は新しいオルカを手にしているが、サイズやデザインに対する当初のこだわりとは裏腹に、楽しい時計は16年遅れても楽しい時計であることを実感している。

Orca

 新型のオルカは、文字盤とベゼルがブラックのもの、ブルーのもの、そしてブラックPVDコーティングのケースに落ち着いた針が付いたもの(写真には写っていない)の3つのバリエーションで展開されている。それぞれパッと見ただけでは先代と見間違うほどだ。文字盤には、2006年モデルの特徴であるシャチのマークと、濡れたダイビンググローブでも使いやすいように、オーバーサイズの波型ベゼルが採用されている。ブルーのルミノバで鮮やかに光るインデックスと、グリーンのルミノバで膨らんだ矢印型の針は、水中でも3ブロック先からでも簡単に時計を読み取ることができるようになっている。分針(ブラックモデルでは明るいオレンジ、ブルーモデルでは赤)は、文字盤の“Diver's 200m”のテキストとマッチし、経過時間表示に赤いアクセントを当てることで、この時計にカラフルなパンチを効かせ、注目を集めている。

Two Orcas
Orca macro
Orca macro

 巨大なバックルを備えたポリウレタンストラップの再設計に加え、実質的な大きい変更はケース素材とサイズに現れている。オリジナルのオルカはチタン製だったが、新作はスティール製で、オリジナルの48mmから46mmとやや使いやすいサイズに縮小された。そう、依然として巨大ではある。しかし、この新しい“小ぶりな”サイズには、同じく200mの防水性が備わっている。チタン製のオリジナルモデルは見たことがないが、サテン仕上げのスティール製ケースは、この価格帯ではかなりよい出来栄えだと思う。そして、この時計のニックネームをさりげなく表現するために、ケースバックには白黒の大きなシャチが泳ぐ姿が確認できる。

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 ケース内部には、耐久性と信頼性に優れたシチズンの自社製ソーラークォーツムーブメント、Cal.E168が搭載されている。太陽光でフル充電すれば、180日間のパワーリザーブと月差+15/-15秒の精度が得られる。

Orca caseback

 直径46mm、厚さ14.6mmと大型の時計であることに間違いないが、そのサイズから想像されるよりも、少なくともいくらか小さめに装着することができる。おそらくケースバックがわずかにドーム型になっていることで、ケースと肌の接触が少なくなっているためだと思われる。私の計測では、ケースはベゼルを含んで11.3mm(ケースバックを除く)、ベゼルもケースバックもない状態で8.3mmと、美しいカーブを描いて傾斜している。また、ラグはケースより少し高い位置から始まり、手首に沿うような形になっている。サイズに大きな差はないが、コミカルな印象から快適な印象に変わり、つけ心地もよく、私が求めていたビッグサイズウォッチを体験することができた。

Orca

 さて、時計収集のフォーラム時代を現代的に垣間見た今、私はどのように感じているだろうか。スタンダードバージョンで500ドルを切る価格のオルカは、楽しいサマーダイバーのための素晴らしい選択肢だと思う。ブラックダイヤルとベゼルは、その名の由来であるシャチと純粋に似ているかもしれないが、ブルーの兄弟モデルは特に夏らしい明るさがあり、もし私が20年代半ばの味を求めるなら、この方向に進むと思う。2006年の残りについてだが、中折れ帽はやめておこうと思う。

シチズン プロマスター “オルカ。ステンレススティールケース 46mm×14.6mm(風防を含む)。全長 50mm。Cal. E168エコ・ドライブ・ソーラークォーツムーブメント、パワーリザーブ180日。200m防水。コンベックスミネラルクリスタル、ステンレススティールベゼル。ポリウレタン製ストラップ。価格:ブラックとブルーの文字盤は475ドル、ブラックPVDケースは575ドル。

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