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Hands-On ラドー ゴールデンホース 1957 リミテッド エディション 2020年新作

グリーンに染まった大海原。

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By Jon Bues

ヴィンテージのオマージュウォッチは、ここ約10年間でかなりの数を見てきたが、最近のラドーのプレスイベントでこのゴールデンホース リミテッド エディションを目にしたときは、ちょっとばかり姿勢を正した。ハイテクなセラミックケースやブレスレットといえばラドーといわれるようになるよりも前、1957年に同社によって発売されたゴールデンホースは、ラドー生粋のデザインのひとつとなった。

 この時計の見た目は、1950年代後半を彷彿とさせる。ドーム型のスモーキーグリーンの文字盤、絶妙なサイズ感のケース、そして厚いヘサライト風のサファイア風防は全て、この時代の時計デザインの典型である(80時間のパワーリザーブを誇る最新の自動巻きムーブメントがやや現代的だが、これは裏蓋の下に隠されている)。だがゴールデンホース 1957がこれほど功を奏しているのは、釣り合いの取れたデザインとブレスレットのためだろう。ブレスレットは、これまでに着けたライスビーズ ブレスレットの中でも、最も着け心地の良いもののひとつだった。

 ドーム状の文字盤の下部にあるゴールデンホースのシンボル、さらにインデックスや3時位置にある日付窓が、時計に一層ヴィンテージ感を高めている。私は、日付を4時半の位置に隠そうとするよりはっきりと表示させるこのスタイルこそが、日付の提示方法としてうまく機能すると感じるようになった。思い出して欲しいのだが、グランドセイコーにも同様の日付窓があるし、もちろんロレックスのサイクロップもそうなのだ。

 12時位置にある錨のマークは、手首を動かすと揺れる。ちょっと昔を思い起こさせるが、これは時計を点検に出す時期を錨で示すラドーのしきたりに由来する。ラドーのCEOを務めるマティアス・ブレジャン(Matthias Breschan)氏がこの機能を説明する際に教えてくれたのだが、昔は錨が回らなくなったら時計メーカーへ点検に出す時期が来たことを示したそうだ。今回撮影したこのスモーキーグリーンの文字盤のバージョン以外に、スモーキーブルーの文字盤とブラックの文字盤、そしてストラップに設置されたスモーキーレッドの文字盤のバージョンもある。

 ゴールデンホース 1957のサイズは、ケース径37mm厚さ10.8mmに過ぎないが、装着するともっと重厚感のある印象を受ける。おそらく、ラグが比較的しっかりとしていて、ラドーが目指すヴィンテージ感を残しつつも、時計が手首のかなりの部分を占有するためだろう。50mの防水性能があるため、平日カジュアルに着けるには十分だ。この控えめな寸法と薄いブレスレットなら、ドレスウォッチとしても通用するだろう。私ならそういう使い方をする。それほど高くない40mm以下の普段使いの時計を探しているなら、ちょうど良い選択肢かもしれない。

 ライスビーズブレスレット、それにラドーのカタログにある他のいくつかのカラーも、このシリーズを満足なものにさせてくれる特徴のひとつだ。昨年公開された赤い文字盤のゴールデンホース 1957と、赤い文字盤とレザーストラップ以外は、実質的には同じ時計だ。好評を博した同モデルは18万円とかなりお得だった。この時計はそれよりも1万円だけ高く、私なら喜んでレザーストラップに1万円を足して、ここにあるブレスレットと交換するだろう。着け心地はこれまでに着けた金属製のブレスレットと同じくらいよく、クラスプは邪魔になることなく丈夫で機能的な感じがする。クラスプの外観はヴィンテージ風だが、現代のフォールディングクラスプに近い形で機能し、互いに重なり合うのではなく、片方がもう片方に畳み込まれるようにして畳まれる。ブレスレットは全般的に、だらりとした感じもせず、ヴィンテージのライスビーズブレスレットの軽くしなやかな本質を捉えている。

 裏蓋には、ラドーの伝統的なタツノオトシゴと3つの星が刻まれている。私が気に入ったのは裏が密閉型になっていることで、そのおかげでデザインがネオヴィンテージの域に無事に収まっているのだ。全体をつなぐ貫通型のラグの方が良いという人もいるかもしれないが、何もかもは手に入らないというわけだ。装飾が施された裏蓋の下にあるのはETA C07キャリバーで、80時間のパワーリザーブと自動巻きに対応しており、2万1600振動/時だ。このムーブメントは実質的に、ETA2824-2のパワーアップ版である。わずかに振動数が下げられ、パワーリザーブが強化されている。最低3日のパワーリザーブが実現されたが、これは定期的に時計を変えたい人には非常に便利だろう。この時計なら、金曜日に外して再び月曜日に着けたとしても、時刻や日付をリセットする必要がない。

ラドー ゴールデンホース 1957は、1957本の限定モデルで発売される。価格は19万円(税抜)だ。

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By Masaharu Wada
ラドー ゴールデンホース 1957 リミテッド エディションのブルーダイヤル

 ゴールデンホースは、1957年に初めて登場したコレクションで、その後、グリーンホース、パープルホース、シルバーホースといったモデルも登場し、コレクターの間ではホースシリーズと呼ばれています。復刻したゴールデンホースは、初代モデルに忠実な時計です。ケース形状、ライスビーズダイヤル、文字盤中央が盛り上がったいわゆるボンベダイヤル、特徴的なアクリル風防の形状を再現したボックスサファイア風防などがそうです。6時位置の対になったゴールデンホースの下に印字された文字は、初代と全く同じフォントを採用。さらにサイズ感も37mmとヴィンテージ好きにはたまらない仕様です。

ラドー ゴールデンホース 1957 リミテッド エディションのブルーダイヤルの文字盤クローズアップ画像

 ラドーは、昨年のレッドとブラックに引き続き、グリーンとブルーの2本を2020年新作として限定追加しました。僕が特に惹かれたのは、このブルーの文字盤のゴールデンホースです。レッドとグリーンのダイヤルは、よりヴィンテージの雰囲気が強く、グルーブパターンのコンベックシェイプのブラックダイヤルもシャープで格好いいのですが、アクセントとしてはやや控えめです。そこでこのスモーキーでグラデーションがかったブルーの文字盤は、全体のクールなヴィンテージの雰囲気を保ったまま、より多くの人の手首に(ファッションも含めて)合わせやすいと感じたのです。カジュアルはもちろん、スーツスタイルにもしっかりとはまります。

ラドー ゴールデンホース 1957 リミテッド エディションのブルーダイヤル

 80時間のパワーリザーブを持つムーブメントや50mの防水性能も普段使いには十分。ヒストリカルなヴィンテージの雰囲気を、現代スペックで幅広いシーンで使える時計を探している方には特におすすめのモデルです。ちなみに昨年ラドーで最も人気のあったモデルの1つは、レッド文字盤のゴールデンホースだったとか。そう考えるとこの美しい発色のブルーダイヤルがどうなるかは想像がつきますね。限定1957本で価格は19万円(税抜)です。

ラドー ゴールデンホース 1957 リミテッド エディションのブルーダイヤルの着用イメージ

基本情報

ブランド: ラドー(Rado)  
モデル名: ゴールデンホース 1957 リミテッド エディション(Golden Horse 1957 Limited Edition)  
型番: R33930313(グリーン)、R33930203(ブルー)

直径: 37mm  厚さ: 10.8mm  
ケース素材: ステンレススティール  
文字盤色: グリーン、ブルー
インデックス: アプライド  
夜光: なし  
防水性能: 50m  
ストラップ/ブレスレット: SS製のフォールディング クラスプ付きライスビーズ ブレスレット
追加情報: 密閉型の裏蓋にはタツノオトシゴと星が刻印されている。


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.ETA C07
機構: 時、分、秒、日付  
直径: 25.6mm  
パワーリザーブ: 80時間  
巻き上げ方式: 自動巻き  
振動数: 2万1600振動/時  
石数: 25  
クロノメーター認定: なし
追加情報: ETA 2824-2ベース


価格・発売時期

価格: 19万円(税抜)
販売時期: 発売中
限定: 世界限定1957個

詳細についてはラドー公式サイトへ。