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Hands-On セイコー タートルダイバーズ ウミガメをモチーフにした3機種がアメリカ市場向けに登場

そう、あなたが見ているのはウミガメをモチーフにした「タートル」だ。しかも、アメリカ市場限定。


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『ファインディング・ニモ』のクラッシュさん、『カンフー・パンダ』のウーグウェイ導師、どうかお気をつけて。新しいカートゥンライクなタートルがやってくるからだ。ただし、このタートルはアメリカ市場のみで、時計のケースバックで泳いでいる。

 最新のセイコー "タートル"ダイバーズの米国限定トリオモデルは、実際にウミガメからインスピレーションを受けている。6309に "タートル"、2015年のSRP775(およびその派生モデル、日本ではSBDC031など)に "ニュータートル"というニックネームをつけたとき、セイコーコミュニティはこの事態をまだ予想していなかっただろう。私もそうだった。しかし、以前からこのようなモデルが登場する可能性を示す兆候はあったのだ。

1)比較的保守的なブランドで、長年にわたって変化の少ないデザインで知られるが、ワイルドな文字盤が登場したこともある。

2)グランドセイコーは、自然界のあらゆるものからインスピレーションを得ていることで知られている。セイコーも同じではないだろうか。

3)セイコー  プロスペックスのダイバーズモデルの文字盤には、これまでにも野生動物が登場したことがあった。SRPG59K1の文字盤に描かれたペンギンの足跡を覚えているだろうか? また、"Save the Ocean "スペシャルエディションのキングタートル(SRPE39)とキングサムライ(SRPE33)の文字盤にはマンタが描かれていたのもあった。

 これらのSRPH55、SRPH57、SRPH59という3つのモデルは、それぞれ文字盤の色が異なる。SRPH55はアカウミガメの甲羅をイメージしたブラウン、他の2モデルはウミガメが生息する水辺をイメージしたブルーとグリーンだ。

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 全体的な外観はこれまでのセイコーよりも少し控えめだが、技術的な面では、このウミガメにインスパイアされた"タートルズ"は、過去のSRPモデルから大幅にアップグレードされたスペックを誇る。昨年発売された "キングタートル "をベースにしているため、750ドル(約8万5000円)という価格に見合うだけの素材のアップグレードがなされていると思う。従来、セイコーのエントリーからミドルレンジのダイバーズには、小売価格と実勢価格が存在した。このモデルは、中古市場でも小売価格に近い価格で取引されるのではないかと感じている。

 率直に言って、私にとってウミガメとの関連性がセールスポイントになるとは思えない。経験則上、外観にもたらされるその手の関連性は、時計の魅力を損なうのではなく付加されるものでなければならないからだ。今回の場合、セイコーは海洋協会のSWOT(State of the World's Sea Turtles)プログラムとのパートナーシップを認めているため、重要な主張を批判的にとられることはないだろう。釣り好きでアウトドア派の一人として、海に現在起こっていることを見るのは心が痛む。私はセイコーとその努力に多大な敬意を払いたい。

 そして、ここに私がタートルのことをほとんど片付けられる理由がある。SRHP55(およびほか2モデル)は、"キングタートル"のデザインをベースにしており、ほぼすべての面で"タートル"より優れたバージョンであることを意味している。ベゼルはセラミックス製、風防はハードレックスではなくサファイアになった。ベゼルに施されたミル加工によって、少しだけグリップしやすくなっている。これらはすべて "キングタートル"の特徴でもあるが、このモデルはサイクロップレンズがないので、"キングタートル"のデザインからは少し離れている。これは多くのセイコーファンにとっては喜ぶべきことなのだ。

 しかし、この米国限定の新しいトリオの一番の魅力は?

 日付ディスクの曜日部分は、漢字と英語になっている。通常、漢字の日付表示は、セイコーの日本国内モデルにのみ採用されている(グローバル展開されたモデルと同じだが、モデル名に"-J "が含まれ、日本で製造されていることが多い)。海外のコレクターは漢字の日付表示を重視するが、その理由は私にもわかる。漢字の日付表示は、海外では手に入りにくいからこそ、面白いのだ。日産スカイラインやゆず抹茶味のキットカットのように、島国からは出られない禁断の果実なのだ。

 6時位置にある"Made in Japan"の文字と、米国限定モデルに搭載されている漢字の日付表示は、コレクターの興味をそそるはずだ。また、単に斬新なだけでなく、曜日に使われている漢字を簡単に覚えることができるというメリットもあるのだ。

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 セイコーのタートルを身につけたことがある人なら、着用感はよくご存知だろう。標準的なSRPタートルとキングタートルでは、ケースのサイズにわずかな変化があるが、腕の上では感じられない程度だ。どちらの時計も信頼性のあるCal.4R36を搭載しているにもかかわらず、ケースはわずかに44.3mmから45mmになっただけだ。

 ウミガメのモチーフは、セイコーの不変的なデザインに慣れている人にはやや幼く映るかもしれないが、このスペシャルなモデルは、数年後に非常に人気が出るのではないかという不思議な予感がする。発売当初はピンとこなかったモデルが、数年後には非常に人気になるというのはよくあることだ。セイコーに起きている変化を考えると、今回のような時計はもう二度と登場しないかもしれない。カワバンガ!

Photography: Spenser Heaps

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