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我々の知っていること
多くの時計は、問題解決のソリューションのように感じられるものだが、ブランパンは数十年にわたって、人間の能力の極限に挑戦するダイバーが直面する課題解決のためのツールを作り続けてきたリーダー的存在だ。今日、ブランパンはフィフティ ファゾムス初の「テック」ウォッチ、そうテクニカルダイビング専用の新ラインであるフィフティ ファゾムス テック ゴンベッサを発表した。
1953年に初代フィフティ ファゾムスが当時の最もテクニカルなダイバーのニーズを引き出したように、ブランパンのマーク A. ハイエックCEOは、ブランドの親しいパートナーであるダイバー、写真家、そして水中生物学者であるローラン・バレスタ氏と協力して、現代のテクニカルダイバーのニーズにあった特別な技術ツールを設計した。グレード23チタン(グレード5以上の医療用チタン)をケースに用いたこの時計は、直径47mm、厚さ14.81mmで、ヘリウムエスケープバルブ、珍しいセンターラグデザイン、一体型ストラップ、そしてブランドの新キャリバーを搭載している。この3重香箱を搭載したムーブメントは5日間のパワーリザーブを備え、3時間針とマッチしたベゼルを備えている。
レクリエーションダイビングは趣味として愛されているが、テクニカルダイビング(より深い水深でのダイビング、混合ガスによるダイビング、リブリーザーによるダイビング、飽和潜水など)は、まったく別の、そして潜在的に危険なものだ。しかし、バレスタ氏が設立したゴンベッサ・プロジェクトは、最も希少で見つけることが困難な海洋生物とその生態を研究するためのものであり、必要不可欠な行為なのだ。彼と仲間のダイバーたちは、2019年と2021年のゴンベッサVとゴンベッサVIのミッションの一環として、水深120mで約50日間、この時計のプロトタイプを試着した。これらの地中海探検では、飽和潜水と閉鎖循環式リブリーザー潜水を初めて組み合わせた。
28日間の飽和潜水期間中、バレスタ氏のダイビングコンピューターは、ヘリウムで濃縮された酸素を吸って圧力と深度を保ちながら生活し、彼の安全を守るために必要なすべての統計データを追跡していた。水中に入ると、バレスタ氏はテック ゴンベッサの3時間ベゼルをセットして、具体的にどれくらいの時間水中にいたかを計測する。リブリーザーを使用すると、気泡がほとんど出ず(撮影中の海洋生物に影響を与える可能性がある)、吐き出した二酸化炭素が循環してきれいになり、再び使用可能な酸素に変わるため、水中にいられる時間が長くなる。しかし、リブリーザーで推奨される最大時間は3時間で、そのためにこの時計には専用の3時間針が備えられているのだ(常に動きつづけているため、ベゼルを回してダイビングの開始時刻をあわせるだけ)。
しかし、この時計のプレゼンテーションの際、バレスタ氏は3種類のリブリーザーを使って24時間潜水したことがあり、必要であれば「慎重な呼吸」で1タンクあたり9時間まで時間を延長できると、さりげなく話してくれた。
理想のダイバーズウォッチに必要なものは何かという質問に対して、バレスタ氏は熟考を重ね、最終的に「伝統的な時計と現代的なダイビングの融合は、深さではなく持続時間であるということに気づくまで、うまくいきませんでした」と答えた。
セントラルラグシステムを備えたラバーストラップ、光を97%吸収するブラックの文字盤に映えるオレンジの大きなブロック形状の夜光インデックス、ベークライト風のベゼルにはフィフティ ファゾムスのオリジナルデザインのタッチがあり、水中でグローブをしたままでも掴みやすいように微妙な調整が施されている。ベゼルには夜光性の数字が配され、潜水時間の経過をカウントする3時針の位置を把握しやすくなっている。
この時計は5年前から開発されており、必ずしもフィフティ ファゾムスの70周年記念の一環となる予定ではなかったが、このタイミングは完璧にマッチした。この時計はPeli™(耐久性と防水性を備えた収納)ケースにダイビングエクステンション、ダイバーズログブック、その他のアクセサリーが付属し、今年末に387万2000円(税込)で発売される予定だ。
我々の考え
私は子供の頃、海洋生物学者になりたいと言っていた。最近ナショナルジオグラフィックの集まりで出会った多くの象徴的な写真家のように(筆者はナショナルジオグラフィックのエクスプローラーだ)海洋生物を撮影するためにダイビングを学ぶことを夢見ていた。ローラン・バレスタ氏の作品は以前から何らかの形で知っていたが(もちろん、象徴的なオリジナルのフィフティ ファゾムスも大好きだ)、彼が素晴らしい写真と保護活動の両方を追求するために、ダイバーとしてどこまで自分を追い込んでいるのかは、本当に知らなかった。この時計はその精神の証であり、それだけで私は虜になった。
早速、ご紹介しよう。これは大きな時計だ。直径47mm、厚さ14.81mmと、その大きさには圧倒される。しかし、水中で長時間着用することを前提に設計されているため、その大きさは折り紙付きだ。マーク A. ハイエックCEOは、設計通りの用途で使えば大きさを感じないと語っている。この時計を100時間潜水して広範囲に使用したというのだから、私は彼を信じるほかない。ラグからラグまでの全長を測ることはできなかったが、手首の直径が7インチ(17.78cm)以下であれば、間違いなく装着に苦労することだろう。しかし、この時計はウェットスーツの上から着用するものであり、「私には大きすぎる」と言われたとしても、私の目には何の落ち度もない
300m防水でありながら、なぜか裏蓋がディスプレイになっているダイバーズウォッチとしては、とても良い仕上がりだと思った。しかし、ベゼルの方が文字盤よりも紫外線に当たっただけで光っているように見えるのは、この時計がサンプルだからかもしれない。しかし、ハイエックCEOとバレスタ氏が指摘したように、この種のダイビングや深海では人工的な光を浴びるため、コントラストが重要だ。このインデックスをルーペで見ると、とてもクールなのだが、私の目にはこの時計の数少ない欠点である「Tech」ロゴに目が行ってしまう。ロゴそのものではなく、フォントの問題なのかもしれないが、いずれにせよ、一度気づいてしまうと、無視できない存在だ。
ある意味、テック ゴンベッサはブランパンのXファゾムスの精神的後継モデルであり、そのデザインはまるでビーストだが、実際に潜るダイバーとデスクダイバー(陸サーファーのように実際には潜らないダイバー)の両方にとって、より実用的で使い勝手の良いフォーマットで作られている。ブランパンは、このモデルにも手を抜くことはない。5日間のパワーリザーブを持つ新しいムーブメント、そしてグレード23(誤字ではない)の超高品質チタンは、長期間にわたって耐久性が重要な環境で使用される時計に求められる要素であり、多くの企業が行っていないことでもある。
フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサは、超高額で特殊なツールだが、私が大好きな時ウォッチメイキングといえる。デジタル時代にも時計は役に立つツールであり、技術的可能性と実用性の両方の限界を押し広げる余地がまだたくさんあることを証明しているのだ。
基本情報
ブランド: ブランパン(Blancpain)
モデル名: フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ(Fifty Fathoms Tech Gombessa)
型番: 5019-12B30-64A
直径: 47mm
厚さ: 14.81mm
ケース素材: サテン仕上げのグレード23チタン
文字盤色: アブソルートブラック
インデックス: 発光するオレンジ色のブロック型アプライド
夜光: インデックスはブルーに発光、ベゼルはグリーンに発光するマーカー
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: 一体型ラバーストラップ、ダイブエクステンション付属
ムーブメント情報
キャリバー: 13P8
機能: 時、分、センターセコンド、3時間針
直径: 30.6mm
厚さ: 5.65mm
パワーリザーブ: 5日間
巻き上げ方式: 自動巻き
石数: 35
追加情報: ヘリウムエスケープバルブ、センターラグ、球面サファイアクリスタル
価格 & 発売時期
価格: 387万2000円(税込)
発売時期: 2023年第3四半期または第4四半期を予定
限定: なし
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ブランパン フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサは、ブランパンブティックでお求めいただけます。ゴンベッサ・エクスペディションについて詳しくは、こちらをご覧ください。Hodinkee Shopは、ブランパンの正規販売店です。
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