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クイック解説
スウォッチは、初代モデルである1983年当時の意匠を蘇らせた1983コレクションを発表。本作は、「バイオリロード」と銘打たれており、驚くべきことに自然由来の素材で作られていながら、スイスメイドも堅持されている。
本作ではパッケージまでが一新されており、これも当然のごとく自然由来の素材を使用。じゃがいもとタピオカのデンプンを用いた革新的原料で作られており、完全に生分解ができるという。古紙としてのリサイクルも、自宅でコンポストで処理することも可能だ。
初代機にオマージュを捧げながらデザインを新たにした本作は、インデックスなどにスイスのスウォッチ新社屋のために制作されたタイポグラフィが用いられており、懐かしくも新しい雰囲気をまとっている。全6つのモデルで展開されており、いずれも8000円(税抜)である。
swatch1983年の広告。
ファースト・インプレッション
腕時計はよく一生モノと言われるように、そもそもの製品サイクルが長く、廃棄されたりゴミになったりということから遠い。メンテナンスを定期的に行えば、それこそ世代を超えて使い続けられる機械式時計自体、サスティナブルなものであると僕も思ってきた。しかし、今日その認識は改められ、根本的に素材そのものがバイオ由来な時計が登場してしまった。
スウォッチは、紛れもなくゲームチェンジャーである。創業は1983年、腕時計業界では間違いなく若い企業であり、それでいて多くの老舗時計ブランドを擁するグループの看板となっている。かつて、クォーツショックによって絶滅寸前にまで追いやられたスイス時計産業を救い、機械式時計復活の先鞭をつけたスウォッチが、今再び時計業界に一石を投じようとしているのだ。
この1983コレクションはとてもおもしろいもので、サスティナブルという価値観に共鳴する人々を刺激する可能性を秘めている。時計に興味のなかった人々の腕に収まったApple Watchのように、腕時計において全く新しい市場を切り拓きうるスウォッチだと思う。"バイオ由来"という素材が、具体的にどのようなものなのかまだ実物に触れていないが、ぜひこれは手にしてみたい1本である。
基本情報
ブランド: スウォッチ(Swatch)
モデル名: 1983
型番:SO28N101 SIGAN、SO28G101 ISIKHATHI、SO28R103 WAKIT 、SO28B100 MASA、SO28N101 SILVERWAKATI、SO28R102 GOLDENSHIJIAN
直径: 34×39.2mm
厚さ: 8.75mm
ケース素材: バイオ由来プラスチック(トウゴマの種から抽出した2種類の素材など)
文字盤色: 白、オフホワイト、レッド、イエロー、グレー
インデックス: アラビア数字(SIGAG、MASA、ISIKHATHI、WAKIT)、なし(GOLDENSHIJIAN、WAKATI)
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:バイオ由来プラスチック
価格・発売時期
価格: 8000円(税抜)
販売時期: 販売中
限定:なし、通常ライン
詳細は、スウォッチ公式サイトへ。
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