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クイック解説
IWCの複雑機構といえば、私の頭の中には次のどちらかに行き着く。そのどちらもIWCが、時計愛好家を第一にしているブランドであるという私の評価からくるものだ。
そのひとつは、1990年代にリチャード・ハブリング氏によってバルジュー7750ムーブメントをベースに作られたドッペルクロノグラフだ。そしてもうひとつが永久カレンダーである。1980年代における時計製造のレジェンドでもあるクルト・クラウス氏によるその時計は、多大なコストを必要としていた複雑機構を、多くの人が手にすることができるものにしたのだ。これも同様にバルジュー7750をベースとしている。
そして本日、永久カレンダームーブメントCal.82000シリーズによって、42mmのIWC ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーが登場した。このやや小さいムーブメントが、IWCのパーペチュアル・カレンダーに採用されるのは今回が初めてだ。
これら3つの新作は、ステンレススティール(1モデル)、または18Kレッドゴールド(2モデル、うち1つはIWCブティック限定の青文字盤)で用される。小さな点だがサイズの違いのほかに気づくことは、文字盤のレイアウトが少し異なっていることだ。従来のムーンフェイズは、最近のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーにも見られるように12時位置に配置されていた。これらの3つの新モデルでは、月表示とムーンフェイズが6時位置に一緒になっている。12時位置にはロゴが配されるようになり、3レジスター仕様となった。インデックスの文字欠けがないのも新鮮である。
ファースト・インプレッション
42mmと44mmの時計は、私には装着面の上で大きな違いが出てくるため、できるだけ早くこれらの時計を実機で見て、レビューしたいと思っている。非常に楽しみである。長年にわたって、IWCは大型ムーブメントと複雑機構を手掛けるブランドとして知らてきた。しかしその評判は、主にこの10年の間に得たものであり、それも過去のものとなりつつあるようだ。ドレスウォッチで42mmというのは決して小さくは無いが、この永久カレンダーは、スーツでも問題ないと思う。一方で、7日間パワーリザーブをもつ44mmバージョンの方は当てはまらないだろう。
IWCがポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーに、より大きな52000シリーズのムーブメントを搭載し続けているのは価値のあることだ。ゴールドケースに青文字盤とCal.82650を搭載したブティック限定モデル(上写真)に加え、同様の外観で7日間パワーリザーブをもつもう一つのブティック限定モデルも存在する。こちらは、Cal.52610を搭載し、18K Armor Gold®(耐傷性が高いIWC独自の18Kレッドゴールド)を採用している。結局のところ、クラシックなモデルたちなのだ。
基本情報
ブランド: IWC
モデル名: ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 42、ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー ブティック限定
型番: Ref. IW344202(18Kレッドゴールドケースの白文字盤)、IW344203(SSケースの白文字盤)、IW344205(18Kレッドゴールドケースの青文字盤、ブティック限定)
直径: 42.4 mm
厚さ: 13.8 mm
ケース素材: ステンレス、または18Kレッドゴールド
文字盤色: シルバーまたはブルー
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: サントーニ製のアリゲーターストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: Cal.82650
機能: 時、分、秒、永久カレンダー(日、月、曜日、ムーンフェイズ、うるう年表示)
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 46
価格&発売時期
価格: SSのRef. IW344203 234万円、 18KレッドゴールドのRef. IW344202 342万円、18KレッドゴールドのIW344205 342万円(全て税抜)
発売時期:発売中
詳細は、IWC公式サイトをご覧ください。
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