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Second Opinions カウントダウンベゼルは生活をより快適にしてくれるのに、なぜもっと多くの時計に搭載されないのか?

私が知りたいこと、つまり残り時間を教えてくれるのだ。

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カウントダウンベゼルがちょっとしたブームになっている。

 ミドーのオーシャンスター デコンプレッション タイマー 1961ブランパンのエアコマンドオリスのキャリバー400 HODINKEE限定モデルなど、最近の話題作に登場した反時計回りのタイミングベゼルは昨年末にチューダー ペラゴス FXDで大々的に採用されたことで、ここ数十年で最も主流の活用法となった。

The Tudor Pelagos FXD on a man's wrist.

チューダー ペラゴス FXD

 今回の話は前々から思っていたことだ。私は常々ダイバーズウォッチのベゼルの経過時間計測に使われるのは“カウントアップ”方式よりも、カウントダウンベゼルの方が日常生活においてはるかに機能的だと考えていた。

 私の生活はスケジュールに沿って動いている。一日として同じものはないけれど、だいたい朝の9時には、何を何時にやるか決めている。

The Mido Decompression Timer on a colorful plate.

ミドー オーシャンスター デコンプレッション タイマー 1961

 例えば、ほぼ休みなく会議が続く日もある。ちょっと空き時間ができたとき、オリスのカウントダウンベゼルで次の会議の開始時間(例えば45分後)をマークしておけば、コーヒーを飲みに行く時間がどれだけあるか把握することができるのだ。

 また、空港では飛行機の正確な搭乗予定時刻をマークするために使うことができる。そうすれば、ハドソン・ニュースを見たり、空港のアップルビーズ(レストラン)で軽食をつまんだりして、どれだけ時間をつぶせるかがよくわかる。また、カウントダウンベゼルはひと目で5分単位の時刻を知りたいときでも、分単位で時刻を正確に知りたいときでも威力を発揮する。

The Oris Caliber 400 Limited Edition for HODINKEE on a bed of grass.

オリス  キャリバー400 リミテッドエディション for HODINKEEは、私のお気に入りの時計のひとつ。その大きな理由は便利なカウントダウンベゼルだ。

 だが、ほとんどのタイミングベゼルはそれができない。例えば、一般的なシーマスターやサブマリーナーには経過時間ベゼルがあり、特定の活動を開始してからの経過時間を表示するのに最適な仕組みになっている。もしこれに聞き覚えがあるなら、同じタスクをより高い精度で達成する別の機能、即ちクロノグラフが存在しているためだろう。

 ダイビングのタイムトラッキングにクロノグラフがより適しているとは言わないし、プロのダイバーならカウントダウンベゼルの方がいいとも言わない。しかし、Googleカレンダーに支配された私の生活においては? カウントダウンベゼルは、より理に適っているのだ。

The Hamilton Khaki Pilot Pioneer on a map.

これまでカウントダウンベゼルといえば、パイロットウォッチに最もよく使われていた。

 究極の“機能時計”であるG-SHOCKが、カウントダウンタイマーを標準装備しているのには理由がある。Apple Watchも同じだ。多くの人にとって、終了未定の予定でスケジュールするよりも、イベントの終着点を決めておく方がはるかに一般的だと思うのだ。

 結局のところ、私は実用的な時計が好きなのだ。ツールウォッチの、目的に合わせて作られた触感が好きなのである。でも、自分がそうでないもののコスプレをするのは好きではない。ダイビングのライセンスを持っていない私が、ISO認証のためにベゼルの向きを気にする必要はないだろう。水中で過ごした時間をモニターするために、特別なキットは必要ないのだ。だからこそ、ペラゴス FXDにカウントダウンベゼルが採用されたことは、いささか皮肉なことに思う。

A close-up on the countdown bezel of the Pelagos FXD.

 FXDは、フランス海軍とのコラボレーションにより、彼らの独自仕様に合うよう設計された。そして、水中の位置確認地点での時間計測を行うために、双方向フル目盛りのカウントダウンベゼルが意図的に選択されたのだ。私は今すぐフランス海軍の潜水隊として夜間勤務を始めようとは思ってはいないが、ペラゴス FXDを着用できる機会があれば、間違いなく歓迎する。

 チューダーは特殊部隊のダイビングチームと協力してプロ仕様のツールウォッチを作り上げた。これは我々のようなオフィスワーカーでも活用できるものだ。そしてオフィスワーカーにもツールが必要だということを、他の時計ブランドに認識させるための警鐘なのかもしれない。

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