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VINTAGE WATCHES 箱、保証書、その他が付属するロレックス デイトナ3選

HODINKEEマガジンVol.11ではロレックスのデイトナを詳しく紹介しているが、ヴィンテージチームはHODINKEE Shopのデイトナを取り上げて記事をさらに盛り上げる。

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HODINKEE Shopで現在取り扱っているヴィンテージウォッチの全商品を見るには、こちらをクリック。

次のゲストは紹介する必要もないモデルだが、とりあえず紹介しよう。多くの人にとって、ロレックス デイトナは究極のモデルだ。以前、Talking Watchesのゲストとなったアルフレッド・パラミコ(AlfredoParamico)氏の言葉を借りれば、ロレックスのクロノグラフとは“時計の真髄にして、真のマイルストーンであり、象徴的な時計”だ。そう、いつの時代にもさまざまな方向性で収集する人がいるが、世界中の多くのコレクターにとって、デイトナとはロレックスやクロノグラフ収集の最高峰であるだけでなく、連続生産される腕時計という意味で、あらゆる時計収集の最高峰なのである。このような表現が過去20年以上にわたってデイトナにまとわり続けている。手巻きのデイトナだけでなく、“ゼニス”以降のムーブメントといった次世代モデルへの関心も高まり続けている。

 コンディションだけを考えれば、今週紹介するRef.6265は、HODINKEE Shopに入荷したなかで最高のデイトナだ。時計業界では“未研磨(unpolished)”という言葉がよく飛び交っているが、Ref.6265の場合、この品のような見た目でない場合、ケースが未研磨ということはない。サオリ(Saori)は1973年製のロレックス オイスター コスモグラフの詳細と個人的感想を記した。リッチ(Rich)とショーン(Sean)は、それぞれ18Kイエローゴールドおよびステンレススティールの“ゼニス”リファレンスを選んだ。ぜひ続きを読み、このチームが選んだデイトナをご覧いただきたい。だが、それだけでは終わらない。さらに1960年代製のチューラーのリテーラーサイン入りダイヤルを備えた1960年代のホイヤー カレラ “Dato 45”が今週の水曜日の逸品の最後を飾る。今日のページの“新規”追加分のほかには、“プレシグマ”ダイヤルの1972年製デイトナ Ref.6263も引き続き入手可能だ。HODINKEE Shopで現在取り扱っているヴィンテージウォッチの全商品は、こちらからご覧いただける。

1973年製 ロレックス オイスター コスモグラフ “デイトナ” Ref.6265 フルセット
By Saori Omura

 ヴィンテージチームの机にデイトナが現れると、いつも周りの雰囲気が変わる。そして、本当に素晴らしいデイトナが現れた場合、我々は皆、行っている作業をすぐに中断してその時計に目を向ける。ロレックスには素晴らしいモデルが数多く存在するが、デイトナはロレックスの王者なのだろうか? 難しい質問だが、机上にデイトナがあれば無意識に反応してしまう我々の行動から、私は「イエス」と答えたい。

 私は、ポンププッシャーとねじ込み式プッシュボタンの2種類のあいだを行き来している。ポンププッシャーとブラックダイヤルを備えたRef.6238“プレデイトナ”が非常に好ましい日もある。“デイトナすぎる”感じのしない、日常使いに理想的なデイトナだ(わかってもらえるだろうか)。だが、デイトナのなかのデイトナといえば、私の頭に浮かぶのはねじ込み式プッシュボタンだし、おそらく、ほとんどの人にとってもそうだろう。

A vintage Daytona on the wrist

 このヴィンテージのデイトナ(厳密には“コスモグラフ”だが)がヴィンテージチームの机の上に現れたとき、我々はそのときにやっていたことを中断しなければならなかった。初期(1973年ごろ)のRef.6265が、オリジナルのねじ込み式プッシュボタンやケースバックに貼られたステッカーを備えていまだ鮮明に残っている状態にあるのを目の当たりにする機会はそうそうない。シルバーダイヤルは、光の当たり具合でシャンパンのような輝きを放つ、私好みの理想的なパティーナを有している。夜光プロットはこのダイヤルと完璧にマッチする夢のようなクリーム色だ。これだけでは足りないとばかりに、箱や書類もしっかり保存されている。ご承知のとおり、付属品は途中で失われてしまうことが多い。付属品一式がしっかり揃っているのを見ると、いつもその時計への興奮が高まる。

A vintage Rolex Daytona

 幸いなことに、私はこれまでの職歴を通じて数々の素晴らしい時計を目の当たりにする機会に恵まれてきた。それでも、ほぼ未使用のフルセットの輝きに触れる喜びは、常に“タイムカプセル”のようで、決して飽きることがない。もっと語りたいと思うのだが、時計と付属品自身が物語ってくれる。私はヴィンテージウォッチといえば、直感と、直感が訴えかけるものが大切だと考えている。その第1印象の直感に、希少性、状態、そして一式としての完成度が加われば、まさに夢のような組み合わせだ。そのようなモデルに次にいつ出合えるかは誰にもわからない。だが、我々はそれをこちらで手に入れた。

1999年製 ロレックス デイトナ Ref.16518 18Kイエローゴールド、箱・保証書付き
By Rich Fordon

 今日の午後、HODINKEEにロレックス デイトナのReference Pointsの詳細版が掲載される予定である(※)。ダニー・ミルトン(Danny Milton)による本日の記事は、ベン(Ben)とアンドリュー・シアー(AndrewShear)氏執筆によるポール・ニューマン(Paul Newman)ダイヤルの詳細に関する記事に続き、ニューマン以外のデイトナのリファレンスをすべて網羅し、“プレデイトナ”を含む70年以上にわたる製品の系譜をたどって、ストーリーを完結させるものである。その動画と記事に含まれているのが、まさにこのRef.16518だ。

※編注:本国版はすでに公開済み。記事はこちら

A vintage "Zenith" Daytona in 18k yellow gold

1999年製 ロレックス デイトナ Ref.16518 18Kイエローゴールド、箱・保証書付き

 特にデイトナを通じて、ブランドとしてのロレックスについて学べることが多い。1988年、“ゼニス”世代とともにこの時計がカタログに登場したとき、ロレックスブランドは、明らかにツールウォッチとしてのロレックスではなく、ラグジュアリーウォッチとしてのロレックスへの道を歩み始めたのである。この世代では、ケース径が大きくなり、リューズガードが追加され、やがてブレスレットのセンターリンクもポリッシュ仕上げが標準となるなど、私の意見では道具としての実用性から、華やかな豪華さへと移行していった。デザインの変更に加え、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ツートンのデイトナを入手できる初めての豪華な選択肢として、Ref.16518、16528、16519、16523が特定のリファレンスナンバーとして追加された。

A vintage "Zenith" Daytona advertisement

Image: Courtesy of Ad Patina 

 1988年以降、手巻きムーブメントのデイトナがほぼステンレススティールのみで広告に登場したのに対し、ロレックスは踵を返した。アド・パティーナのニック・フェデロヴィッチ(Nick Federowicz)氏によると、主な印刷広告物においてSS製の“ゼニス”デイトナだけを見せるのは非常にまれであり、彼は1例しか見たことがないという。SS製のゼニスは、ツートンや金無垢デイトナのリファレンスとともに宣伝されている。おすすめ商品は明らかだ。この時代、貴金属が広告の主流だったのだ。

A vintage "Zenith" Daytona in 18k yellow gold on the wrist

 今回紹介するRef.16518は1999年製である。これは紛れもなくロレックス、ブランドの歴史、デイトナという製品ラインの重要さを超越した印象的な時計である。ブラックダイヤルと、実に温かみのある魅力的なパティーナを帯びた18KYGケースとのコントラストが素晴らしい。固定された“エンドリンク”には賛否両論あるが、想像以上に金属の見た目とよく合っている。黒のロレックスストラップと調和し、うまく組み合った外見となっている。ブレスレットのデイトナとは対照的に、ストラップのデイトナはより日常的に着用できる。我々の個体はロレックスの化粧箱と“パンチ”されたロレックスの保証書原本が付属しており、素晴らしいものだ。HODINKEE Shopのこちらからご覧いただける。

1997年製 ロレックス デイトナ Ref.16520 フルセット
By Sean Egan

 我々時計愛好家にとって、ブランドが新たな時計を発表することは好ましいものだ。なぜなら、そのブランドが自らの進むべき道をどのように見ているのかを、少しだけ垣間見ることができるからである。特に新作時計が何であるかについて口を開かないことで有名なロレックスでは、この傾向は顕著だ。1988年にロレックスの店舗を訪れ、人気のない手巻きムーブメントのデイトナの隣に新発表されたデイトナが並んでいるのを見たときの気持ちはどのようなものだったのだろう、と想像するしかできない。サブやGMTがやや控えめな変更だったのに比べて、これは飛躍的な変更で、完全な革命であった。見た目だけでも、保守的な37mmから健康的な40mmへと爆発的に大きくなり、リューズガードと広いベゼルが追加され、これらデイトナはロレックスが自らの現代性を表したものであった。

 しかも、これは単に外見にとどまる。内部で時を刻んでいるのが、この時計のニックネームの由来となったゼニスから供給されロレックスが改造した、エル・プリメロである。これもまた私にとっては完全な自社製ムーブメントへと突き進んでいることを如実に示すものだった。ロレックスのCal.4030を“単なるエル・プリメロ”というのは、ハンヴィー(高機動多用途装輪車両)を“ただのクルマ”と言うようなものだ。確かにある意味では正しいが、完全に変更が加えられておりまったく新しい物なのである。ロレックスの変更について語られるとき、“振動数が遅くなった”ということがしばしば話題に上る。これもまた事実ではあるが、それ以上の顕著な変更が行われているのだ。Cal.4060とその基礎となったエル・プリメロに共通する部品は、推定で約半分しかない。ヒゲゼンマイをブレゲヒゲゼンマイに交換したり、ムーブメントをロレックスらしいスタイルで仕上げたりと、思いつく限りのことが行われているのだ。デイトナ発展の道のりの中間地点に位置するこの商品は、こちらでご覧いただける。

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