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Weekend Edition 2022年はロイヤル オーク誕生50周年‐それ以外にも知っておきたい時計業界アニバーサリーの数々

2022年の時計業界アニバーサリー総まとめ。


こんな光景を想像して欲しい。毎年1月1日の午前0時1分に、世界中の時計メーカーの社史担当に自社のCMO(マーケティング担当役員)から電話がかかってきて、質問がなされる。

“今年は何の記念日が控えている?”

 そう、記念日は重要なのだ。

An Audemars Piguet Royal Oak Jubilee Limited Edition 14802ST.OO.0944ST.01 sits upright in a drawer full of small screwdrivers.

 時計業界では、5年周期の記念日は、いわばマーケティング手法の鉄板となっている。確かにこれは理にかなっているのだ。もしあなたが時計ブランド関係者で、その業界全体が時代錯誤のテクノロジーに対するノスタルジアを基盤としているのならば、自分たちの歴史に関わり、それを伝える方法を見つけなければ、金儲けのチャンスを無駄にすることに等しいだろう。

 2022年の周年記念で最も重要なのは、皆さんがすでにご存知のとおり、そう、ロイヤル オークの50周年だ。オーデマ ピゲは先日、その重要な年を前に、私たちが待ち望んでいたRef.16202“ジャンボ”を含むロイヤル オークの新作を発表した。 これらのリリースについては、オーデマ ピゲの記事一覧をお見逃しなく。

The TAG Heuer Autavia Calibre Heuer 02 For HODINKEE leaning on its side in the front seat of a car.

今年60周年を迎えるオータヴィアは、それを記念した3本のモデルを発表した。詳しくは記事「タグ・ホイヤー オータヴィア 60周年アニバーサリー フライバック クロノグラフ オータヴィアにクロノグラフが復活」をご覧いただきたい。

 しかし、ロイヤル オークの8面体の数よりも、世の時計メーカーは今年、もっと多くの記念すべきストーリーを持っている。

 例えば、パテック フィリップは、2022年にアクアノートをリリースしてから25周年、カラバトラは90周年を迎える。

A Bremont MBII Savanna In Titanium leaning on its side surrounded by airplane equipment.

 さらにロレックスでは、初代GMTマスター II Ref.16760の登場から40年、超深海から浮上したシードゥエラーの登場から55年という節目を迎える。最近のモデルでは、スカイドゥエラーが登場してから10年の節目を迎える。もし2022年に、少なくともこれらの時計(特にロレックスにおいて、過去数十年で最も複雑な時計であるスカイドゥエラー)を何らかの形で記念することがないとしたら、私はショックを受けてしまうだろう。

 また、いくつかの著名なオークションの記念日についても言及する必要がある。ニューヨークのサザビーズで行われた“ヘンリー・グレイブスとその孫ピート・フラートン”のセールから10年が経った(このセールは、私が大好きな名作記事をベン・クライマーが生み出した)。また、昨日のことのように感じるが、ニューヨークのフィリップスで、名優ポール・ニューマンが所有していたロレックス ポール・ニューマン デイトナが1780万ドル(約20億円)で落札され、一時的にオークションで販売された世界で最も高価な腕時計のタイトルを獲得してから、10月で丸5年が経過することになる。

A Rolex Sea-Dweller 116600 sits face-up with a wooden background.

 ここまでで、今年の周年記念が行われるであろうモデルたちをサラッとご紹介したが、HODINKEEに関連するいくつかのクールな記念日を紹介しておくことも私の仕事のひとつなので聞いてくれ。10年前の2012年、HODINKEE Shopが初めてオンラインに登場した。同年、ミュージシャンで時計愛好家のジョン・メイヤーがHODINKEEに初のコラムを寄稿してくれた。そして5年前、HODINKEE マガジンが創刊された。

 ロイヤル オークのような大規模なアニバーサリーから、あまり知られていないショパールのエキサイティングなムーブメントの誕生日まで本記事では、さまざまな記念日にまつわるエピソードを紹介したい。読者がどのようなコレクターであれ、過去をまったく無視するよりは、敬意を表したり、記念したりする方がよいということに同意していただけると幸いだ。

 それでは、共に祝おう。


特集記事

 アニバーサリーモデルたちによる、食指をそそるようなインパクトのある記事を紹介しよう。ロイヤル オーク Ref.15400とヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズの現行モデル対決に加えて、やや下のレンジからピアジェ ポロSも登場。また、今年は現在のオーヴァーシーズコレクションの前身となる歴史的なモデルで、1977年に発売された初代ヴァシュロン・コンスタンタン Ref.222の45周年に当たる。

 過去10年間にジョン・メイヤーの2本のA Week On The Wristを公開。どちらも読み返す価値があるが、掲載されてから7年が経過した今でも私にとって最も関心が高いのは、チューダー ブラックベイ ブラックに関する彼のレビューだ。そして、ジョン・メイヤーとHODINKEEの関係のように、ブラックベイも今年で登場から2桁の大台に乗った。そう、チューダーの古典的なダイバーズウォッチとそのプロ仕様の兄弟モデルであるペラゴスは、今年で10周年を迎えるのだ。

A Tudor Heritage Black Bay Red 79220R on the wrist of a man holding a camera.

 ここで紹介した他のブランドのような長い歴史はないが、今年はブレモンにとっても特別な年だ。創業者であるニック&ジャイルズ・イングリッシュ兄弟が、ブレモン ウォッチという長く曲がりくねった、そしてときには険しい道のりを歩み始めてから、ちょうど20年が経過した。この英国の時計メーカーは、その20周年を最高の形で迎えようとしている。昨年末に英国在住の編集者が詳細に報告したように、ブレモントは現在、英国ヘンリー・オン・テムズに“ザ・ウィング”と呼ばれる最先端の生産施設を完成させ、新キャリバーENG300の大半を自社で生産できるようになったのだ。

 これは、まさに時計オタクのための一品だ。ショパール自社製ムーブメントであるL.U.Cキャリバー1.96搭載モデルが初めて販売されてから25年が経った。当時、これがどれほど大きな出来事だったかは想像に難くない。自社製ムーブメントというトレンドが時計界を席巻するずっと前のことで、ミシェル・パルミジャーニ氏(パルミジャーニ・フルリエ創業者)は3年間の開発期間のほとんどをこのプロジェクトに深く関わることに費やした。当時、影響力のある時計ライター、ウォルト・オデット氏が“おそらく今日スイスで製造されている最も優れた自動巻きムーブメント”と評した、非常に美しく、歴史的なムーブメントだ。Cal.1.96のブームはとっくに過ぎ去ったかもしれないが、2017年の取材を振り返ることで、その意義を理解することができる。

 私たちが書いた記事のすべてがオンラインで公開されるわけではない。実際、私たちが最も誇りに思っている記事の多くは、年2回定期刊行する“HODINKEE マガジン”に掲載されている。最新号(US版Vol.9)では、HODINKEE編集長ジャック・フォースターが高級時計の環境への影響と、時計業界がより持続可能なものへと進化していることをレポートした。一般的に、高級時計メーカーは最も透明性が高いとは言えないが、ジャックは時計製造における持続可能性のよい点、悪い点、そして醜い点を深く掘り下げている。私たちは、マガジン記事のほとんどをプリント版独占記事として扱っているが、この記事はオンラインで共有しなければならないほど重要だと感じている。

この1週間、今腕につけているそれは何? と問いかけてくるすべての人々に語ってきたこと、そしてこの記事が一番に主張する要旨。それは3000ドル(約33万円)強で、トップクラスの時計通が身につけるのに恥じない時計が手に入る、ということだ。

– ジョン・メイヤー、チューダー ブラックベイ ブラックRef.79220Nを着用して

カバーグラフィック担当:アンディ・ゴトシャルク(Andy Gottschalk)

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HODINKEE Shopは、ブレモンタグ・ホイヤーヴァシュロン・コンスタンタンの正規販売店です。また、オーデマ ピゲ、パテック フィリップ、ロレックス、チューダー、ピアジェ、ショパールのヴィンテージ中古品を取り扱っています。

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