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Breaking News 日本のマイクロブランドJPNが時計の下取り&買い替えサービスを開始。さらに認定中古販売も!「売って 買って JPN」

時計ブランドとしては初めて、下取り&買い替えサービスの提供を開始した。

スイスやフランスの高級時計ブランドのインポーターとして、長い経歴を持つ下山征人氏がコンセプトを手掛ける日本の時計ブランドであるJPN(ジェイピーエヌ)。カーボンケースやグレード5チタンなどの高品位な素材を用いてローンチさせた、2020年10月のファーストコレクション「130R」を皮切りに、またたく間に新作や展開店舗を拡大してきたJPNだが、本日、驚くべきサービスをスタートさせた。

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ブランド自ら手掛けるトレードインプログラム

 今回JPNがスタートさせたのはいわゆるトレードインプログラムで、ユーザーが使用中のJPNウォッチを下取りし、時計の状態によってJPN ONLINE STOREで利用できるクーポンコードを発行するというもの。クーポンは時計の状態に応じて3万5000円〜5万5000円が発行され、同ストアにて11万円(税込)以上の時計を購入する場合に使用が可能(利用期限は1年間)。

 下取りされた時計は、ブランドによる正規のメンテナンスやオーバーホール(ストラップの新調も含む)が施され、6ヵ月保証が付帯した認定中古時計として再販売される。

SDGs観点からも意義深い取り組みでありつつ、一番はJPNオーナーの満足度向上のため

 新サービスの導入を決めた下山氏は、プログラム実現のために多くの法定手続きを含めて準備に半年間を費やしたと語る。そのきっかけとなったのは、国内のオークション・フリマアプリで多数のJPNウォッチが出品されていたのを見つけたことだったそうだ。

 「最初に見つけたころはやはりガッカリしたのですが、取引されていた価格自体は高値でした。それであれば、メーカーとしてしっかりリファービッシュして、オークションアプリなどでは付帯されない公式の保証をつけることで安心してお使いいただけるようなシステムを作れないかなと考えたのです。そもそも、JPNは外装パーツこだわりをもって作っていて、10年以上使用しても劣化の心配が少ないという大きな自信があったので、確信を持って下取りと認定中古販売に取り組むことにしました」

 確かに、個人間の取引とそう変わらない価格で公式のメンテナンスと保証を受けた時計を購入できるならば悪い話ではない。よく比較されることのあるクルマ業界では、CPO(Certified Pre-Owned)は当たり前のことだし、オーナー側もその安心感のもとでクルマの買い替えをする。僕はこのシステムの恩恵を十二分に受けた経験があり、同じような動きが時計業界でも始まるならば購入体験は向上するだろうと思う。予算的にもそうだが、人の趣味とは変わるもので、必ずしも昔かった時計を塩漬けにしておくことが美談になるとは限らないからだ。より心が引かれる時計があるならば、整理をして次のページを開くということに僕は賛成したい。

 「これまでにもお客様から、つい最近JPNを買ったけれど新しくリリースされた文字盤の方が好みだった、とか特別なバージョンを作るからこそいただくお声もありました。次の作品がお客様にとって落胆の対象ではなく、期待を持ってお待ちいただきたいという思いもあり、時計ブランド公式としてはほとんど例がないリユース事業を本格的に取り組んでいきます。SDGs観点からもプラスなのは間違いないですが、時計をお好きな方がサステナブル(持続可能)な形で購入して楽しみ続けられる一助になればと思います」

 どのくらいのブランドが後に続いていくのか? スイス本国ではすでに認定中古を開始しているロレックスの動向も気になるところだが、時計業界にもリユースやCPOの波が到来しているのは間違いなさそうだ。

その他、詳細はJPN公式サイトへ。