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September 28, 2020
September 28, 2020
Editors' Picks 複雑機構を搭載した2020年新作時計から編集部のお気に入りをご紹介

Editors' Picks 複雑機構を搭載した2020年新作時計から編集部のお気に入りをご紹介

コロナによる狂気の一年にも関わらず、複雑時計製造はその時を刻み続けている。

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今年の新作時計に関する興味深い1つの特徴は、これまでのユーザーコミュニケーションや製品のリリーススケジュールが大なり小なり中断されているにも関わらず、かなりの数の新作リリースがなされていることです。既存のメカニズムに対する設計であったり、またあるいは技術的なアップデートが見られます。これはシンプルなアニュアルカレンダーからラトラパンテクロノグラフ、ミニッツリピーターなどコンプリケーションウォッチの基本的な言語が確立されているという事実が大きく影響しています。編集部では、今年デビューした複雑時計の数々を詳しく見て、それぞれのお気に入りを選んでみました。誰が何を選んだのか、なぜ選んだのか、ぜひご覧ください。

ジョン・ビューズ: IWC ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 42

 伝説的なクルト・クラウス氏が、リューズを介して設定することができる永久カレンダーを考案して以来、IWCの時計製造は、この高度な機構と密接に結びついてきた。同社は、ダ・ヴィンチ、パイロット・ウォッチ、インヂュニア、さらにはアクアタイマーに至るまで、様々なシリーズで永久カレンダーモデルを発表してきた。しかし、私のお気に入りの永久カレンダーは、重厚なポルトギーゼケースに収められたものだ。直径44mmを超えるこのケースは、私の7インチ(約17.7cm)の手首の限界を超えたサイズだった。もちろんポルトギーゼといえば大型の時計であり、元々は懐中時計の大型のムーブメントを搭載することを想定したものであったが、今回のバージョンが完成されるとは思いもしなかった。

 だからこそ、ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーのラインナップに新しいモデルが登場した際に興奮を覚えた。ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 42は、初代ポルトギーゼの遺産を受け継ぐに足るだけの力強さを持ち合わせながらも、より装着感の高い形状を実現。この発表には、より小型のIWC製自動巻き永久カレンダームーブメント、Cal.82650の開発が必要不可欠だった。この新作の登場によって大型のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーが引退することになったわけではない。現在、2つのサイズから選ぶことができる。

SSモデルは234万円、18KRGモデルは342万円(全て税抜)。詳細は、IWC公式サイトへ。

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ジャック・フォースター: オメガ デ・ヴィル トゥールビヨン マスター クロノメーター

 このカテゴリで1つを選択するのは、非常に難しいと感じた。今年はどんな状況にあったかに関わらず、興味深い複雑時計が数多くリリースされたからだ。中には本当に高価なものもあった。ヴァシュロン・コンスタンタンは本当に素晴らしいレ・キャビノティエを2本(ラ・ミュージック・デュ・タンラ・ミュージック・デュ・タン レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション・スプリットセコンド・クロノグラフ−テンポ)製作した。ジャガー・ルクルトからはより手頃な価格で普段使いにも実用的なメモボックスの新作マスター・コントロール・メモボックス・タイマーが登場。直近ではパルミジャーニ・フルリエから、新しいアニュアルカレンダー・クロノグラフであるトンダグラフGTが登場した。

 しかし、個人的に最もエキサイティングで、感動的な新しい複雑機構の1つは、オメガのものだった。オメガは、トゥールビヨンと聞いて誰もが最初に思い浮かべるブランドではない。しかし、同社の歴史の中でトゥールビヨンは非常に重要な役割を果たしている(オメガは第二次世界大戦後、最初の腕時計用トゥールビヨンを製造していた)。私は所有者ではないが、センター・トゥールビヨンは非常に希少価値の高いモデルだ。私は、セントラルトゥールビヨンが1994年に最初に発売されたときからずっと、個人的に興味をもっている。センター トゥールビヨンは稀有な存在だ。所有者としてではなくということは述べておく必要があるが、その優美さ、技術力、雄々しさの組み合わせは、その実用性を差し置いても、魅力的だと感じた。

 マスター クロノメーター認定を受けたデ・ヴィル センタートゥールビヨンが性能面で優れていないというわけではない。私がトゥールビヨンに常に期待する精度の安定性について、オメガの副社長ジャン-クロード・モナション氏によれば、この時計は優れているとのことだ(ブレゲが墓場で回転しないようにするためだけであれば)。もちろん、この時計はMETAS(スイス連邦計量・認定局)が設定するマスター クロノメーター認定を受けており、耐磁性能も備えている(METASの認定は少なくとも1万5000ガウスの耐磁性を保証しているが、これは絶対的な限界ではなく、試験機の性能における上限を表していると思われる)。これはいずれにしても驚異的な偉業であるが、トゥールビヨンを搭載した腕時計の場合はなおさらのこと。調整機構が磁気帯びしないよう対策することはもちろん、トゥールビヨンキャリッジにもそのような対策が必要だ。

 私にとって長年憧れの時計だったデ・ヴィル センター トゥールビヨンは、最新バージョンでさらに強い憧れの対象となった。ただ価格を考えると、私はただ憧れを抱くしかないのだろうが。

1888万円(税抜)。詳細はオメガ公式サイトへ。

ダニー・ミルトン: ジャガー・ルクルト マスター・コントロール・ジオグラフィーク

 ジャガー・ルクルトは長い間、ウォッチメーカーの時計であると考えられてきた。しかし、今年のマスター・コントロール・ジオグラフィークのようなモデルを見ているとこの考えに新たな意味がもたらされているのが分かる。もちろんこの評価は、同社が世界のトップブランドにムーブメントを提供してきたという事実から生まれたもの。今では時計職人が身に着けて楽しむような、時計製作そのものをアピールする時計を作っているという主張もできるだろう。では、パワーリザーブが長くなった新世代のムーブメントは、一体何が新しいのだろうか? 私が本機を推したのは、まさにマスター・コントロール・ジオグラフィークの新作について話したかったからだ。

 新世代のジャガー・ルクルト製Cal.939を搭載したこのコンプリケーションウォッチの魅力は、使い勝手の良さを維持しながらも、十分な複雑性を備えているということ。ワールドタイムではないものの、6時位置のマーカーの下には都市表示ディスクをもち、リューズを回して操作することができる(つまり非常に簡単だ)。また、6時位置のサブダイヤルにはデュアルタイム機能が搭載されており、まるでそれ自体が小さな時計のように第2時間帯を時分表示することが可能だ。24時間昼夜表示、新たに強化された70時間のパワーリザーブを表示するためのインジケーター。そして古典的なレイアウトで表示されるポインターデイトのサブダイヤルも搭載されている。この時計のデザインの多くは、1960年代のジェットセッター用のものを彷彿とさせるが、それは複雑性に根ざしたデザインによって実現している。これはハイウォッチメイキングでありながら、シンプルにまとめ上げられている。もし皆さんがそうでなかったとしても、私はこの時計にとても惹かれている。近いうちに実機で体験してみたいと思っている時計だ。

SS: 131万2000円、グランドローズゴールド: 256万円(全て税抜)。詳細はジャガー・ルクルト公式サイトへ。

コール・ペニントン: A.ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク ミニッツリピーター ブルーダイヤル

 これは "私が実際に購入できるお気に入りの新しいコンプリケーションウォッチ "ではないかもしれない。しかし、現実的に購入できるかどうかという制約に縛られたトピックでもないし、であればそのルールに従う必要もないだろう。そのうえ、ツァイトヴェルク ミニッツリピーターは、現代の時計としては非常に大胆かつ複雑であり、実在するのが信じられないような腕時計だ。しかし、この時計は時計学的革新の中でも特に魅力的な時計なのだ。今年新しくブルーの文字盤を備え、伝統的な針で表示するのではなく、デジタル機器の画面上に表示されるそれに近いものを採用したデジタル時刻表示を搭載している。

 ツァイトヴェルクは、古典的で伝統的な美学がテクノロジーという名の魔法と混ざり合い、まるで時系列が入り乱れてパラレルワールドからやってきたように感じられる。多くの時計愛好家がランゲについて語るとき、ツァイトヴェルクについて語らないのは不思議ではない。本機は単に多くの点において時代の先を行き過ぎているのだと思う。この時計についての概要を知りたい方は、ベンが執筆した初代ツァイトヴェルク ミニッツリピーターについての記事と、紹介記事をご覧いただきたい。

44万9000ユーロ (VAT含む・参考予価)。詳細は、A.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。

スティーブン・プルビレント: F.P.ジュルヌ クロノメーター・レゾナンス

 面白いことに気づきました。この質問について考えるうちに、2020年の僕のお気に入りのコンプリケーションウォッチは全て、以前から存在した時計のバージョン違いだったのです。クレヨンのエニィウェア ユニバーサル・サンライズ-サンセット・コンプリケーションA.ランゲ&ゾーネのランゲ1・タイムゾーン、グランドセイコーのSBGJ237など、どれもこれまでに見たことのある時計の新しく洗練されたモデルたちです。しかし、僕にとって最も重要なのは20周年を記念して発表されたF.P.ジュルヌ クロノメーター・レゾナンスです。レゾナンスは、長年のお気に入りのモデルで、他に類を見ないシンメトリーなデザインと技術力の高さを兼ね備えた時計です。

 今年の新作は、ジャックが4月にこの時計を紹介した驚くべき記事の中で述べていたように、基本的なレゾナンスの原理はそのままにそれをさらに推し進めたもの。ムーブメントは、ルモントワールとディファレンシャルの両方を搭載するよう作り直され、精密時計の概念を理論的な結論に近づけています。この純粋な精度への追求を、F.P.ジュルヌがスマートかつ美しい方法でやり遂げようとしていることに、僕は非常に感銘を受けています。時計の巻き上げを行うリューズを上のラグの間からケース側面に移動させるといった小さな変更も、着用感の向上やユーザー体験を大幅に向上させています。

 レゾナンスに夢中になっているコレクターは僕だけではないと思いますが、今回の新バージョンもそれまでのバージョンと同様に伝説的なものになることを期待しています。そういえば、最近のフィリップスでの記録的な結果は、このレゾナンスの少し高い価格設定をお買い得に感じさせているような気がしますね(オークションの詳細は、注文販売されたF.P.ジュルヌ クロノメーター・レゾナンスとトゥールビヨン・スヴランがフィリップスのジュネーブウォッチオークションに登場を参照)。

18KRG:1216万8000円、プラチナ:1260万円(全て予価)。詳細は、F.P.ジュルヌ公式サイトへ。

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ジェームズ・ステイシー: オーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMT

 実のところコールと僕は今日、多いに空想にふけっている。ペニントン君は5000万円台という価格の魅力的な時計をピックしたようだったので、僕も我慢せずに選びたいものを選ぶことにした。つまり少し概念的になることをお許しいただきたい。2020年の僕のお気に入りの複雑時計は、手首にのせるステルス戦闘機のようにも見えるオーデマ ピゲのロイヤル オーク コンセプト フライングトゥールビヨン GMTだ。本機は新しく、より控えめな印象に仕上げられている。本質的には2018年の類似モデルより落ち着いたグレーで統一されたバリエーションであり、これはフランスのパリにあるオーデマ ピゲの小売店の1つであるArijeのために製作された限定モデルだ(わずか30本のみ)。

 この44mmのモダンでがっちりしたモデルは、角張った刺激的なチタンケース、グレーのラバーストラップ、そしてフライングトゥールビヨンとGMT機能を備えたワイルドな手巻きムーブメントを搭載。たしかに大胆な選択ではあるが、このモデルは刺激的で紛れもなく現代的な時計であり、その豊富な複雑機構と限定生産に見合うだけの価格設定がなされている。

19万8400ドル(約2128万円); 詳細はオーデマ ピゲ公式サイトへ。