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Introducing ブレゲ クラシック 7337人気要素をそろえて刷新

“クラシック”がクラシックだというのは定説だ。

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我々が知っていること

ブレゲは先日、自社の最も伝統的でよく知られたドレスウォッチのひとつ、クラシック 7337の新バージョンを発表した。18Kホワイトゴールドと18Kローズゴールドがあり、直近でブレゲがこの時計を手直しした2020年のものにわずかな美観の微調整が施されているが、新モデルの全体的な外観や技術仕様は、この時計の長い歴史に沿ったものである。

Breguet Classique Calendrier 7337

新しいブレゲ クラシック、18KWG製。

 クラシック 7337は、ブレゲにおいて長い歴史を有する。デザインの直系祖先は、アブラアン-ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)が最高級の懐中時計にさまざまな複雑機構の表示を配置するため、中心からずらしたディスプレイを最初に試し始めた19世紀初頭まで遡ることができる。特に1823年5月12日にM・トーマス・ハウリー(M. Thomas Hawley)という名の顧客に売られ、現在ではパリのブレゲ・ミュージアムで見られるクォーターリピーター機構付き懐中時計 No.3833が、現在の7337シリーズに見られる独特のダイヤルレイアウトの元祖だと考えられている。

1800s Breguet pocket watch 3833

1823年5月12日にM・トーマス・ハウリーに販売され、やがてブレゲ
クラシック 3337 とクラシック 7337の元となったオリジナルのブレゲ 懐中時計 No.3833。Image: Breguet And The Louvre, An Apogee Of European Watchmaking.

 現代において7337は、スウォッチ グループの共同創業者であり、2001年から2010年に死去するまでブレゲのCEOを務め、ブレゲの唯一無二の歴史を世に広める上で重大な役割を果たした故ニコラス・G・ハイエック(Nicolas G. Hayek)の後押しの下、2000年代後半に正式に生まれ変わった。しかし、7337の一風変わったダイヤル構造の現代における先例は、実はもっと以前にあった。それは1980年代のダニエル・ロートがブレゲに在任した期間に生み出されたクラシック 3337として知られる、ケース径のより小さなモデルだった。

A Breguet Classique 7337 produced in the early 2010s.

2010年代初頭に製造されたブレゲ クラシック 7337。

 ふたつの新たな7337はことさら歴史を塗りかえたりはしないものの、いくつかの控えめなデザインアップデートの結果、よりシャープで現代的な外観となっている。2020年に発売されたものと今回発表されたものを比較すれば、日付と曜日の表示窓が力強く直線的なカットアウトとなり、よりくっきりと読みやすくなっていることが容易にわかる。時・分表示とスモールセコンドを備えたオフセンターの時刻表示には調整が施され、ブレゲのロゴとナンバー(ブレゲの全時計には個別の識別番号が入っている)の位置が変わっている。スモールセコンド表示も大幅に簡素化され、センターダイヤル表面のクル・ド・パリ(ホブネイルパターン)ギヨシェ装飾上に直接配置されており、15秒ごとにアラビア数字を配したシンプルな60秒の目盛りだけで構成されている。

The previous-gen Breguet Classique 7337, released in 2020.

2020年に発売された前世代のブレゲ クラシック 7337。

The just-announced, new-for-2022 Breguet Classique 7337.

発表されたばかりの2022年新作、ブレゲ クラシック 7337。

 ダイヤルフォーマットの小さな変更を除けば、新しいクラシック 7337は大部分が直近の従来モデルと同じである。ダイヤルの外周部にはバーリーコーンパターンのギヨシェ装飾がほどこされ、ムーンフェイズ表示はダイヤル上の伝統的な12時位置のままだ。月は手作業で鍛造されたゴールド製で、雲のサンドブラスト加工が質感の対比を生んでおり、周りの青い空には星の光のようにきらめくラッカー塗装が施されている。

 ブレゲはクラシック 7337に以前の7337にも搭載された超薄型ムーブメントの自動巻きCal.502.3 QSE1を採用した。厚さたった2.4mmのスリムなCal.502.3 QSE1には、ソリッドWG製のオフセンター回転ローター、シリコン製ヒゲゼンマイ、シリコン製ホーンのアンクルを用いた独特なインバーテッド・インラインレバー(反転直列式レバー)脱進機の設計など、現代のブレゲのムーブメントに期待される技術的要素がすべて組み込まれている。サファイアクリスタルのシースルーバックからすべての動きが見え、ロジウムメッキの受け板、精緻な面取り、伝統的なコート・ド・ジュネーブ装飾を目にすることができる。

Breguet Classique Calendrier 7337

ブレゲの自動巻きCal.502.3 QSE1

 もちろんケースはブレゲの典型的なもので、優美な39mm×9.95mmの薄型に、期待どおりの装飾的な華やぎをもたらすコインエッジのケースサイド、ネジ式バネ棒が入った溶接ラグを備えている。18KWGもしくは18KRGにシルバー調ダイヤルを組み合わせた最新のブレゲ 7337のカタログ記載価格はどちらも591万8000円(税込)だ。

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我々が思うこと

我々はブレゲについて十分に話していない。

 たしかに、7337の新しさの大部分はダイヤルの刷新に関するものだが、この新たなクラシックは今年に入ってから発売されたドレスウォッチのなかで、よりカリスマ的でよく考えられた時計だと評価していいと思っている。今日ではフォーマルなカテゴリーに注力する時計メーカーは極めて少ないが、これはブレゲが常に専門としてきた分野だ。

Breguet Classique Calendrier 7337

7337の細い針はブルースティール製で、ブレゲの伝統的スタイルで仕上げられている。

 クラシック 7337が体現する時計のパッケージ全体にも感嘆せずにはいられない。自動巻きCal.502.3 QSE1は決して新しいものではないが(実は、その構造は1970年代からのものだ)、そのスペックはほかのメーカーの貴金属製ドレスウォッチと比べるhttps://www.hodinkee.jp/videosとほとんど別格だ。真剣に、周りと比べてみてほしい。現行のA.ランゲ&ゾーネ サクソニア オートマティックに搭載されたCal.L086.1、ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー オートマティックに搭載されたCal.2450 Q6/3といった、同等の時計に使われているムーブメントより薄く、その上より先進的なのだ。新世代のパテック フィリップ カラトラバ Ref.6119のCal.30-255は非常に素晴らしいもものの、手巻き式であり、ブレゲのCal.502.3 QSE1とはリンゴとオレンジのように対照をなすものだ。

 実際のところ、クラシック 7337を絶滅危惧種と表現してもいいと私は考えている。今現在ハイグレードなフルスペックのムーブメントを搭載した複雑な貴金属ドレスウォッチを見つけるのは、過去30年になかったほど難しいように感じる。2020年と2022年のクラシック 7337のあいだに見られる全変更点の細かさを少しばかばかしく感じることは認めるが、それでも、ブレゲが適切と思える頻度で7337の形式について実験、反復を行うのを見られることをうれしく思っている。

 というわけで、最後にひとつ、年内にブレゲにはお願いしたいことがある。

 クラシック 7337についてはアップデートして気を配っているのだから、どうか、どうか! 新たな改良版のタイプXXかタイプXXIを発表してはくれないだろうか。


基本情報

ブランド: ブレゲ(Breguet)
モデル名: クラシック(Classique)
型番: 7337BB129VU(18Kホワイトゴールド)、7337BR129VU(18Kローズゴールド)

直径: 39mm
厚さ: 9.95mm
ケース素材: 18KWGまたはRG
文字盤: シルバートーンのゴールド製、ローズエンジン旋盤による手彫りギヨシェ
インデックス: ローマ数字、プリント
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: 18KWGモデルにはミッドナイトブルーのアリゲーターレザーストラップ、18KRGモデルにはミステリアスブラウンのアリゲーターレザーストラップト


ムーブメント情報

キャリバー: 502.3 QSE1
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付、曜日、ムーンフェイズ表示
直径: 27.1mm
厚さ: 2.4mm
パワーリザーブ: 45時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 35
クロノメーター: なし
追加情報: シリコン製平ヒゲゼンマイ、インバーテッド・インラインレバー(反転直列式レバー)脱進機、部品点数236点


価格 & 発売時期

価格: 591万8000円(税込)
限定: なし

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ブレゲの時計の詳細については公式サイトをご覧ください。