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Introducing オーデマ ピゲ ロイヤル オークからCODE 11.59、オフショアまで、2024年の新作を大量投入(編集部撮り下ろし)

オーデマ ピゲの春のメインアクトはジョン・メイヤーモデルだったかもしれないが、ほかにも見たことないカモフラージュ柄など、魅力的な新作が発表された。

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Photos by Mark Kauzlarich

今年もこの季節がやってきた。私たちは皆、Watches & Wondersで発表される豊富な新作を心待ちにしている(場合によっては気を引き締めている)。しかしショーに参加しないブランドになにも進展がないわけではない。例えばオーデマ ピゲは今週、イタリア・ミラノにある有名な旧ガレージ・トラヴェルシにある、新しいAPハウス ミラノのオープンをお祝いした。それは半年に1度行われるメジャーリリース、その第1弾を発表する絶好の機会でもあった。

Duomo Milan

ミラノのドゥオーモは、近くの工事が終わればさらに素晴らしい光景になるだろう。

AP Milan

入口には、ミュージアムからやってきた多くの歴史的モデルが展示されていた。

Sebastian Vivas Piano

正直、オーデマ ピゲのヘリテージ&ミュージアム・ディレクターであるセバスチャン・ヴィヴァス(Sebastian Vivas)氏がピアノを弾いているこの画像を掲載するための口実だ。

Flying Selfwinding Tourbillon

Wristcheckのオーステン・チュー(Austen Chu)氏が、スティール製ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワークとともに登場。

 確かに、発表はロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー “ジョン・メイヤー”限定モデルが最も人気を集めたが、ほかにもカバーすべきモデルはたくさんあった。プレスプレビューでは、時計がものすごいスピードで次から次へと流れたため、時計を見て写真を撮ったら、1分後にはもう次のモデルに移っていたし、そのうちのいくつかには解き明かすべき革新もあった。流れていった時計ともっと時間を過ごす機会を得たいと思っている。しかし複数のストーリーを詰め込むのではなく、代わりにすべてのリリースを(ほぼ)要約できるよう全力で取り組もう。その前にまず、予備知識をどうぞ。

知っておくべきすべてのこと

  • SS製のRef.16204(ロイヤル オーク “ジャンボ” オープンワーク)はもうない。この時計は当初、50周年記念期間中の1年間のみ生産される予定だったが、今日まで少し長く生産されていた。
  • ホワイトゴールド製のCODE 11.59はない。このケース素材は、クロノグラフよりも複雑な時計に見られるかもしれないが、ラインナップをシンプルにするため、3針モデルとクロノグラフはピンクゴールドまたはSSのみとなっている。
  • 素材といえば、APは素材の革新を続けており、ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワークでは、新色の“サンドゴールド”モデルが発売された。この色は、光の加減で大きく変化する。彼らはまた、昨年見たようなセラミックケースのロイヤル オーク オフショア フライング トゥールビヨン クロノグラフのプロトタイプを披露したが、カモフラージュ柄のモノトーンケースだった。そして、それは始まりに過ぎなかった。
  • 最近のオーデマ ピゲはトゥールビヨンばかりだが、それは悪いことではない。37mmサイズの新作RD#3から、41mmサイズのロイヤル オーク トゥールビヨンの新色まで、3本のロイヤル オーク トゥールビヨンが発表された。

 準備はできたか? それではいこう。


ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワーク サンドゴールド、Ref.26735SG
Royal Oak Sand

新作のフライング トゥールビヨン オープンワーク サンドゴールド。

 まず、新素材のリファレンス末尾に新しい記号がついたことについて説明する。サンドゴールドを初めて“SG”と入力した瞬間は興奮した。そしてジョン・メイヤー QP(パーペチュアルカレンダー)がいなければ、これがメインアクトだっただろう。ただ前提としてこれは何なのか。ブランド代表者が説明するように、彼らは常に新しい素材を試みている(1800年代の古い素材を研究して、“グリーンゴールド”のような色を得るための要素を調べるほどには)。金無垢はほとんどの場合、ほかの材料と組み合わせて、より強力な合金を製作しており、そのミックスさせる材料によって色が変わる。PGは1980年代半ばに登場して以来、同社のモデルラインナップのなかで徐々に重要な位置を占めるようになったが、純粋なピンクではない。混合物から銀を取り除き、パラジウムに置き換えることで、ベージュがかった18Kの41mm×10.6mmのケースを実現した。その後、2022年にロイヤル オークの50周年を記念して発売されたCal.2972のブリッジにも、同じサンドゴールド仕上げを施した。

RO Flying Tourbillon sand gold
RO Flying Tourbillon sand gold

 上の画像を見て欲しい。それから下の画像も。同じ時計であることに、ショックを受けないで欲しい。また私の写真の腕に対するコメントでもない。パラジウムを使用しているため、光の角度によって、柔らかいピンクがかったベージュから銀色へと変化するのだ。これは久しぶりにできたお気に入りのカラーウォッチかもしれない。とてもロロ・ピアーナっぽいが、それに合う時計や服を買う余裕はない。

AP Royal Oak Flying Tourbillon

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワーク サンドゴールド。Ref.26735SG.OO.1320SG.01。18Kサンドゴールド製ケース、直径41mm、厚さ10.6mm、50m防水。サンドゴールドカラーのインナーベゼル、夜光塗料を塗布したホワイトゴールド製のアプライドインデックスとロイヤル オーク針。18Kサンドゴールド製自動巻きオープンワークムーブメントのCal.2972搭載、時・分、フライングトゥールビヨン、2万1600振動/時、パワーリザーブ約65時間、27石。18Kサンドゴールド製ブレスレット、APフォールディングバックル。25万ドル(日本での価格は要問合せ)。2024年6月発売予定

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ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン(RD#3)、Ref.26660BC
RD#3 37mm White Gold

 大げさではなく、37mmのRD#3は、オーデマ ピゲの長い歴史のなかで最も印象的なもののひとつだ。エレガントなトゥールビヨンを搭載した自動巻きムーブメントを、アイコニックな39mm×8.1mmの“ジャンボ”ケースに収めるには、大変な努力が必要だった。これはさらに直径を2mm削っている…見事だ。新作はプチタペストリーのスモークブルーダイヤルに、12個のバゲットカットダイヤモンドインデックスをあしらっている。WGケース(宝石をセットするのに最適な新素材)は厚さ8.1mm、50m防水、ベゼルには32個のバゲットカットダイヤモンドをセッティング。これはパープル文字盤の37mm RD#3を引き立てているが、私はダイヤモンドベゼルなしのオプションも見てみたかった。ダイヤモンドベゼルのないダイヤモンドインデックスは、非常に控えめな選択肢として素晴らしいだろう。

RD#3 37mm White Gold
RD#3 37mm White Gold

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン RD#3。Ref.26660BC.ZZ.1356BC.01。18KWG製ケース、直径37mm、厚さ8.1mm、50m防水。プチタペストリー模様のスモークブルーダイヤル、12個のバゲットカットダイヤモンド(0.2カラット)インデックス、夜光塗料を塗布したWG製のロイヤル オーク針。自動巻きCal.2968搭載、時・分、フライングトゥールビヨン、2万1600振動/時、パワーリザーブ約50時間、33石。18Kホワイトゴールド製ブレスレット、APフォールディングバックル。24万ドル(日本での価格は要問合せ)。2024年4月発売予定


ロイヤル オーク クロノグラフ 41mm、Ref.26240BAとロイヤル オーク フロステッドゴールド、Ref.15550BA

 こちらは2本でひとつのお得なセットである(ただし、ブティックでこのセットを買おうとしてはいけない)。ブランドは2本の新しいイエローゴールドモデルを発表したが、これはある意味オーデマ ピゲにとって当然のことだ。2000年代初頭にRG/PGが席巻したあと、ほかの多くのブランドはYGをラインナップに戻すのに時間がかかっている。ただオーデマ ピゲはそうではない。ブランドはさまざまな色の素材を豊富に取り揃えており、またテクスチャーにも興味深い工夫を施している。37mmのロイヤル オークに施されたイエローフロステッドゴールドは、キャロリーナ・ブッチの初代モデルから続く手作業による槌目模様である。41mmのROCはもう少しストレートな表現だが、37mmモデルと同様、ゴールドのサンバースト文字盤に、手作業によるダークバースト仕上げを採用している。

RO 37mm Yellow Frosted Gold
RO Chronograph Yellow Gold

 どちらも私には合わなかったが、それでも興味深い試みであることは確かだ。クロノグラフのような、派手で大胆なYGウォッチは、再び姿を消すのではないかと感じている(最近、この時計に引かれる顧客をあまり見かけない)。しかし37mmモデルのような洗練されたオプションであれば、女性も男性も含めて多くの顧客を魅了するだろう。

RO 37MM frosted yellow gold
RO Chronograph Yellow Gold

オーデマ ピゲ ロイヤル オークフロステッドゴールド。Ref.15550BA.GG.1356BA.01。18KYG製ケース、直径37mm、厚さ9.1mm、50m防水。スモークYGカラーのサンバーストダイヤル、夜光塗料を塗布したYG製のアプライドインデックスとロイヤル オーク針。自動巻きCal.5900搭載、時・分・センターセコンド、日付表示、2万8800振動/時、パワーリザーブ約60時間、29石。鍛金加工による18KYG製ブレスレット、APフォールディングバックル。880万円(税込予価)。2024年6月発売予定

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク クロノグラフ。Ref.26240BA.OO.1320BA.02。18KYG製ケース、直径41mm、厚さ12.4mm、50m防水。グランド タペストリー模様のスモークYGカラーダイヤル、夜光塗料を塗布したYG製のアプライドインデックスとロイヤル オーク針。自動巻きCal.4401搭載、時・分・スモールセコンド、日付表示、フライバッククロノグラフ、2万8800振動/時、パワーリザーブ約70時間、40石。18KYG製ブレスレット、APフォールディングバックル。7万5900ドル(日本での価格は要問合せ)。2024年4月発売予定


ロイヤル オーク オフショア オートマティック 43mm、Ref.15605SK
AP Royal Oak Offshore Blue

 私はロイヤル オーク オフショアの大ファンではないのだが、それはおそらくオフショアが“超ヒット”していた時代にいなかったからだと思う。それでも“カーキ”オフショアダイバーは心に刺さった数少ない例のひとつだった。おもしろいことに、彼らは私をからかうために新しい43mmのオフショアをトレイに乗せて持ってきた。おそらくそれが私をちょっとだけ説得するのに役立ったかもしれないが、この新しいラバーベゼルオフショアはなかなかクールである。43mm×14.4mmとやや大ぶりで、ダイバーズではないため防水性は100mしかない。しかしノンダイバー、ノンクロノグラフのROOにすることで、少し珍しい立ち位置としている。スモークブルーダイヤルには、新世代のメガ タペストリー模様、ロジウム仕上げのWGインデックス、夜光塗料を塗布したロイヤル オーク針、そしてブルーインナーベゼル(回転しないのは、先ほどもお伝えしたとおりダイバーズではないからだ)が採用されている。外側のブルーラバーコートベゼルは、2002年に発表されたロイヤル オーク オフショア ラバークラッド Ref.25940をほうふつとさせる。これはブレスレット以外にラバーを使用した最初の時計であり、それが戻ってきたのを見るのは楽しい。

Royal Oak Offshore Blue
Royal Oak Offshore Blue

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア オートマティック。Ref.15605SK.OO.A350CA.01。ステンレススティール製ケース、直径43mm、厚さ14.4mm、100m防水。メガタペストリー模様のスモークブルーダイヤル、夜光塗料を塗布したロジウム仕上げのWG製アプライドインデックスとロイヤル オーク針、ブルーのインナーベゼル。自動巻きCal.4302搭載、時・分・センターセコンド、日付表示、2万8800振動/時、パワーリザーブ約70時間、32石。ブルーラバーストラップ、 SS製のピンバックル(ブラックラバーストラップ付属)。368万5000円(税込予価)。2024年8月発売予定


CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ5周年を記念して、小さくアップデート
Code 11.59 Light Blue 38mm
Code 11.59 Green 38mm
Code 11.59 Blue 38mm

 信じられる? もう5年になるんだ。このコレクションは発売当初、若干(いや、かなり)酷評されたかもしれないが、ようやく本領を発揮したようだ。昨年リリースされた小振りな38mm CODEに加えて、文字盤のテクスチャーやインデックスが改善されたことで、オーデマ ピゲはその問題を解決したように見えた。今年はコレクションにいくつかの変更がある。まず、クロノグラフや3針のWG製CODE 11.59が姿を消した。コンプリケーションは、まだ対象外の可能性があるが、SSとWGはお互い近すぎて、自分たちの市場を共食いする傾向があると言われていた。そのため、今のところCODEが生産している唯一のゴールドバリエーションであるPGが、もっと増えることを期待している。

Code 11.59 Chronograph Blue
Code 11.59 Chronograph Green

 CODEにはあまり時間をかけられなかったが、これが私たちの所感だ。今回発表されたのは、38mmと41mmの3針自動巻きモデル、それと41mmのクロノグラフ。いずれもPGケースで、型押し文字盤が採用されていた。38mm×9.6mmのモデルでは、型押しテクスチャーの文字盤に、オリジナルのRef.5402 ナイトブルー クラウド50カラーを与え、それに対応するアリゲーターストラップまたはブルーのテクスチャーラバーが付属する。文字盤の色も、パウダーブルーとターコイズの中間のような、より鮮明なライトブルーもある。41mmの3針デイト付きには、昨年のSSモデルで見られたようなダークブルーとグリーンが展開。最後に、クロノグラフにはブルー、グリーン、ブラックのダイヤルオプションが追加され、すべてSSクロノグラフの型押しスタイルが採用され、大幅な進化を遂げた。

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック。Ref.77410OR(38mm)、Ref.15210OR(41mm)。18KPG製ケース、直径38mm、厚さ9.6mmまたは直径41mm、厚さ10.7mm、ともに30m防水。ナイトブルー クラウド50・グリーン、ライトブルーダイヤル、夜光塗料を塗布したPG製のアプライドインデックスと針、ブルー・グリーン・ライトブルー・グレーのインナーベゼル。自動巻きCal.5900(38mm)またはCal.4302(41mm)搭載、時・分・センターセコンド、日付表示、2万8800振動/時、パワーリザーブ約60時間(38mm)または約70時間(41mm)。大きな竹班入りパール調の同色アリゲーターストラップ(38mm)または同色のラバー加工ストラップ(41mm)、ともに18KPG製のピンバックル。38mmは440万円、41mmは456万5000円(ともに税込予価)。2024年3月(38mm)または4月(41mm)発売予定

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ。18K PG製ケース、直径41mm、厚さ12.6mm、30m防水。ナイトブルー クラウド50・グリーン・ブラックダイヤル、夜光塗料を塗布したPG製インデックスと針、インナーベゼル、3時位置と9時位置のサブダイヤルにゴールドの縁取り。自動巻きCal.4401搭載、時・分・スモールセコンド、日付表示、フライバッククロノグラフ、パワーリザーブ約70時間、40石。同色のラバー加工ストラップ、18KPG製のピンバックル。643万5000円(税込予価)。2024年4月発売予定


WG製のロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン オープンワークと、41mmのロイヤル オーク フライング トゥールビヨン
Jumbo Openworked
Jumbo openworked
Jumbo openworked

 初めてハンズオンで心臓発作を起こしそうになった。プレゼンターが時計を手渡していたのだが、写真を撮ろうとしていると、“SSのジャンボはディスコンです”という言葉が聞こえた。私はすぐに同僚にメールを送り、ニュース速報の準備を始めた。その30分後、16202STが廃止されたのではなく、“ジャンボ” オープンワークの16204STが廃止されたと知り、私の16202を所有するという夢が(幾分か)復活した。代わりに昨年リリースの16204BA(YG)に匹敵する、16204BC(WG)が登場した。ここで注意。“ジャンボ”とは39mm×8.1mmのことで、(逆説的だが)それより大きい41mmのことではない。つまり、39mmがジャンボなのだ。理解いただけただろうか。

Steel tourbillon royal oak
Pink gold tourbillon royal oak

 もっとトゥールビヨンが欲しいなら、オーデマ ピゲにお任せを。SS製と18KPG製の41mm トゥールビヨンが既存のラインナップに加わった。SSモデルには、バルク メタリック ガラスの“ジャンボ”を思わせるレッドダイヤルを採用している。こちらも短時間で撮影するのが大変だった。申し訳ない。このPGモデルのほうは、すでに市場に出回っている41mmのチタン製トゥールビヨンに似た、サンドブラスト加工のグレーダイヤルを取り入れている。どちらも見た目は好みだったが、どちらかを選ぶとしたら、あのチタンモデルかRD#3を選ぶだろう(どちらも控えめだから)。夢を見るのは自由だ!

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン オープンワーク。Ref.16204BC.OO.1240BC.01。18KWG製ケース、直径39mm、厚さ8.1mm、50m防水。夜光塗料を塗布したWG製アプライドインデックスとロイヤルオーク 針。アンスラサイト製自動巻きオープンワークムーブメントのCal.7124搭載、時・分、フライングトゥールビヨン、2万8800振動/時、パワーリザーブ約57時間、31石。18KWG製ブレスレット、APフォールディングバックル。12万4100ドル(日本での価格は要問い合わせ)。2024年4月発売予定

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン。Ref.26730ST(SS)、Ref.26730OR(PG)。 SS製または18KPG製ケース、直径41mm、厚さ10.6mm、50m防水。スモークバーガンディまたはサンドブラスト仕上げのグレーダイヤル、スネイル仕上げのアイボリーアウターリング(PGのみ)、夜光塗料を塗布したアプライドインデックスとロイヤル オーク針。自動巻きCal.2950搭載、時・分、フライングトゥールビヨン、2万1600振動/時、パワーリザーブ約65時間、27石。同色の金無垢ブレスレット、APフォールディングバックル。14万6700スイスフラン(SS、日本での価格は要問い合わせ)、 18万600スイスフラン(PG、日本での価格は要問い合わせ)。2024年4月発売予定


オーデマ ピゲは今やカモフラージュのセラミックが作れる - そして、それが愛おしすぎて辛い
Audemars Piguet Prototype

オーデマ ピゲのプロトタイプ、カモフラージュ セラミック ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ。

 私がミラノで見た最も興味深いモデルのひとつは、カモフラージュ柄のセラミックケースを持つオーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ トゥールビヨンのプロトタイプだ。ブランドが時計製造における、セラミック技術の最先端をリードしていると思わなかった人は反論できないと思う。技術的に先進的だし、美的にも素晴らしい。私は狩りのために実用的なカモフラージュが必須な(アメリカの)ミッドウェストの田舎で育ったため、ときどき迷彩服を着る。しかし私が思い浮かべる迷彩はこのような柄ではない。これは純粋で強烈で派手な、ストリートウェアのカモフラージュだ。そして、私はそれが大好きだ。

Camo Ceramic Royal Oak
Camo Disks

 私が思うにオーデマ ピゲは、新しいスパークプラズマ焼結(SPS)技術プロセスを用い、基本的にどのようなカモフラージュデザインもセラミックで実現できる方法を発見したのだろう。その過程で、チームは異なる色のセラミック粉末を円形のグラファイト型に慎重に配置し、グラファイトに強力な電流を伝導して焼結させ実現した。金型の両側に圧力がかかると、温度が急速に上昇し、セラミックディスクが作成される。カモフラージュ柄は毎回微妙に異なるが、連続生産が可能なほど一見して似ている。しかし、ブランドはパターンやデザインを簡単に変更できるため、カスタムマイズの無限の可能性を秘めている。彼らが言うには、柄が最も映えるようにテストで慎重にデザインと色を選んでいるとのことだった。特定のアイデアは、セラミックの上ではうまくいったとしてもケースを削り出すと、その柄が見えにくくなることがある。ディスクの形状を機械加工で事前にサテン、ポリッシュしたあと、最後に手作業でサテン仕上げとポリッシュ仕上げの面取りを行う。

Camo AP

 この時計を見せられたとき、私は無類のワーク・ミリタリーウェア愛好家であるクリスティアン・ハーゲン(Kristian Haagen)氏と一緒にいたのだが、おそらく私たちの目が輝いている姿が想像できただろう。時計に対するたくさんの質問がすぐに浮かんだ。“ほかの色もできる?”。彼らは模様の特定の部分が光るようUVを当てた。“ほかのパターンは? ダックカモ、またはタイガーカモはできる?”。回答はもちろん問題ないと言われた。もしオーデマ ピゲがこれを行っている唯一のブランドである場合、少なくともしばらくのあいだは、これらに似たプリントがされた時計が市場で氾濫することはないと保証できる。最後に、ブランドはプレスリリースのなかで、この技術はマルチカラーの金無垢モデルにも施せ、今後数カ月のうちにプロトタイプという形で披露する予定だと予告した。ゴールドカモ? 受けてたとう!

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オーデマ ピゲの新作の詳細については、オーデマ ピゲの公式ウェブサイトをご覧ください。