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March 06, 2021
HODINKEEチームが選ぶ、2015年当時5000ドル以下のお気に入りの時計(そして500ドル以下の驚くべき時計も)

HODINKEEチームが選ぶ、2015年当時5000ドル以下のお気に入りの時計(そして500ドル以下の驚くべき時計も)

HODINKEEメンバーが選んだ5000ドル(約50万円)以下のお気に入りの時計には、本当に魅力的な時計が並ぶ。あなたも探してみれば、5年以上経った今でも素晴らしい多くの時計に出会うことができるかもしれない。

※本記事は2015年8月に執筆された本国版の翻訳です。  

 HODINKEEの我々は皆、時計が好きだ。大好きだ。時折、超高額な時計について書くこともあるが、現実的には価格と品質の間に絶対的な関係があるわけではないことも知っている(実際には、驚くほどの断絶があることが多いのだが、それはまた別の記事で紹介しよう)。時計を選ぶ際には、可能な限り価格に見合った価値を得ることが重要であることは皆知っているはずだ。そこで、HODINKEE本社内で5000ドル以下のお気に入りの1本について聞いてまわり、何人かにそれについて語ってもらった。誰が何を選んだのか、その理由は何なのか、ぜひ読んで欲しい。 (HODINKEE創設者ベン・クライマーの個人的なオススメも掲載)

ライアン・ルフェーヴル、シニアソフトウェアエンジニア

 バウハウスデザインを厳格に取り入れたタンジェントは、ノモス グラスヒュッテの真骨頂だと思う。多くのメーカーが、時計に様々な複雑機構を詰め込んで技術的な優位性を誇示しようとしている中、ノモスは時計に必要でないものを全て排除することでタンジェントを完成させた。クリーンなアラビア数字と美しいシンメトリーが視認性を高め、鮮やかなマットシルバーのダイヤルとブルーの針の組み合わせが印象的だ。サイズは33mm、35mm、38mmの3種類があるが、平均よりやや太めの私の手首には38mmモデルがぴったりとフィットする。

 タンジェントは手巻きであるため、自動巻きのタンゴマットよりも手首にぴったりくる。ノモスが設計した初のムーブメント、アルファキャリバーを搭載しており、見た目の美しさだけでなく、精度も非常に優れている。これら全てがたったの2330ドル(日本では税抜24万円)で提供されており、非常にお買い得だと思う。人気急上昇のため、ノモスの時計の価値はこれからも上がり続けるだろう。

ニコラス・マヌーソス、テクニカルエディター

 5000ドル以下でも、アメリカの良いヴィンテージ懐中時計を手に入れることができる。実際、500ドル以下で素晴らしい1本を見つけることもできるのだ!

 エルジン、ウォルサム、ハミルトン、イリノイの各社は、20世紀初頭のアメリカの時計製造における歴史の神髄を象徴している。アメリカのブランドは時計製造の工業化に力を入れ、その結果、多種多様な高品質時計が生み出されることになった。今日でもしっかりと動いている美しい懐中時計をeBayで簡単に見つけることができる。また、eBayではケースなしの、大量のムーブメントも見つけることができる。残念ながら、それは金の価値のためにケースが溶かされた懐中時計で、これは当時よく行われていた。

 アメリカのヴィンテージ懐中時計に使われた仕上げ技術は、現代のスイス時計とは少し異なる。ダマスキン仕上げが多用され、アメリカらしいスタイルの美しいムーブメントが作られている。この時代の時計には衝撃対策が施されていないので、落とさないように注意しよう。

 さて、このような時計を使う場合部品の入手が問題となる。もしあなたの時計がオーバーホールを必要とする場合でも、時計メーカーは、適切なスペアパーツを取得するために“パーツ取り”用のムーブメントを探す必要があるかもしれない。その場合でも、アメリカの懐中時計の時計製造史に果たす役割は大きい。上の写真は、私が所有しているエルジンのパワーリザーブインジケーター付き鉄道クロノメーターだ。

クリスタ・チャンス、 HODINKEE 寄稿者

​ 私のコレクションのほとんどは5000ドルよりずっと安い価格帯であるため、今回のテーマに対する選択肢はたくさんある。私のオメガ スピードマスター プロフェッショナル(レマニアのCal.1861)は、最も長い時間着用し、私の心と手首の中で特別な場所を占めている。しかし、スピードマスターへの我々の愛は既によく知られているので(一部では悪名高いと言うかもしれないが)、私はセイコーのSARB065“カクテルタイム”を取り上げる必要があるだろう。

 ほとんどのサイトで480ドル(税抜4万7000円)という価格帯は、5000ドルはおろか500ドル以下のベストバリューの候補となっている。カクテルタイムは日本国内向けのモデルなので、SKX007のような同価格帯のセイコーと並んでメイシーズで見かけたりすることはない。しかし、この時計はグランドセイコーに匹敵する仕上げが施され、手巻き機能、秒針ハック機能、デイト早送り機能を備えた堅牢な23石の6R15自動巻きムーブメントが自慢だ。 

 そして、そのダイヤルを見て欲しい。ギヨシェ仕上げだ。私はこのダイヤルに夢中になっている。その繊細さと色の変化、光の変化に応じてアイスブルーやスレートグレーが現れ、まるでアヴィエーション・カクテルのように見える。

 ドーム型のハードレックス風防を使用しているにも関わらず、この時計は手首にぴったりくる。その快適な40mmの直径は、男性にも、私のような細身の女性にも合う。この時計についての唯一の不満は、ストラップのデプロイヤントクラスプが、デスクと頻繁にぶつかってしまうことだ。そこでレディスのクロコダイルストラップに替えた。

 私はそれも気に入っている。

エヴァルド・ムラージ、HODINKEE寄稿者

 2014年の記事「私たちが最も身に着けた時計 2014」(ちなみに2020年版の記事「私たちが最も身に着けた時計 2020, HODINKEEチーム総勢30人の時計を大公開 」は動画付きだ)やその他「ノモス・グラスヒュッテ トゥルーブルー チューリッヒ ワールドタイマーは、新しいダイヤルと自社製脱進機を搭載したお気に入りのモデルだ」の記事をご覧になった方はご存知のとおり、私は大抵、どの曜日でもノモス グラスヒュッテを選ぶ。しかし、今回はより教訓的になるようにそれを変えてみた。

 多くの時計ファンはピタ・バルセロナを知らないかもしれない。スペイン東部に住む父子で、数人の助手と共に年間数本の時計を製造している。その製作者の名はアニセト・ヒメネスといい、機能性と計時表示の再発明に夢中になっている時計職人だ。私が今回提案するのは、オセアナ(このモデルについては、近日中に詳しくご紹介したい)というモデルだ。

 オセアナは、水深2000mと5000mの2種類の防水性を実現したダイバーズウォッチだ。チタン製ケースにはのラグ穴が無く、リューズもガスケットも無い。針のセット方法は? 時間を設定するための磁気調整装置としての役割も果たす特許取得済みのケースバックを使用して、リモートで設定するのだ。そう、非常に格好良いのだ。外部の影響から完全に隔離され、高度に改良されたETAがオセアナの中で駆動する。“高度に改良された”というのは、ピタがオリジナルキャリバーの大部分を分解、再構築した上で、各ムーブメントがこのユニークなダイバーズが機能するために必要な磁気原理を適用させる独自のメカニズムを追加したことを意味する。

 一人の時計職人が1つ1つの時計を組み立てる。4675ユーロという価格で、4月(2015年)の時点では5000ドルを下回っていたオセアナだが、現在では為替の影響もあり、この価格をわずかに超えている(当時)。この価格(P)では、オセアナには多くの好きな点(L)があり、私の個人的な価値(V)の方程式(V=L/P)に合致しているのだ。

アーロン・バーロウ、寄稿者、時計師

  “お買い得”という話題が出てきたとき、私の中でいつもリストアップされるのがエベルのエル・プリメロ クロノグラフだ。見た目は地味だが、中には史上最高のクロノグラフムーブメントが搭載されていて、同じムーブメントを搭載した他の時計よりもはるかに低価格だ。

 エル・プリメロは文句なしに伝説のムーブメントだ。3万6000振動/時、50時間パワーリザーブ、クロノグラフ、日付表示、そしてわずか29mm強のサイズ。このムーブメントは当時としては驚異的な技術力を誇り、今もなお、クロノグラフムーブメントの中で最高のものの一つとして知られている。リューズを除くサイズが38.5mm強のこのエベルは、パワフルで歴史的なムーブメントを快適で楽しいコンパクトなケースに収めている。この時計がマックス・ブッサー(Max Busser)とティム・グローネフェルト(Tim Gronefeld)のコレクションの中で最初に作られたのには理由があり、私のコレクションに加わったのにも理由がある。 

 これらは市場に出回らなくなってきているが、私は1250ドルのものを見つけて購入できたし、5000ドル以下で売られることは結構ある。このムーブメントはセイコー 6139やハミルトン/ビューレン/ホイヤーによるマイクロローターのものが、最初の自動巻きクロノグラフだったかどうかについての論争はあるが、あなたが結論を急がず辛抱強い人なら、5000ドル以下でこれらの時計3つ全てを手に入れることもできるのだ。

カーラ・バレット、アソシエイトエディター

 他の何人かの人と同様に、私も5000ドル以下の時計としてノモス グラスヒュッテの時計、オリオンのローズを選んだ。私の美的欲求と技術的欲求の両方を満たしてくれる、あらゆる場面に適したお買い得な時計だと思っている。

 ノモスは、新興の(比較的)優秀なメーカーで、完成度が高く信頼できるムーブメントを搭載している。オリオンは、手巻きキャリバーα(アルファ)ムーブメントを搭載し、これはこのメーカー最も古く、かつ人気のあるムーブメントであり、完璧に時を刻む。

 カラトラバにインスパイアされた35mmのステンレススティール製ケースのすっきりとしたクラシカルなラインは、ドレッシーすぎず、カジュアルすぎず、大きすぎず、小さすぎず、時計における中庸の象徴とも言えるだろう。淡いローズカラーのダイヤルには、ギヨシェ模様のスモールセコンドとイエローゴールドの針が配されている。こうしたディテールがこの時計を特別なものにしているのだ。個人的にはメタルカラーのミックスが好みで、この伝統的なモデルでは珍しい色の組み合わせがとても気に入っている。

 価格は2360ドル(日本では税抜27万円)。このようなディテールにこだわった完成度の高い時計には信じられない値段だ。

ルイ・ウェストファレン、データアナリティクス、寄稿者

 5000ドル以下の時計のオススメを聞かれてすぐに頭に浮かんだ名前があった。フェリックスだ!

 その理由は非常にシンプルで、ハブリング2(Habring2)のフェリックス(「ハブリング2  フェリックス 自社製ムーブメントで創業10周年を祝う」という記事でも取り上げた)は、スリムなケース、手巻きムーブメント、日付のないエレガントなダイヤルなど、私が美しいドレスウォッチに期待する全てを備えているからだ。ケースは38.5mmと現代的なサイズで厚さはわずか7mm、ラグも短くシャツの袖口の下にぴったりとフィットする。自社製できれいに仕上げられたムーブメントにも惚れ込んでいる。ハブリング2の5名のチームが3年の歳月をかけ、ゼロから全てのムーブメントを作り上げた。最後に、ダイヤルには私がヴィンテージウォッチで好きな繊細さがある。スモールセコンドとアラビア数字は、この時計をエレガンスにありがちな退屈さから解放している。

 価格は4450ユーロ(約4900ドル。なお、日本における現在の価格は5000ドルを超えてしまう)だが、フェリックスは素晴らしいクラフツマンシップと真の情熱で作られた素晴らしい作品だ。(詳細はHabring2.comで)

マーク・ヘミオン、サーファー、 ヘッドデザイナー

 私は絶えず海の中にいる。サーフィン、ダイビング、ボディボード、ソフトトップ、スタンドアップパドルなど、これまでの太平洋での冒険で4つの時計が破壊された。今のところ生き残った時計は2012年製のチューダー ペラゴスだけだ。

 私はあまり時計を買わない。だから、時計に投資するときは、その時計に大きな期待をする。1ヵ月間ずっと着けっぱなしでいられる時計、つまりスーツに映え、太平洋の奥深くに潜れ、登山中に岩にぶつかっても大丈夫で、電池なしで1ヵ月間ずっと使えるような時計であること。私は時計を身に着けるが、時計に着られたりしない。

 大きな波が生み出す信じられないほどの圧力と衝撃は、私の他の時計を破壊した最大の要因だった。

 チューダー ペラゴスは、海をうまく扱う。ヘリウムエスケープバルブとねじ込み式リューズのトリプロックOリングシステム(ロレックスのサブマリーナーで使用されているものと同じ)の組み合わせは、ダイヤルがぐしゃぐしゃになることを回避してくれる。

 チューダーの機能的要素以外にも、シンプルなロゴ、ダイヤルに使用されているインデックスやシェイプの明快さ、ケースのシャープなシルエットなど、ミニマルなデザインにも惚れ惚れしている。針について私が気に入っている細かなディテールは、針が重なって見づらくなることを避けるために、チューダーが針のベースを黒く塗っているところだ。針のベースを黒く塗装することで、白く塗られた秒針、分針、時針が互いに独立しているのが目に入り、針がダイヤルの上に魔法のように浮かんでいるという素晴らしい錯覚を起こす。ダイヤルに使用されているセラミック素材、チタン製のケースとブレスレットは、毎日の過酷な使用の後でも新品のように見える。これらの素材が日頃の使い勝手の良さに貢献しているのだと感心した。

 この時計について私が好きではないところもいくつかある - マーケティングビデオを見ていると、チタン製のクラスプが自然に曲がるような印象を受けるが - サーフィンのようなアクティビティではラバーストラップを選ぶべきだと思う 。チタンストラップ内のスプリングは流動的ではなく、ウェットスーツの上に装着するよう作られており、爆発的な動きの衝撃には対応できない。もう一つの小さな不満は、ストラップの交換が難しいことだ。ラグが非常にきつく、時計店にストラップ交換を頼まなければならなかった。

 私は自分のチューダーを外すことはしない。また、当面その予定もない。

フランク・ローダ、事業開発ディレクター

 もしあなたが5000ドル以下の良い時計を探しているなら、オメガのシーマスター ダイバー コーアクシャル(ノモスにも脱帽だが)よりも良い時計はないのではないかと思う。これは私の最初の“本物の”時計だった。私がこの時計と出会ったのは何ヵ月も前のことだが、ひと目惚れだった。火花が散り、感情が高まった。比較的低価格であることに気付いたとき、私は自分自身にこう言い聞かせた…。「これが007の時計だと皆気づいていないのだろうか?」

 トゥルノーの店舗で良質な時間を過ごした後、レーザービームを作動させるか、少なくともラペリングワイヤーを作動させようと何度も試みたが(だって、できるはずだろう…)、信じられないほど忍耐強い販売スタッフは、この時計にはどちらも付属していないと何度も主張した。それはただの“映画の魔法”だと言うが、私はまだ納得していない - きっとベゼルの回転とリューズのプッシュの特別な組み合わせを必要とするに違いない。助けてくれないか、Q?

 パッケージに警告を掲載するようにとの私のアドバイスをオメガは無視したので、シーマスターの所有に共通する潜在的な副作用をリストアップするべきだと感じる。これらの副作用には、特に機会が無くてもタキシードを頻繁に着用すること、邪悪なグローバルシンジケートを阻止すること(少なくとも頭の中で)、社交イベントで「ローダ、 フランク・ローダ」と自己紹介すること(私は飽きない)、ビールを主に飲んでいるにも関わらず全ての飲み物を「ステアではなくシェイク」と注文すること、鏡の前で自分を見つけるたびに「ワルサーPPKを持っている」ポーズをとること、などが含まれている。これらの副作用を完全に治す唯一の方法はシーマスターを処分することだが、まあ、我々は皆それが起こらないことを知っている。

アシュリー・キンダー、事務管理者

 少し想像がつきやすいかとは思うが、ノモス グラスヒュッテのメトロを5000ドル以下のセクターの中で最も価値のあるものとして選びたい。ノモスは、近年の製品という点で、特にその価値を考えるならば、私のお気に入りのブランドの1つだ。

 今回のテーマでは、メトロとタンジェントのどちらを選ぶか非常に苦労したし、おそらく他のいくつかのモデルを選んで擁護することもできただろう。このブランドは驚くほど一貫していて、失敗作がない。また、比較的若いブランドであるにもかかわらず、多くの時計コレクターからの尊敬を集めていることは驚くべきことだ。このことはブランドの成功と同様に、デザインのシンプルさと一貫性によるものだと思っている。彼らの時計はとてもシンプルで、私はそれが大好きだ。

 審美的な観点から見ても、メトロのダイヤルはすっきりとしている。12、3、9時位置の控えめなミントカラーのドットマーカーは、6時位置の日付、そしてすぐ上のスモールセコンドと本当にうまくバランスをとっている。私にとって最も魅力的なことの1つは、アーバングレーのダイヤルオプションだ - それは非常に洗練されており、ミントグリーンのドットが本当にポップに映る。技術的には、ノモスの自社製スイングシステムを尊敬しないわけにはいかない。このような若いブランドが時計製造の技術革新と誠実さへ尽くしているのは、際立って素晴らしいと思う。それを3500ドル以下で? 私の心の中では、これは他の追随を許さないものだ。

ケビン・ローズ、CEO

 同僚と同じく、私も次の時計をオフィスで愛用している。チューダーのレンジャー、ノモスのメトロ、オメガのスピードマスター、ロレックスのヴィンテージ デイトジャストなど、どれもこれも間違いのないモデルばかりだ。

 とはいえ、もしあなたがあまり取り上げられていない何かを探しているのであれば、タグ・ホイヤーのカマロ 7220をオススメしたい(4000ドル以下のクールなヴィンテージクロノグラフ4本という記事で見ることができる)。

 審美的には、この時計はファンキーなクッションケースで、レトロでクールな雰囲気を醸し出している。1968年から1972年にかけて製造されたカマロ(シボレー カマロにちなんで名付けられた)は、過酷なテストに耐えたバルジュー 72ムーブメントを搭載している(そう、ロレックス デイトナで有名になったムーブメントだ)。

 この時計は私の全てのチェックポイントをクリアしている:ファンキーなヴィンテージルック、収集可能で、偉大なムーブメント、そしてあなたが1つ見つけることができれば、それがまだ5000ドル以下であるということだ。幸運を祈る!(写真はrarebirds.de)

レックス・シャノン、インターン、寄稿者

 時計について詳しくなくても、あなたはロレックスを知っている。最初のうちは、高級な良い時計を連想させる名前だ。しかし、いろいろなことを知り始めると、“人気がありすぎて”、“値段が高すぎて”、“ステータスにとらわれている”と、このブランドを敬遠し、より無名の、同じ時くらい良い時計に見える方を選ぶようになる。そして、時計についてさらに多くのことを知るようになると、ロレックスを再び評価する気持ちになる。あなたは、ステータスと高価格の背後にある全ての理由を理解し始めるのだ。このような現象 - 我々が世間の評判を盲目的に信じ、次に激しく拒絶し、最後に公然と受け入れること - によってロレックスは大成功を収めている。どんなに努力しても、世の中の巨大な評判から逃れることはできないのだ。

 ロレックスの注目すべき成功の中でも、サブマリーナーはおそらく最も有名なモデルであり、世界で最も認知されている時計だろう。その評判には長所と短所がついてまわる。あなたの手首にロレックスグレードのタンクが着けられていれば、あなたはステータスのためにそれを買ったと非難されるかもしれない( “評判を激しく拒絶する段階”では、あなたがそうしたことを忘れるといけないから言っておく)。

 私にとってデイトジャストは、これらの問題を解決してくれるものだ。他のロレックスが苦手としている分野を見事にカバーしている。それはあまり嫌らしくなく、派手でもないので、目立つことなくステイタスシンボルとしての存在を隠すことができるが、一日の終わりに見ると、やはりそれはロレックスなのだ。少しまわりくどいが、これが何を意味するかを明らかにしよう:古いロレックスの広告は、デイトジャストはサブマリーナとデイトナの両方の特徴をもちながら独自の存在感があると言った。同感だ。 - それはあらゆる場で適切なバランスを保った快適な中堅モデルなのだ。毎日着けても良いし、ビーチに行っても良い。夜は豪華なディナーに着けて行ってもいい(加えて、ヴィンテージモデルと古いジュビリーブレスレットの組み合わせはかなり病みつきになると思う)。デイトジャストは見過ごされることが多く、さらに多くの場合、おじいさんが着用しそうな時計として隅に追いやられている。もちろん、おじいさんも身に着けるだろうが、誰が着けない選択をするだろうか?

キラン・シェカール、特別プロジェクト担当ディレクター

 5000ドル以下の私のオススメとして、フレデリック・コンスタントのマニュファクチュール ワールドタイマー(FC-718WM4H6B)を選んだ。私にとって、この時計は非常に多くのレベルで使える1本だ(フレデリック・コンスタント マニュファクチュール ワールドタイマーのhands-on記事はこちら)。

 まず第一に、フレデリック・コンスタントは実に興味深いブランドだ。1988年にピーター・スタースとアレッタ・バックス夫婦によって創設されたが、大手ラグジュアリーブランドグループの一部ではない(スポーツウォッチブランドのアルピナを所有し、高級時計製造会社アテリエ・ド・モナコを設立したことを考えると、彼らは自分たちの時計グループを結成したことになるのだろう)。かなりの割合で彼らの時計は自社製ムーブメントを搭載しており、その割合は年々増加している。彼らは、自社製であることを明確に表示している(“マニュファクチュール”という名称を使用)。また、彼らが何かを自社製と呼ぶときは、本当にそうなのだ。

 この時計は、優れた複雑機構を備えている -そしてワールドタイマーとデイト表示も。それに加えて、素敵なブレスレットと非常に美しいダイヤル(世界地図が描かれている)をもち、5000ドルの予算以下、ほぼ1000ドルであるという事実はすばらしいバリューだ!  5、6、7時のインデックスにダイヤルと一致するような夜光があれば、といったようないくつか変えたい点もある。 しかし、それらはかなりマイナーなポイントであり、全体的にこれは愛すべき時計だと思うのだ。

ジャック・フォースター、マネージングエディター

 5000ドル以下の素晴らしい時計はたくさんあるが、個人的なお気に入りは現時点では(正直に言うと、当面の間は)グランドセイコーだ。好みに合うGSモデルはいくつもあるが、私は常にグランドセイコー SBGR061(上の写真のモデル)に引き寄せられてきた。それは本当に、完璧なパッケージだと思えるのだ - 39.5mmのサイズ、一流の自社製グランドセイコー自動巻きCal.9S65、およびその素敵なクリーム色のダイヤル上の完璧に美しい針- 不条理なくらいの高いレベルであり、これが4100ドルという価格とは。文字どおり、10倍の価格でこれよりも半分の価値しか提供しない時計はいくつもある(青いスティール製秒針がダイヤルに映え、時・分針とのコントラストは、それだけで価格相応の価値がある。 HODINKEEでグランドセイコーの記事を読みたいなら、スプリングドライブ ダイバーズについて、そしてゴージャスな限定版でグリーンダイヤルのハイビート GMTについての記事がある)

 話は変わるが、オメガのスピードマスター プロフェッショナルにも敬意を表したい。何年経ってもまだ立派に動いている。

ベン・クライマー、HODINKEE創設者

 まず最初に言っておきたいのは、チームの中で誰も間違ったチョイスをしていないということだ。ノモスやセイコーの強みは明らかで、ピタとハブリングは共に多くの魅力を提供しており、上記の全てが本当に素晴らしい選択肢として際立っている。私の選択については(驚くべきことではないだろうが)、ヴィンテージのカテゴリーから見ていくつもりだが、必ずしもあなたが考えているところではないだろう。確かに、40年代や50年代のユニバーサル・ジュネーブのステンレススティール製コンパックスやトリコンパックス(私が2012年にフラートンのコレクションから購入したようなもの)はそこにあり、本当に素晴らしい時計だが、ユニバーサル・ジュネーブを収集して数年経ち、私は丸いボタンを備えた厚みのある防水コンパックスを好むようになってきており、残念ながらそれらはめったに5000ドル以下に落ちることはないのだ。

 しかし、常にほぼ5000ドル以下の価格帯で、信じられないほどお買い得なのは、ミッドセンチュリーのユニバーサル・ジュネーブとゼニスの手巻きクロノグラフでゴールドのものだ。それは多分、私の白髪やオヤジっぽくなってきた体型、または私が常に少し大人びていたということからかもしれないが、過去3年ほどの間、ゴールドのクロノグラフが本当に気になりだした。40~50年代の美しい古いモデルのことだ。それらは直径36~38mmのすらりとしたケースで、2つ(時には3つ)の積算計を備え、手巻き、そしてデイト表示なしのものたちだ。

 イエローゴールドの時計は、スティール製の時計が高騰している間何年も低迷していたが、それは不可解で、私には若いコレクターがあまりお金をかけずに本物の大人の時計を所有するチャンスに見えた。私のユニバーサル・ジュネーブは、数十万ドルする1950年代のパテックやヴァシュロンと間違えられることが多いが、私はそれに3800ドル以上は払わなかったのだ。あ、それと、これらの時計は金無垢の時計であり、メッキではないことを言っておく。メッキは絶対に避けたい。

 イエローゴールドは誰にでも似合うわけではないし、私もそうだった。しかし、時が経つにつれ、自分のスタイルやセンスに合ったものを見つけられるようになる。そうなったら私はあなたに、ハニーブラウンナチュラルカラーのカーフストラップがついた、ユニバーサル・ ジュネーブもしくはゼニスの、古くて素晴らしいイエローゴールドのクロノグラフを試してみるよう勧めたい。ゴールドの時計からブラックのストラップを外すと、全く違う世界が見えてくる。今ではTシャツとジーンズにイエローゴールドの時計を身に着けている自分に気づくのだ。

 これらの時計の価値は本当に驚くべきもので、人々が初期のゴールド製クロノグラフがいかに特別なものであるかに気づくまでに、そう長くはかからないと思う。