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Entry Level オメガ デ・ヴィル プレステージ コーアクシャル クロノメーターは時計初心者におすすめの1本だ

オメガの最も手頃なコーアクシャルモデルには、多くの魅力が詰まっている。


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Entry Levelへようこそ。時計製造に求められるもののひとつに、エントリープライスのモデルが、グランドコンプリケーションと同様に考えられ、敬意をもって扱われることがあります。エントリーレベルでは、低価格であっても、製造会社の価値を表現している時計を紹介します。

最近では、時計の話をするときに価格の話が先行してしまうという残念な傾向があるが、その理由を理解するのは難しいことではない。正直に言うと、機械式時計はここ5年ほど、特にここ2、3年のあいだに、ほとんど理解できないほど高価になり、同時に単に手に入らないことも多くなっている。確かに例外はあるが、もっと買えるものがあってもいいのではないだろうか。2013年にニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した評論家のロベルタ・スミス氏は、「お金をかけても芸術を見るのは難しい」と述べているが、時計についても同様のことが言える。

View of the dial of the Omega De Ville Prestige, 39.7mm

 しかし、あなたの好みや予算にもよるが、2つめのローンを組んだり、子供にコミュニティ・カレッジを検討するようにひそかに勧めたりしなくても(または商業学校。あるとき、大学を卒業したばかりで多額の学生ローンを抱え、経済的にも役に立たない美術史と哲学の学士号を取得した私は、エイペックステクニカルスクールに通って溶接工になろうかと真剣に考えたものだ)、優れたデザインや真の時計の面白さを備えた時計を見つけることができる。高級時計ブランドを見るときにいつも期待するのは、エントリーレベルでも高価格帯と同じような配慮と思いやりが見られることだ。私が思うに、この条件に当てはまり、もっとよく魅力的な価値ある時計のひとつは、オメガのデ・ヴィル プレステージ コーアクシャルだと考えている。

The Omega De Ville Prestige worn on the wrist of a male model.

 私は、この時計はもっと多くの人に見られ、話題になるべきなのではないかと思う。もしかしたら、モデル名のせいかもしれない。"プレステージ"は少し憧れのような希望に満ちているし、"デ・ヴィル"は郊外の私道に停まっているキャディの巨大なボートを無性に思い出させる。本来の"デ・ヴィル"は「街の」という意味があり、都会的なコスモポリタンをイメージしているのだと思うが、最近ではそう連想する人はあまり多くない。そのイメージは、散らかったダイニングテーブル、ズームミーティング、スウェットパンツ(それかパジャマ)のイメージになってしまっているのかもしれない。

 しかし、デ・ヴィル プレステージ コーアクシャルが見落とされているのは残念なことだし、だからこそ私はここでその魅力を伝えようと思う。

Dial closeup, Omega De Ville Prestige Co-Axial
Dial closeup, Omega De Ville Prestige, showing logo
Case flank, Omega De Ville Prestige Co-Axial, showing crown with Omega logo

 あまり作られることのなくなった昔ながらの時計と言われて、皆さんが思い浮かべるもののほとんどが、この時計にはある(そう思うのは私だけだろうか)。ラウンドケースで、偶数インデックスには植字されたローマ数字があり、奇数インデックスにはドットが配されている。ドーフィン型の針は、文字盤や時計全体の大きさと非常によく調和しており、ありきたりになりがちな入門機のイメージを払拭するような十分なものが文字盤に備わっている。実際、この文字盤はオメガによるクロノメーター仕様のCal.30T2RGを搭載した腕時計を彷彿とさせ、そのなかにはこの文字盤によく似たものもあったのだ。

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 ダイヤル上のデ・ヴィルのロゴも細部にこだわり、やや大きめのD、V、Eがバランスよく配置されている。また、日付表示窓が欠点といえば欠点かもしれないが、そうでなくても、全体的に非常に好ましい構成のなかに、うまく統合された有用なアクセントとなっている。また、39.5mmというサイズは、装着感の点でもちょうどよい。

The Omega De Ville Prestige Chronometer, on male model

 そして内部には、オメガのCal.2500という、ムーブメントオタクのためのちょっとしたご褒美もある。これは、オメガが初めて製造したコーアクシャルムーブメント(基本的にはCal.2892を高度に改良したもの)で、1999年にデビューしたときには、とても大きな話題となった。初期のバージョンにはいくつかの歯がゆい問題があったが、今になってみれば、史上初の大量生産された非レバー脱進機の機械式腕時計としては驚くべきことではない。これらの問題はずっと前から解決されており、Cal.2500は現在4世代めになっていると思われる。技術的には最近のMETASマスター クロノメーター用のコーアクシャルムーブメントに追い越されて久しいが、それでも時計の歴史のなかでは興味深く重要なものである。それに、技術的な時計作りに興味がある人なら、コーアクシャル脱進機をいつかは手に入れるべきだと思う。

Caseback of the Omega De Ville Prestige, showing an engraving of the original Omega globe logo

 それを裏蓋から見えたらよかったのだが、せめてもの慰めとして、ギリシャ神話の時の神クロノス(巨人クロノスとは別物)を表す、オメガのオリジナルの地球儀ロゴが非常に美しく、詳細に刻印されている。

The Omega De Ville Prestige Co-Axial Chronometer, on a female model

 ストラップ仕様であれば税込41万8000円であり、街中で身につけてもいいし、その気になれば神(あるいはクロノス)の力を借りて田舎で身につけたっていい、非常にハンサムな時計だ。また、オメガの最高のヴィンテージ・クロノメーターウォッチのいくつかとデザイン上のつながりがあるだけでなく、それ自体が偉大な歴史の一部のように感じられ、このエントリーレベルの時計を実に素晴らしいものにしている。

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