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Introducing オメガ スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号が大幅にアップグレード(ロケットをかたどった秒針も)

あれから6年が経ち、DSOTMはMETAS認証を取得し、完成度の高いものになった。

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時計の小さな変更を理解するためには、しばしばルーペ以上のものが必要になることがある。しかし時としてブランドがオリジナルの精神を維持しつつ、ときには誰も予想だにしなかったような、意義深いアップデートを時計に加えるブランドもある。今日オメガが発表したスピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号エディションがそうだ。

 オリジナルデザインは、ミッションの50周年を記念して2018年に発表された。他の追随を許さないジェームズ・ステイシーが、その時計のHands-On記事を上げている。彼は当然のことながら、無事に帰還するまでに10回ほど月面を周回した旅について語る一方で、現行のダーク サイド オブ ザ ムーンシリーズよりもユニークな美的アップグレードを果たしたことについても深く追求した。文字盤の表面にムーンパターンをあしらったセミスケルトン仕上げの文字盤レイアウトと、44.25mmのセラミック製ケース、当時オメガの主力ムーブメントであったCal.1861を搭載している点などだ。これは当時のムーンウォッチにも搭載されていた。

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2024年版の新しいダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号。

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文字盤の仕上げを比較するために、2018年版のアポロ8号モデルの写真も置いておく。

 文字盤の仕上げからムーブメントの仕上げ、ケースの仕上げに至るまで、そのすべてがDSOTM(ダーク サイド オブ ザ ムーン)シリーズで今まで見たことのないエネルギーをもたらした。どうやらアポロ8号はブランドの念頭にあったようで、オメガはこの時計を選び、美観と機能の両面でマイナーではあるものの意味のあるアップグレードを行った。

 主なマイナーアップデートのひとつは、新しいムーブメントのCal.3869で、ブラック加工されたメインプレートとブリッジに、レーザーアブレーションされた月のレリーフを施している。この新しいムーブメントは、表側(文字盤)は地球から見た月の眺めに、裏返すと月面のダークサイドになるという、全体的に新しいデザイン理念を表現した。

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 旧モデルにCal.1861を搭載していたと考えると、今回のCal.3869の採用はダーク サイド オブ ザ ムーンがMETAS認定のムーブメントで打ち出していくという意味でも画期的な出来事である。今回のアップグレードにより、直径は従来の44.25mmを維持し、厚さは13mmへと若干増加した。価格は165万円から220万円(税込)へと大幅に上昇したが、これは新しいムーブメントと高いレベルの仕上げに起因する。

 もうひとつ新しい点として、今回初めて聞いた“特許出願中のスモールセコンド針”があり、これは私のお気に入りのディテールである。この9時位置のサターンV型ロケットの形をした針は、素晴らしくもマニアックだが、それに劣らずクールだ。正直なところ、この記事の準備のほとんどの時間を、針のマクロ写真を見つめることに費やした。そこには、実際に見るのが待ちきれないほどの深みとディテールがある。

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 オメガの説明によると、“レーザー旋盤加工で作られた3D構造に、ホワイトのニス、レーザー加工による装飾とブラックのカラーリングがされたデザイン”だという。よく見て欲しい。超ミニチュアの秒針が特許を必要とするなら、私は大賛成である。

 DSOTMの大きさについてはどんなことを言おうと構わないが、“これが42mmだったらよかったのに”という議論はひとまず置いておこう。オメガがこのシリーズの時計で大型サイズを維持していることを評価している。セラミックケースを使用するのはそれだけで大変なことだが、その大きさがより特別感を高めているようにも感じる。また、サターンVの針が、もっと小さなケースサイズだとどれほど小さくなっていたのかは誰もわからない。まずロケットの針を持ったスピードマスターが登場したことに感謝をしよう。近いうちにこの実機を見たら、必ず感想をお届けしよう(期待していてくれ)。

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オメガ スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号、Ref.310.92.44.50.01.001。ブラックセラミックケース、44.25mm径×13mm厚×ラグからラグまで50mm、ラグ幅21mm、50m防水。METAS認証の手巻きCal.3869、パワーリザーブ約50時間。価格は220万円(税込)

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