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November 25, 2020
November 25, 2020
Introducing ロレックスの2020年新作で見逃しているかもしれない時計たち

Introducing ロレックスの2020年新作で見逃しているかもしれない時計たち

そして、なぜそれらが重要なのか。

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数週間前にどこからともなく発表された、ロレックス新作の数の多さに圧倒されているようだ。実際のところ、ほんの数ヵ月前には、今年はロレックスの新作発表はないだろうと言われていた。 その予想に反して、最新ムーブメントを搭載したサブマリーナー何種類かのケース素材と豊富な文字盤のカラーバリエーションで登場)、オイスターフレックスのスカイドゥエラー36mm41mmのカラフルなオイスターパーペチュアルなどが発表された。
 しかし、それだけではない。 混乱の中、ロレックスはオイスターパーペチュアル34を控えめにアップデートしていたのだが、事実上、誰もそれについては話題にしていないように思う。 正直に言うと、私は偶然この時計を見つけたのだ。私の好奇心はロレックスのWebサイトの深い沼に迷い込んでしまったわけだが、これは予想外の結果だった。

 報道されているニュースの多くは、発表された全ての時計のムーブメントのアップデートを中心に展開。ロレックスがムーブメントをアップデートしたとなると、それはニュースになり、人々はそれについて耳にする。 しかし、そうでない場合は別だ。 同社のWebサイトの奥深くに埋もれているのは、2020年向けの新しいオイスターパーペチュアル34を紹介しているページである。探してもなかなか見つからないし、たまたま見つけても忘れてしまう。 しかし、それだけではない。ご覧の通り、この時計はただの新型ではなく、新しいムーブメントも搭載している。

 これは新しい自社製Cal. 2232(といっても完全な新型ではない。本モデルにはクロノジーエスケープメントは搭載されていないが、その代わりにシリコン製ヒゲゼンマイ「シロキシ」を搭載。シリコン製ヒゲゼンマイがロレックスの時計に採用されたのはこれが初めてではないのだが、従来のSS製スポーツモデルに搭載されたのは初めてであり、注目すべき点であると同時に、今後の展開を示唆するものでもある。
 ちょっとした文脈のために、ロレックスの時計は2つのカテゴリーに分類されている。 前者は、サブマリーナー、エクスプローラー、GMTマスターIIなどを連想させるもの。 後者は、オイスターパーペチュアル(OP)やデイトジャストといったモデルがある。それにも関わらず、OPは、より用途の広いつくりが採用され、スポーツウォッチの流れに存在する傾向がある。

 ロレックスは、2014年に初めてシロキシ・シリコンヒゲゼンマイを採用したCal. 2236を発表。このムーブメントは、ダイヤモンドがちりばめられたパールマスター (同じく34mmの時計)に搭載されていた。 当時、ロレックスはこのムーブメントを "次世代のレディスモデルのためのムーブメント "と呼んでいた。 このムーブメントは、28~31mmのモデルにも搭載されていて、その後、37mmのエバーローズゴールドのヨットマスターにも搭載された。新型のOP34は、その方向性を受け継いでいるのだ。
  さて、先ほど 2232 を新しいムーブメントと呼んだが、技術的にはその通り。 しかし、2236と2232を並べて見れば、同じムーブメントだと思ってしまうに違いない。

Cal. 2236、2014年にパールマスターに導入された。

Cal.2232、オイスターパーペチュアル 28、31、そして34に搭載。

 なぜならそれは、基本的には同じムーブメントだからだ。Cal. 2232は2236のノンデイト版。それに先立つCal. 2231も2235のノンデイト版で、同一ムーブメントの日付表示有無でバージョンがある(そして新しいキャリバーと同様に、直径20mmである)。

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 ロレックスによれば、2236は合計5つの特許を取得しており、無論、それは2232もである。 2232は2236と同様に直径20mm、31石、55時間のパワーリザーブを備えるムーブメントで、対して、ブルーパラクロムヒゲゼンマイを採用したムーブメントは70時間パワーリザーブである。
  新キャリバー2232は、OP34の他にOP28、31のバリエーションもあるが、どちらもWebサイト上では見つけるのが困難である。2236と2232は、2231と2235の48時間パワーリザーブ(2231/5と2236/2は共に2万8800振動)を上回る55時間パワーリザーブを備えており、旧キャリバーよりもパワーリザーブが大幅に向上している。

 背景として、ロレックスは2000年にブルーパラクロムヒゲゼンマイをデイトナに搭載した。 最近では、多くの時計にクロナジーエスケープメントを追加し、ほぼ同時期にロレックス 高精度クロノメーター認定の認証プロセスを再定義した(1日あたり+2/2秒の基準)。 一時は、ラインナップの全ての時計がパラクロム/クロノジーにアップグレードされることを運命づけられていたように思えたものだ。 それが、新しいムーブメント2232の展開をより魅力的なものにしている。 ロレックスは間違いなく、2つの異なる常磁性ヒゲゼンマイ技術の継続を約束していると思う。

ブルーパラクロムヒゲゼンマイ。

シロキシ・ヘアスプリング。

 興味深いことに、2232と2236にはクロナジーエスケープメントが搭載されていないが、それでも1日あたり+2/2秒という同等の精度を達成。 問題は、どちらが優れているかということだ。 まぁ、その質問に答えはないかもしれないが、それよりもずっと興味深いのは、なぜロレックスは異なるヘアスプリング組成ムーブメントを横展開しているのかということ。

 ロレックスは、パールマスターからヨットマスター、そしてSS製のオイスターパーペチュアルへと、シロキシ・ヒゲゼンマイを段階的に導入してきた。 今年のOP 34では、この新しい2232ムーブメントを目立たないように展開したことで、ロレックスはこれらの先行モデルで見たものに好感を得たようだ。 このムーブメントはCal.3130に置き換わるものであり、以前はサブマリーナー、エクスプローラー、そしてディスコンとなったOP 36に搭載。
 ロレックスは今年のOP 36にブルーパラクロムヒゲゼンマイとクロナジーエスケープメントの両方を採用した、新しいムーブメント3230を搭載し、一方で新型OP 34にはシロキシ・ヒゲゼンマイを採用した2232をリリースした。 オイスターパーペチュアルラインをムーブメントの種類で効果的に分けるという決断は、確かに興味深いものだ。

 新型OP 34は、内部のアップデートに加えて、いくつかのビジュアル面でのアップデートも施されている。36mmと41mmでリリースされたオイスターパーペチュアルのカラフルなバリエーションとは異なり、OP 34は4色のカラーのみが用意されている。 ゴールドをアクセントにしたシルバー文字盤、サンレイのブラック(正式名はブライトブラック)、サンレイブルー(正式名はブライトブルー)、サンレイピンク(これだけ正式名はピンク)の文字盤がある。オイスターパーペチュアルといえば、ポリッシュ仕上げのセンターリンク、ロレックスの王冠、ドーム型ベゼル、スティック針とサテン仕上げのブレスレット仕様が特徴だが、その全てが今回の新作にも引き継がれている。

 OP 39の製造中止が分かったとき、多くの人がショックを受けたわけだが、それはシングルバトンだった3時、6時、9時の位置のアワーマーカーがダブルバトンに変更されて、引退してしまったという事実だけではない。 OP 39のシングルバトンマーカーがなくなったことを嘆いているあなたに、新しいOP34に注意を向けてみていただきたい。 マーカーはどこへも行っていない。もしあなたが34mmサイズのOP 34のファンだったならば、それは変わらず、お馴染みの文字盤構成なのだ。
 率直に言って、シングルバトンマーカーを残したのは、実用性のためだと思われる。 これだけ小さい文字盤では、ダブルバトンは少し違和感を感じるだろう。

 数年前、スティーブン・プルヴィレントは、ロレックス オイスターパーペチュアル 39mmと34mmの両方にブラックとホワイトのダイヤルバリエーションが加わったことについて執筆した。その記事の中で、彼は非常に鋭い観察をしている。 記事の言葉を引用すると、34mmサイズのオイスターパーペチュアルは「デイトジャストやエクスプローラーなど、36㎜のヴィンテージ・ロレックスを着けた感じにとてもよく似ています」と述べている。 もしあなたがそれらの時計が好きで、モダンで頑丈なものが欲しいのなら、OP 34をチェックしてみていただきたい。あなたを驚かせるかもしれない。
 私は、 何年か前に時計店に行ったときに、34mmのホワイトダイヤルのオイスターパーペチュアルを見たのを覚えている。 装着してみて、彼の言いたいことがよく分かった。驚くほど快適なサイズだったし、控えめながらとても剛性感のある時計だった。

現在はディスコンとなったOP 34、ブラックの文字盤。 各アワーマーカーの隣にあるペイントされた四角いマークにご注目。

 では、本機は他に何が新しいのだろうか? もちろん、マイナーチェンジがある。それらなしでは新しいロレックスのリリースではないといえるようなものだ。旧モデルでは、文字盤の外周に描かれたスクエアがバトンアワーマーカーにくっついていたが、それは新モデルのOPにも引き継がれている。 このスクエアは、新しいカラフルなOPにも引き継がれているのだが、OP 34では、小さなローマ数字に置き換えられた。最初はよく見ないと分からなかったのだが、見てみると、"はぁ、これはなかなかカッコいいぞ "と思った。
  ロレックスらしい変化だが、これは本当に効いているように感じる。塗りつぶされたスクエアは、時として少し重く感じることがあるが、この小さなサイズでは、ローマ数字の軽快さが文字盤によりバランス感をもたらしている。また、6時のSWISSとMADEの間にロレックスの王冠があることにもご注目。これは、新しいムーブメントが搭載されていることを示しているのだ。 それ以外は、基本的には以前と同じ時計なのだが、フードの下には驚きを隠していたわけだ。

 以上が、ちょっとシークレットにも感じるロレックスのリリースの全てだ。つまりどういうことなのか? まだそれについて答えを出すのは早計だと思うし、ロレックスのチームが何を考えているのか、何を計画しているのかについては、推測するよりも実機を触る方が良いということを私は理解している。しかし、彼らが "クラシック "なSSモデルにシロキシ・シリコンヒゲゼンマイを採用したことは、非常に重要なことのように思える。もしかしたら、SSスポーツウォッチのラインナップにシリコン製ヒゲゼンマイを搭載した時計が増えるかもしれない。時が経てば分かるだろう。 OP 39は死んだ、OP 34に幸あれ。

ロレックス オイスターパーペチュアル 34mm (Ref.124200)はロレックス 高精度クロノメーター認定。防水性能 100m。サテン仕上げで5mmのエクステンション付きのオイスターブレスレットが付属。ケースとブレスレットはロレックス オイスタースチール製。時計の精度は日差-2/+2 秒。内部には自社製Cal. 2232を搭載。2万8800振動/時で駆動。31石。ロレックスが特許取得したシロキシ・ヒゲゼンマイ採用。機能は、時、分、秒、パワーリザーブは55時間。ねじ込み式リューズ、ドーム型ベゼル、サファイア風防。価格は55万5000円(税抜)

詳細は、ロレックス公式サイトへ。