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November 25, 2020
November 25, 2020
腕時計のお手入れ方法:自分でできるメンテナンスを解説

腕時計のお手入れ方法:自分でできるメンテナンスを解説

世の中が汚れていても、きれいな時間管理をしようと努めている。

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 僕は時計の相対的な清潔さについて考え始めるたびに、2019年の5月にニュースで多くの人がシャワーで足を洗うか洗わないかについて少し話題になったことを思い出す。この下世話な話題を見逃してしまっているなら、足の清潔さについて議論している動画を参照してみるのもいい。ニュースソースとして は「ホーダ&ジェンナ (アメリカのテレビ番組)」がいいだろう。

 僕の投稿の多くは、「ジェームス、一体何が言いたいんだ!」と読者(僕の忍耐強い読者)に言わせてしまうようだが、今回の要旨について詳しく説明するつもりはない。「あなたの時計は汚れている」ということだ。腕時計があるのは、肘と手(体の中で最も活発に周りの世界に触れる部分)との間にある橋のような場所で、ほぼむき出しだ。そして、もし自分の足を洗わない人がゼロではないならば、あなたが最後に腕時計の汚れについて考えたのはいつだったろうか? あなたのスピードマスターが夏の暴風雨に遭遇した時のことはカウントされないし、信頼できるセイコーダイバーを着けて桟橋からジャンプしたことも(それをやってのけたのは、グッジョブだが)カウントしない。車、服、そして実際にあなた自身の汚れた足と同様に、腕時計も積極的に洗浄する必要がある。

入念なお手入れが必要な愛着のあるセイコー。(写真:Gishani Ratnayake)

 汚れた足についての僕の理不尽な言い分はいいとして、時計を清潔に保つために素人手法に頼ったハウツーを語るつもりはなかったので、どうしょうもなく汚れた時計(またはそれ以上もの)について詳しい友人に電話をかけた。ジェイソン・ギャロップ(Jason Gallop)氏は、バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州、カナダ)のダウンタウンエリアにある家族経営の時計小売・サービス店「Roldorf & Co」のオーナー兼時計職人だ。僕は以前、バンクーバーに住んでいたことがあり、ジェイソンと彼のビジネスを高く評価している。また、ジェイソンはBHI(英国立時計協会)の認定を受けていて、ピーター・スピーク・マリン、ステファン・フォルセイ、そしてカリといった人物らと同じクラスで、スイスのWOSTEPを卒業した時計職人だ。最後に、汚れた時計のより強烈な例を見たい人(丈夫な胃を持っている人)は、ジェイソンが、ロドルフのInstagramアカウントで披露している「トキシック・チューズデー」をお見逃しなく。ここで見る時計は、泥に突っ込まれた後のような状態で、サービスデスクにやって来るそうだ(下を参照、失礼)。

大げさだと思った? これはロルドルフのトキシック・チューズデー・コレクションの中でも、最もましな例の1つ。またしても、失礼。

 良いニュースは、時計をきれいに保つことはそれほど難しいことではないということだ。自宅でできる簡単なメンテナンスのヒントをジェイソンに聞いてみた。本題に入る前に、次のことを考えてほしい。まず、指紋を取り除こうとケースをシャツのすそで拭く前に、時計をよく知ることだ。馬鹿げた話に聞こえるかもしれないが、以下のステップを踏むのであれば、自分の時計の状態を具体的に把握しておく必要がある。時計はできるだけ水分や摩耗を避けられるように工夫されているが、時計の防水性や一般的な保全状態、外界からの影響に関して過信するのは安易だと言える。特にヴィンテージウォッチは非常に湿気に弱いので、お手入れする場合、特に重要になってくる。

 これらを念頭に置けば、濡れた雑巾や水に浸すことはできないし、水道の蛇口で時計を洗い流すようなことは避けられる。いくつかの時計は、確かにこの方法で対処できるが、僕たちはより簡単なアプローチを取っていく。必要なものを見てみよう。


必要な道具一式

時計のお手入れに便利な、自宅用の簡易的な道具一式 。

  • 時計専用のブラシ、または柔らかい歯ブラシ。できれば使用済みの(非常に柔らかい)ものを使用し、時計用に慎重に洗浄して乾燥させたもの。
  • 爪楊枝
  • 清潔なマイクロファイバークロス 
  • シンプルでエコフレンドリーな抗菌ウェットティッシュ

ジェイソンが顧客の時計をクリーニングするために使っている道具。(写真:ジェイソン・ギャロップ・ロドルフ&カンパニー)

 プロが使っているものを使いたい場合、ジェイソンはケープコッド製のディテールブラシ、木製のくぎ、ケープコッド製のマイクロファイバークロス、マイクロファイバーのディテールスティック、メドリカのワイプクロス(上図)を使っている。道具を準備したら、簡単な手順を紹介しよう。


ステップ1: 時計を点検する

よく見ること。

 時計のクリーニングは、(できれば簡単な拡大鏡を使って)近くで、時計の状態をよく見るのに最適な時間だ。まずは、湿気の侵入を許しそうな傷を探す。リューズやその他の可動部分の状態には特に注意を払う。同様に、風防のエッジ(ケースに取り付けられている部分)もよく見ること。風防に欠けがあったり、ケースにしっかりと接続されていない目に見える部分がある場合は、時計専門家に検査を依頼し、サービスを受ける必要がある(その後、クリーニングしてもらう)。


ステップ2: ブレスレットやストラップを外す

手の届きにくい場所をお手入れするためにブレスレットを取り外す。

 慣れてきたら、適切なばね棒外しを使って、ブレスレットやストラップを時計から取り外す。これにより、時計の最も汚れやすい部分の1つである、ラグの内側とブレスレットのエンドリンクのお手入れがしやすい。後の記事では、ブレスレットタイプ以外のクリーニングや手入れ法について話すが、取り外すことで、時計とブレスレットの両方をより簡単にクリーニングすることができる。いずれにしても、外してしばらく横に置いておく。


ステップ3:時計を拭く

汚れを拭き取る。

 ウェットティッシュを取り出して、すべての面、隅々、刻印、縁を丁寧に拭こう。一通り拭くのに1~2分もかからないし、時計がだいたいきれいになれば、残った頑固な汚れをよく見ることができる。


ステップ4:爪楊枝(またはブラシ)の時間

まだ汚れている? それなら、爪楊枝の平らなエッジとウェットティッシュで作業しよう。

 拭いても落ちない、こびりついた汚れがある場合は、爪楊枝を取り出し、脆い先端を切り取る。その後、爪楊枝をウェットティッシュの端に巻き付けて、汚れの部分を静かに掃除する(爪楊枝がティッシュを破らないようにしながら)。クリーニングによって時計から微細なクズが出てきた場合は、ディテーリングブラシ(または柔らかい毛の歯ブラシ)で優しく掃き出そう。覚えておいてほしい(繰り返すが、自身の時計をよく知ること)が、柔らかい金属は、爪楊枝のようなものでも傷が付く可能性がある。そのため、特に貴金属ケースに関しては、なるべく全ての作業をウェットティッシュを使ってやるべきだ。よくわからない場合は、傷に触らず正規販売店に電話して、あなたの特別な時計を専門家にクリーニングしてもらおう。


ステップ5:マイクロファイバーで仕上げる

新しいマイクロファイバーでクリーニングを仕上げる。

 余分な水分を素早く吸収するソフトで清潔なマイクロファイバーでクリーニングを仕上げる(時計を手にしているあなたの肌からの油分にも有効)。布を指に巻きつけ、爪を使って、ベゼルの縁、風防の縁、内側のラグやケースバックの境目など、手の届きにくい場所に布が入るようにする。

 これで、あなたの時計は非常にきれいになったはずだ。上記の手順は一般的なブレスレットのクリーニングにおいても、ほぼ同じだが、取り外した人は、まずブレスレットを温めた石鹸水に浸し歯ブラシできれいに磨くことから始めてもいい。その後、畳んだペーパータオルに挟んで平置きし、上から軽くたたいて水分(と汚れ)を取り除く。 

ブレスレットには温浴を。

 ばね棒を外すことを忘れずに。エンドリンク(特に、汚れが溜まって折りたたんである場合)とクラスプに、特にウェットスーツの切れ端のようなものが入ってないか、細心の注意を払うこと。ブレスレットが非常に複雑な場合(特にクラスプに関しては)は、メーカーの指示に従うか、または正規販売店に具体的なクリーニング方法を相談するべきだ。ブレスレットがきれいになってしまえば、マイクロファイバーの布を使ってすぐに乾かすことができる。

ペーパータオルに挟んでブレスレットを軽く叩き、金属から汚れが落ちるのを確かめる。 

 これでようやく完了だ。 - 油膜の一切ない、真新しくクリーンな時計が、あなたの手首の上にあるはずだ。入念なクリーニングが完了した後は、数日ごとにウェットティッシュで簡単に拭いて時計を清潔に保つことをジェイソンは薦めている。最近では手洗いが積極的に推奨されていることもあって、これは特に重要なことだ。水や石鹸が時計内に溜まると、時間の経過とともに汚れの蓄積となっていくことが広く知られている。可能な限り、手を洗うときは時計を外し、清潔な(そして乾いた)手首の上に戻すのがベストだ。

 さて、あなたもきれいになった。好きなブレスレットやストラップを付け直して、(おそらく)洗っていない足が行こうとするところへ、ピカピカに輝く時計を連れていって欲しい。